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今日覚えたい項目

音節


ここ2〜3年、いくつもの参考書や辞書の間違いを見つけて、丁寧に対応いただきました。

その中で一番多かったのが「音節」についての、捉え方の誤解や思い込みです。


音節とは読んで字の如し「音の節」で、節と節の間には「一つだけ」母音が存在します。

「わかってるよ、a, i, u, e, o でしょ!」
正しいけど正しくありません。


今おそらく読者の皆さんは「文字としての a - o」を浮かべたと想像できます。それは母音ではなく「母音字」です。
普段フランス人が意識下で感じながら「話して」いる時に基準となっているのは、音としての「母音」です。

要するに発音記号で表記できる、細かく分類すればフランス語には16コ存在する、あれです。

一方、文字としての母音(=母音字)は6コ(a, i, u, e, o, y)しかありません。

ややこしいのですが、文字ベースで表記をしたときにも、音の音節とは別の「音節区切り」という考え方があります。
長い単語が行の終わりに来た時、全部を次の行に送ってしまうとなんだかスカスカになってしまうので、途中でハイフォン(-)を挿入し、見た目をスッキリさせるという技です。

想像ですが、コンピューターがない時代に印刷所で(自然発生的に)考え出されたのではないでしょうか。
今ではコンピューター技術の発達により、「字組み」は放っておいても自然にきれいにできますからね。


この音としての「音節区切り」と、文字としての「音節区切り」を混同している例が多く見られるのです。

某有名出版社から出版されている売れている参考書でも、多くの大学で採用されているフランス語教科書でも、同じ「勘違い」が見られました。


J'habite はなん音節でしょう?
という質問に対し「2音節」「3音節」も正解なのです。
音をベースに考えると「2音節」です。最後 te の e の文字を積極的に発音することはまずありません。
あるとすれば、詩の世界か、勢い余って発音してしまったときか。ゆっくり話しているときですね。
(ポチョックはよくこんな風に発音しています。←誰?)

最後の e は書いた時に独立させることができる、という意味では、確かに1音節を作りうるのです。
ただ発音すると、あまり素敵な響きにはなりません。
少なくともみなさんが憧れている「流れているような」フランス語の音には感じられないはずです。


さまざまな出版社の方々、丁寧にご対応いただきありがとうございます。
この秋に出る新刊のフランス語文法教科書にも、手を加えさせていただきました。

誰か、仕事として依頼をしてください!
まあ「ランチ」「ビール」「ワイン」でも請け負いますよ。

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