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今日覚えたい発音の知識

Dictionnaire de la langue française, Emile Littré(1873-1874)という素晴らしい辞書アプリが無料で手に入ります。

144年前のフランス語の世界が蘇ってくるのです。
かなり詳しく、当時のルールとしての文法規則や音声も記述されています。


2018年6月26日にも似たような記事を書きましたが、一般的には副詞と言われている bien が、当時(約150年前)はどんな風に発音されていたかを覗いてみましょう。

biin ; devant une voyelle ou une h muette, l'n se lie : bien honorable, bien écrire, dites : biè-n honorable, biè-n écrire ; quelques-uns disent : biin-n honorable, biin-n écrire, en donnant à biin le son nasal de in dans indigne ; cela n'est pas bon


まず驚くことが、冒頭に書かれている biin ですね。

ここから読み取れることは、当時は「2音節」でこの語が発音されていたという事実です。

現在:bien [bjɛ̃] ≒ 「bヤァ(ン)」1音節
当時:bien [bi.jɛ̃] ≒ 「ビ . ヤァ(ン)」
2音節


同じような音声構造の別の単語も調べてみましょう。

chien:chiin
lien:li-in
tiens:tiin
rien:
riin

どうやらおそらく「すべての」"ien" で終わる語の当該部は「2音節」で発音されていたようです。

C'est bi-in !


以前も書きましたが、実はこの当時のルールに影響を受けて、数年前から hier Lyon をずっーと2音節で発音しているのです。ただ当然ながら&悲しいことに気づいてくれるネイティブは存在せず、誰からも「おっ、2音節で発音しているね、珍しいね!」なんて指摘はありません。


【補足1】

ancien の項目にはこんな記述がありました。

an-si-in, si-è-n', ou an-siin, siè-n'. Dans la poësie du XVIIe siècle, ancien est de trois syllabes ; aujourd'hui on le fait souvent de deux. Au XVIe s. on prononçait an-si-an, PALSGR. p. 60

これはどう読めばいいのでしょう。
ancien は17世紀の詩では ancien は3音節で言われていたが、こんにちは多くの場合2音節である。16世紀には an-si-an(最初と最後の鼻母音が同じ)であった。

調べる必要がありそうです。
"biin" は最後の鼻母音の音を文字で記述しただけなのだろうか…


【補足2】

最後の鼻母音が [in]で発音されるよ、という記述に思えてきました。でもなぜ lien だけが音節区切りマークが入っているのだろう?


明日も続きます。

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