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今日覚えたい文法

男性名詞?女性名詞?


今年の流行語大賞は「ほぼ」決定したようなものですね。

日本語だと一位は「コロナ(ウィルス)」次点で「自粛」でしょう。

フランス語の一位は COVID-19、次点は le confinement で決まりですね。


ところで、この数ヶ月のうちに華々しく登場して世間を席巻している COVID-19男性名詞なの?女性名詞なの?

ネットで新聞を読んだりニュースを聞いていると、 le COVID-19 ということが多いようです。ただ時々頻度は高くないけれど、 la COVID-19 と女性名詞で使われていることがあるようです。


まずでここで1つの結論です。

「新語はネイティブでもわからない」
「男性名詞・女性名詞に大した意味はない」
ということです。


いくつかの例をあげます。
amour という語は本来は男性名詞であったことが確認されていますが、中世のある時点で女性名詞に変わり、フシギなことにしばらくしてまた元の男性名詞に変わった、らしいです。

三省堂のWEBでコラム「歴史で謎解き!フランス語文法」を執筆者の1人である有田豊くんが教えてくれました。


フランスでクレープ屋さんに行くと、une galette au fromage et à l'œuf を省略して une fromage-œuf と注文するし、デザートとも une (crêpe au) miel と注文します。

人ではないモノの名詞の性別なんてその程度のものです。


そこで COVID-19 に関してマスコミが適当に使っていることにに業を煮やした「アカデミー・フランセーズ」が、先日声明を発表しました。

以下引用です。

この誤用は、新型コロナウイルスが男性名詞である点に引きずられた結果だとアカデミー・フランセーズは指摘。「COVID」は新型コロナウイルス感染症(CoronaVirus Disease)の頭字語であり、頭字語の性別は中核となる単語によって決まるが、この場合は「Disease(病気)」がそれに当たり、フランス語で病気は女性名詞だと説明している。


なるほど。
確かにWHO やカナダでは、当初から女性名詞として使っています。

フランス国内で多くの場合 LE COVID-19 と男性名詞で使われている現状を見ると、わたしはこう考えてしまいます。


L'usage est le tyran des langues.
慣用は言語の「君主」である

という諺があるように、国がルールを押し付けても慣用が勝ってしまうことが多いのです。

おそらくこのままフランス国内では「男性名詞」のまま定着してしまうのではないだろうか、と。

来年くらいに、答え合わせをしましょう。

「去年は大変だったねえ」って笑いながらね。

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