laisser + 動詞の原形 vs faire + 動詞の原形
もうこっちに向かっているの?しょうがないなあ。まあそのまま「来てもらおう」
Je la laisse venir.
掴まるかどうかわからないけど、あの人がいないとこの案件は解決しないから「来てもらおう」
Je la fais venir.
どこが違うのでしょうね。
ズバリ「前提が違うのです」
食べている人を(そのまま)食べさせるのは
Je le laisse manger.
今食べていない人に食べさせるのは
Je le fais manger.
ハンカチが落ちそうなのに気にせずに放っておいてハンカチが落ちた場合は
Je laisse tomber le mouchoir.
邪魔だから、ハンカチを手で払い除けて落とす場合は
Je fais tomber le mouchoir.
長い入院生活が終わりやっと町に出られて、食堂でガツガツ食べている友人を見て、
仕方がないよ、食べないって辛いから。今日のところは「食べさせてあげよう」
Je laisse manger SY.
胃が小さくなっているんだね。でも食べないと倒れちゃうから「食べさせてあげよう」
Je fais manger SY.
その流れがあってその行為を継続させる場合は
「laisser + 動詞の原形」を使います。
流れがなく(強制的であろうがなかろうが)その行為を「させる」という流れを作る場合は
「faire + 動詞の原形」を使います。
発言には「前提が必要」なのです。アタリマエのことですが、「訳」だけで捉えがちです。ちゃんと流れを読みましょうね。
老婆心から書いてみました。