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今日覚えたい文法

宿題の答え合わせです。
ポイントは「ていた」をどんなふうに「描くか」ですよ。


何名の方から指摘がありましたが、曖昧な日本語です。そのとおりです。あえて「いろいろな解釈ができる」ように文を作ったのですから。

実際に使われる言葉なんてそんなものではないですかでしょうか。
上手な言語の使い手は、誤解が生じないように丁寧に話しますが、急いで話していたり細部にこだわらない話し手は、聞き手が脳内で情報を修正しながら話を続けているのです。


・家に帰ったら(Quand je suis rentrée)、旦那が晩御飯を食べていた。
この「食べていた」は、食べている最中であった、と言う解釈が自然だと感じます。

Quand je suis rentrée, mon mari dinait.
半過去形です。帰ったその時点で、食事をするという行為が展開中だったのです。


・家に帰ったら(Quand je suis rentrée)、旦那が晩御飯を食べていて、テレビを見ていた
その場にいた人は1つのシーンしか目に飛び込んでこないですが、文字情報を元に場面を描くと、「晩御飯を食べていて」は2種類の映像が浮かびます。

1. 「食べながら」テレビを見ていた
2. 「すでに食べてしまっていて」テレビを見ていた

1. のほうは2つの行為が過去の場面で「同時進行」なので、両方に半過去形を使うか、補足的な行動の方を gérondif にすることもできます。

Quand je suis rentrée, mon mari dinait et il regardait la télé.
Quand je suis rentrée,
mon mari dinait en regardant la télé.

2. の場面を描いたならば、2つの過去の行為に時間差があるので、すでに終わっていた方の「食べていた」に大過去形を使う必要があります。

Quand je suis rentrée, mon mari avait diné et il regardait la télé.


・家に帰ったら(Quand je suis rentrée)、旦那が晩御飯を食べていて、お皿を洗っていた。
この文は、私たち日本語ネイティブには「明白」ですね。言語を使ったコミュニケーションにおいて大きなファクターを占める「常識」が加味されます。
食べながら(おそらく自分の)お皿を洗うことはないはずです。

Quand je suis rentrée, mon mari avait diné et il faisait la vaisselle.


・家に帰ったら(Quand je suis rentrée)、旦那が晩御飯を食べていて、とっくに寝ていた。
とっくに寝ていたということは、過去の一時点(帰宅時)に「布団に入る」という行為が完了しているわけです。過去の時点のその前は「大過去形」でしたね。

もちろん、寝るときには当然とっくに食べ終わっているわけです。

えっじゃあ、「大過去の前」ってことですよね。大過去形の前って何形を使うの?
大大過去形って辞書にもありません!

そんな時制はフランス語には準備がされていません。
大過去形の前に完了してしまっている行為も「大過去形」でいいのです。どんな時制で表現されていても、過去の一時点において「完了」している状況は「大過去形」が使われます。また、その過去の時点で同時に展開している場合は「半過去形」が使われます。

Quand je suis rentrée, mon mari avait diné et il était allé au lit.
Quand je suis rentrée,
mon mari avait diné et il s’était couché.


ただし「寝ていた」を「眠っていた」と解釈することもできます。その場合は、

Quand je suis rentrée, mon mari avait diné et il dormait (déjà).


見えている場面はひとつなので、当事者は正確にそのシーンを伝えるには、丁寧に時制を選択する必要があります。
いっぽう、作文をする場合や他人の話を伝えるには、まずできるだけ丁寧にその言葉を読み解く必要があるのです。それを映像化し、それから丁寧に時制を選択する必要があります。

作文や文法とはそういうものなのです。なかなか一人では学習しづらいのです。
3月後半に「文法特別授業」があります。いかがですか?

結局宣伝かいっ!

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