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今日覚えたい文法(?)

言葉は変わる

先ほどテレビを見ていたら、大阪の放送局の訓練されたであろうアナウンサーが、こんな言葉遣いでニュースを伝えていました。
「挙げ句に... しました」

まてよ?挙げ句に?挙句の果てにが「正しい」はずです。
辞書を調べてみましょう。

あっ、「〜した挙げ句に」「(副詞となって)〜した挙げ句」という表現さえ記述されています。
1909年の森鴎外の著作にも「ひどく心配したあげくに」という表現が使われているようです。
でもなあ、なんだか「〜のあげくに」は個人的には気持ちが悪いです。そう信じて50年日本語活動を行ってきたので。

フランス語であっても同じと考えます。
moelleux をどう発音するか?
partir の後の前置詞は pour なのか、それとも aller と同じように partir à Paris / en France を選択するのか?
après que の後に「従来どおり」直説法を選択するのか、思考のエネルギーが少なくて済む接続法を選択するのか?
Il est probable qu'elle viendra ce soir. なのか、Il est probable qu'elle vienne ce soir. なのか?
・従来の「正しいフランス語文法」通りに、En espérant qu'il fera beau と言って時代に逆行するのか、最近富みに頻度が高まっている En espérant qu'il fasse beau. と「新しいフランス語文法」に馴染むのか?(J'ai tiré en espérant que ce soit toi qui l'aies. というフランス語を15年前に聞いたときから、気になっている直説法/接続法の使い分けです)
J'ai faim は正しいけれどこの場合 faim は名詞だから、très ではなく grand-faim という「昔の表現」を選択するのか?みんな使っているから J'ai très faim. という、21世紀では自然なフランス語を発言するのか?

今の言葉に注目しながら、その中で多くのネイティブにとって「自然で不快でない」フランス語を使うことを心がけています。
教科書だけが正しいわけではないし、ネイティブがいつも正しいわけでもありません。
「あげく」は正しいと、辞書に書いてありますからね。
森鴎外先生に戦いは挑めませんよ...
でも「あげくに」は気持ちが悪い、です...

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