Tu n’aurais pas dû y aller.
なんでそんなとこに行ったの?(バカだねえ)
(助)動詞 devoir を条件法複合形(過去形)で使った便利な表現です。
このような表現に対して、ぼくが普段行ってる文法的な説明としては次のようなものです。
条件法はパラレルワールドを表していて、条件法複合形は「終わってしまった(と感じている)行動や出来事」に対しての「パラレルワールド」を示す。
クリスマスはフランスにいけないことは(ほぼ)決定しているので、
コロナがなかったら「冬はフランスに行ったのになあ」と、この冬は「行けない=なかったこと」になってしまうのです。
Sans le civid-19, je serais parti en France pour les fêtes de fin d’année.
「行かないほうがいい」と忠告をしていたにもかかわらず「行ってしまった」友に向けての発言:
Tu n’aurais pas dû y aller. を単語を意識をして訳すと、こんな感じですね。
「(そこに)行くべきじゃなかったのに!」
日本語しては「正しい」でしょうが、なんだか不自然な感じは否めません。うまくいった google 翻訳のようです。
(ちなみにgoogle先生の訳は「あなたは行くべきではなかった。」です)
ではぼくならどう訳すか?
人に文句(機械翻訳ですが)を言っているなら「対案を出せ!」ですね。
「なんでそんなとこに行ったの?」はいかがでしょう?そこへ行った理由を知りたいのではなく、行った人を多少責めているのです。
学習者であるわたしたちは日本人なので、日本語のフィルターを通してフランス語を見てしまうのは至極当然の事です。
多少話し相手の行動を避難しながら諭す場面では、「なんでそんなとこに行ったの?」のような日本語が浮かびがちです。その時には「なんで=pourquoi」ではなく、表題のような文を使ってみてはいかがでしょうか?