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今日覚えたい発音

人間というのは楽をしたい生き物なんです。
日常生活だけでなく「発音」もです。

最小限の努力や力でことが足りるのであればその方が「楽」ですものね。


昨日関西大学で催された、2016年のゴンクール賞受賞作家 Leïla Slimani さんのお話伺っているときにも感じたのです。
講演会といってもかなりラフなイベントで、通訳の先生以外はかなりリラックスした雰囲気でした。詳細が書かれた原稿も準備をしていなかったように見受けられました。

フランス語の達人(プロの作家ですから)が公の場で原稿なしにリラックスした場でどういう発音で話すか?興味津々です。


まず感じたのは、「エ」の音が狭いなということ。
2種類の「エ」の音の区別はされているようでしたが、それも顕著ではなく、本来広く発音されている「エ」の音もかなり狭く聞こえました。


parce que の r は完全に落ちていました。
pas-que といった発音です。
この音の作り方はここ数十年フランス全土で「一般的」になり、いわゆる「日常会話」の場面では全員がこう発音しているといっても過言ではないかもしれません。


autre や quatre の最後の r は軽く発音していました。
最近では(30年くらいでしょうか、le Ciel フランス語教室調べ)パリを中心に最後の r を落とす傾向にあります。必要ないということですね、その方が楽だから。
autre 「オt」quatre「キャt(英語のネコの発音に近いです)」という訳ですね。


racisme は rasiZme、féminisme は féminiZme、égoïsme は egoïZme といまのフランス人の流れと同じように Z の音で発音していました。
féministe raciste は濁らすに [ism] と発音をしていたので、次の子音 [m] の影響であることは間違いがなさそうです。英語の影響なのか、鼻音[m] を有声音と感じ(有声音ではあるけど鼻音なので扱いが難しい)それに合わせてしまうのか…


昨日の講演会の発音が Slimani さんにとっては「楽」だった訳ですね。
内容もちゃんと聞いていましたよ。

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