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今日覚えたい発音

消えた(もしくは消えゆく)母音と子音

教科書には「フランス語には母音は16コ子音は18コあります」と書かれています。
はい、厳密に言えばね。
発音記号で書くとこうなります
母音:
a, ɑ, e, ɛ, i, o, ɔ, u, y, ə, œ, ø, ɑ̃, ɔ̃, ɛ̃, œ̃
子音:
b, d, g, v, z, ʒ, p, t, k, f, s, ʃ, m, n, ɲ, ŋ, ʁ, l

ただし、現実は違います。
パリを中心とする北フランスではいくつかの母音が統合され、消えつつある子音も存在します。

/a/ /ɑ/ がどう違うか?
文字で説明するのはほぼ不可能です、ほぼ同じなのです。
/a/ は口の前を意識して明るく発音されるのに対して、/ɑ/ は口の奥を意識をして暗く発音されるのです。

わからないですよね?
ネイティブにとってもその差は些細なもののようで、少なくとも北部フランスでは「違いは消えてしまい、/a/ に統合された」と言っても過言でもありません。
/a/ + /ɑ/ = /a/

同じように
/ɛ̃/ + /œ̃/ = /ɛ̃/

「オ」に相当する /o/ /ɔ/ の区別は依然として存在しますが、流れの中で自然に区別されるし、すべてのネイティブが同じように発音しているわけでもありません。「オ」であれば問題ありません。

/e/ /ɛ/も同様で「エ」であれば問題ありませんよ。

/œ/ /ø/ も努めて区別をしようと考えなくてもいいでしょう。
「エ」の音を唇を前に突き出して(「オ」のような形)で発音される、日本人には「ウ」「オ」「エ」が全部混じったような音が出てれば、成功です。

/ə/ はあいまい母音と呼ばれる「あってもなくてもいい母音」なのですから、カウントする必要もないでしょう。

結果的に、フランス語では母音は10コと考えてください。

子音で問題になるのは /ŋ/ /ɲ/ でしょうか。

/ŋ/ は1960年代にフランス語で認められた最新の子音で、英語の shopping や parking の最後で使われている音なので、日本人には馴染みがあります。最後の「グ」の部分を声にしないで「鼻に抜いて色っぽく発音する」と自然な音になります。

最新の調査では、フランス語の特徴的な /ɲ/ も消えつつあるようです。
もし日本語に「ニャ行」というものが存在するのならそれが最も近いのですが、結構疲れる音なのですよね。

oignon(=ognon)
はこの音を使って発音している(していた)のですが、どうやら更に楽に発音する方法を思いついたようなのです。
[ɔ.ɲɔ̃] ではなく、これに比べて少し発音が楽な半母音 /j/(ヤ行の子音)を使い [ɔ.njɔ̃] が主流となっているようです。
「オ.ニョン」から「オ.ニォン」へ移ったというイメージです。

いやあ、音を文字で説明するって至難の業ですね。
ぼくの下手な日本語で説明を読むよりも、口元を見ながら発音できて発音を矯正してもらえるいい「発音講座」があるのですよ。
ぜひ皆さんご参加ください。
結局宣伝かいっ!

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