fc2ブログ

今日覚えたい文法

否定がどこにかかるか?


Ma mère ne travaille pas.
母は働いていません。


この文では何を否定しているのでしょう?
否定しているのは「動詞」であって、「主語」ではないのです。
母が何をしているかと問われれば、少なくとは「働いてはいません」ということですね。
「働いているのは母ではなくて、父です」と言いたければ、pas 以降に否定する要素を置く必要があるので、

Ce n'est pas ma mère qui travaille, mais mon père.
とするのが自然でしょう。


では動詞以外の要素があったら、ne - pas は何を否定するのでしょう。

Je ne vais pas au cinéma samedi avec mon mari.

映画に行くのか、行かないのか?
行くのは、映画なのか他の場所か?
映画に行くのは、土曜日なのか別の日か?
映画に行くのは、ダンナとなのか別の誰かか、一人なのか?


実は場面がないから、わからないのです。
第一印象では文の最後の要素を否定しているように感じますが、絶対的な解釈ではありません。


人を呼び出して、こんなふうに言うことだってあります。

Je ne t'ai pas fait venir là pour t'accuser.
あなたを非難しようと、わざわざ来てもらったのではありません。


Je ne t'aime pas parce que tu es japonaise.
1.日本人なので、あなたのことが好きではありません。
2.あなたを愛している理由は、あなたが日本人だからということではありません。

こんな「へ〜」という時間を、今夜もみなさんと共有できればといいなと思っています。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する