(厳密な意味での文法ではありません)
faire は忙しい!
超基本単語の faire ですが、思いつくことをダラダラ書いていきましょう。
1.英語だと make と do に相当する。
My mother made me a cake for my birthday.
Ma mère m’a fait un cake pour mon anniversaire.
(一部意味が違いますね。どこでしょうね?)
2.Qu’est-ce que vous faites dans la vie ? という表現を使い質問をする機会は多くない。
発言には必ず「場面」があるので、「はじめまして。わたしは歌手なのですが、あなたは何をなさっていますか?」と言えば、職業を尋ねていることは明白ですよね。
という訳で Qu’est-ce que vous faites ? で十分なのです。
3.nous FAIsons の箇所の発音は [fe] でも、そんなに違和感はないと思われます。地方出身のネイティブが [fe] と発音しているのを聞いたことがあります。昔は [fe] であったという研究発表にも出くわしました。
4.fare de A B という形は知名度が低いようです。A という材料を使い B という作品を作り上げるのです。
La mort de sa femme a fait de lui un autre homme. 奥様が亡くなって、やつは別人になってしまった。
Qu’est-ce que j’ai fait du passeport ? パスポートどうしたっけ?
AirFrance fait du ciel le plus bel endroit de la terre. (エールフランスの古いコピーです。あえて訳はつけません)
5.「使役」という役割を持つ faire は「動詞の原形+名詞」という別の場面や映像を「作り上げる=faire」のです。自分が関与するのはそのシーンをお膳立てするだけで、あとは別の人におまかせです。誰が関与したかを伝えるには通過(=の手を通る)を表すのが得意な par の力を借ります。
Ja vais faire réparer le cuiseur de riz (par un spécialiste).
「炊飯器を修理をする(=réparer le cuiseur de riz)」という場面を「作り上げる(=faire)」のです。
まだまだありますが、今夜の「ツイキャスミニ・文法講座」の準備があるので、続きはまたいつか!