fc2ブログ

今日覚えたい文法

冠詞で見える景色が変わる、伝わることが変わる

駅を降りたときの感想
Il n'y a même pas de café.
Il n'y a même pas un café.


それぞれの文は何を伝えたいのでしょう?
ヒントは de un の違いにあります。

pas de の部分だけをよく眺めてみましょう。
なんだか beaucoup de peu de のような構造に見えてきませんか?
そう、pas de café カフェさえないよ、という意味なのです。pas dezéro de に置き換えてみるとなんとなくそんな解釈が成立しますね。
否定しているのは数の情報ではなく「何が」と言う情報なのです。

レストランやら郵便局やら、いろんなお店があると思ったけれど、どこにでも絶対にあるカフェさえなかった…

比較対象は「他のいろんな店」なのです。

一方 pas un café の方は見ておわかりの通り、否定しているのは数の情報 un なのです。「1さえもない」すなわち本当にゼロだと言っているのです。

駅前であれば、普通はカフェが数件はあるだろうに、本当にカフェの一軒もない…

比較対象は、あるはずの「数件の」カフェという数の情報です。

似ているけど違う、違うけど似ている…
うまく使い分けたいものですね。

ご参考まで


コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する