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今日覚えたい文法

人の名前に不定冠詞


まず認識をしておきたいのは、普段使っている場面では人名には冠詞はついていません。これはどういうことなのでしょうか?

「Cécile がさあ」「Kévinに電話しなきゃ」と誰かに伝えている時は、お互いに世の中に5万といる内のどのCécileか、どのKévinかはわかって話を伝えていますよね。どうでなければ会話になりません。
つまり人名には「定冠詞が隠れている」と考えていいのです。


Cécile est là, s'il vous plait ?
(こういう会話も聞かれなくなりましたが)その家にCécileと言う名前の人物が一人いて、話者と聞き手の共通認識なのです。そのCécileが「今そこにいるか否か」の確認をしているのですね。


Q: では、場面が変われば人名に不定冠詞は付くのでしょうか?
A: はい、共通認識がない場面では不定冠詞が登場します。


大きい(フランス語)学校に「そちらで勉強しているYukio ... の母ですが、急用があります。」と電話がかかってきて、受付のスタッフが新人さんだったらどうなるでしょうか。
急がなければと思い、名簿も見ずにとりあえず目の前の教室に飛び込んで言うのは次のセリフでしょう。

Est-ce qu'il y a UN Yukio dans cette classe ?
- Malheureusement non, Il n'y a pas DE Yukio. Il y a UN Ikuo et UNE Yukiko, mais pas DE Yukio.


自身をなくしたスタッフは、隣のクラスをノックしてこう言うかもしれません。
(自信がない、確信がない時の「条件法」です)

Il y aurait UN Yukio dans cette classe, par hasard ?
(par hasardでさらに「いるという偶然があればいいなあ」と言う不安感が醸し出されます)


「不定冠詞は普通名詞にしかつかない、固有名詞なんかに付くはずがない」と言う先入観を持っていては、解釈を間違えてしまいます。
「固定観念」「先入観」は(特に外国語学習においては)捨てることが大切です。

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