起きたら電話して!(声が聞きたいから)
着いたら電話して!(すぐ迎えに行くから)
食べたら電話して!(相談したいことがあるから)
晴れたら電話して!(一緒にでかけましょう)
様々なフランス語訳が考えられます。
今回は「シンプルなフランス語」を目指して書いてみましょう。
制限時間は全部で5分です。
Êtes-vous prêt.e ? C’est parti !
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では「答え合わせ」です。
動詞を使った最もシンプルな「たら」は gérondif です。quand やsi は色々めんどうくさいので複雑になるし、間違いポイントが増えてしまいます。
・起きたら電話して!
Tu m’appelleras en te réveillant.
前半部分は命令形でも問題はありません。Appelle-moi でもいいということです。
同一主語(ここでは tu)なので gérondif が使えますよ。
起き「たら」は、起きてすぐにすぐに電話をして欲しいということを伝えています。フランス語の en te réveillant も同様です。
・着いたら電話して!
Tu m’appelleras en arrivant.
着い「たら」は、着いてすぐに電話をして欲しいということを伝えています。
一方 en arrivant は必ずしも「着いてすぐに」ということを伝えるわけではありません。appeler と arriver が同じ時間枠にあればいいのです。行為に前後があっても、時間の乖離が大きくなければ問題なく使えます。ということは…
「そろそろ着くよ」でもいいということです。
「Tu m’appelleras en arrivant. を日本語に訳しなさい」であれば、2通りのニュアンスが可能だということです。
・食べたら電話して!
Tu m’appelleras après manger / après avoir mange.
「起きる」や「着く」という動作や行為は長さを持てない(瞬間に終わってしまう)のに対して、「食べる」は何分も何十分も食べることができますよね。動詞 manger は継続できるのです。Tu m’appelleras en mangeant. だと「食べている時に=食べながら」と解釈されてしまいます。gérondif を使うと間違いなく誤解を生んでしまいます。そんなときには、より確実に「時間の後」を伝える après を使う必要があるのです。ただし同一主語なので après que はエネルギーが無駄ですよ。
食べ「たら」は明らかに「食べた後で」連絡するので、食べるという行為が「終わった」ことを明確にする「原形の複合形」を使わなければいけません。Manger ではなく après avoir mangé となります。
ただしaprès avoir mangéと après avoir bu(他にもあるかもしれません)に関しては、ネイテイブが頻繁に使っているうちに面倒くさくなったようで、話し言葉では après manger や après boire も実際には頻繁に使われます。
おお、こんなに長くなってしまいました。
続きは明日です。
A suivre…