音節って大切ですよ、というお話です。
jeter は「捨てる」と訳されます。辞書を引いて発音と共に確認してみましょう。
jeter /ʒ(ə-)te ジュテ/ と書かれています。
ajouterは「加える」と訳されます。辞書を引いて発音と共に確認してみましょう。
ajouter /a-ʒu-te アジュテ/ と書かれています。
ということは、発音は [a] ≒「ア」があるかないかの違いですね。
「ぜんぜん違〜う!!!!」
[ʒ] の次の母音が全く別物です。もう一度言います「ぜんぜん違〜う!!!!」のです。
[ə] はあってもなくてもどっちでもいい曖昧母音、すなわち基本的には気にされないために落ちてしまいます。発音されないことが多いということです。
一方 [u] は必ず発音されます。しかも「強く・しっかり・低く」、すなわち消えることはないのです。
そう「音節数=リズム」に違いが出ます。1音節の違いが生まれるのです。
Tu as quelque chose à… アジュテ ?
- Oui, les carottes.
OK… Ça y est ! Elles sont dans la poubelle.
- Quoi !?
なにか捨てるものある?(と発音したつもり)
- うん、ニンジン。
OK。ゴミ箱に入れたよ。
- なに!?
発言者は「ア・ジュ・テ」と3音節で発音してしまったので、相手に「加える」と理解されてしまったのです。
「捨てる jeter」は「シュテ」という発音のほうが近いですし、[ə] が発音されない場合は音の切れ目が変わってしまい「H・T」とアルファベットを読むときの極めて近い音になりますよ。「アシュ・テ」といった感じですね。
Tu as quelque chose à… ajouter ?
Tu as quelque chose à… à jeter ?
いいよどんで à を2度言うなんてのはよくあることです。
J’ai ajouté les carottes.
J’ai à jeter les carottes.
これも正しく発音しないと、後で思いっきり怒られますよ。
カタカナで発音を書くには、早く止めましょう!!←説明にカタカナを使っているけれど、お許しください。
特に「ウ段」は、百害あって一利なしです。