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今日覚えたい文法

次の文はどう違うのでしょう?
Regarde le monde qu'il y a ! Bizarre... C'est le café où je déjeune souvent avec des collègues.
- C'est le fameux café d'Amélie Poulain ?
Non, c'est dans le café d'à côté qu’Audrey Tautou a joué il y a déjà 19 ans.
あの人混み見て!変だな... いつもあそこで同僚とランチをしているカフェなんだけど。
- あの例のアメリーのカフェ?
いや、隣のカフェだよ、Audrey Tautou が演じたのは。もう19年かあ。

1. C'est le café où je déjeune souvent avec des collègues.
2. c'est dans le café d'à côté qu’Audrey Tautou a joué(...)

1. の文は関係代名詞に 使われている一方で、2. の文では同じ先行詞 café なのに que が使われています。
なぜでしょう?

1. の方では、目の前にあるカフェを指差して紹介しているのです。言い方を変えれば、c'est という表現で会話の中に café を導入したのです。「ほらそれが~ですよ」ということですね。Voilà や Regarde とい言い換えても大きく意味は変わりません。
C’est の ce は具体的に café を指し示していて、その後に「いつも同僚とランチをしている」という補足説明をしているのです。
le café はそれ以降の je déjeune souvent avec des collègues のフランス語に対して、「主語でもなく」「直接目的語でもなく」「de を伴ってその中に入ることもできない」ですね。
そんな時には を使い、時や場所の情報として付け加えてやるのです。où を使うということは、後半の箇所の「時間や場所のおまけ情報=文構造の一部ではない」ということを伝えています。言い換えると、je déjeune souvent avec des collègues はすでにフランス語として成立をしてるのです。

2. の文は、いわゆる強調構文です。C’est … que — の構造を使い … の箇所にスポットライトを当てて目立たせるのです。C’est … que は単に借りてきただけで、意味には何ら影響をしていません。
c’est は絵画の「額」のような存在で、あるのはわかっているけれど全く気にならず、そのおかげで中の絵画が「際立って見える」のです。そのための構造が C’est … que — というだけなのです。
この中には「なんでも」放り込むことができます。
C’est il y a déjà 19 ans que Audrey Tautou a joué dans le café d'à côté. とすれば「もう19年」という箇所にスポットアリトが当たります。

長くなってしまいました。
今週(来週?)はなぜだかとても忙しいです。
火曜日(Facebook Live + YouTube)、水曜日(ツイキャスミニ文法講座)、金曜日(発音ブラザーズ座談会)、土曜日(Ghialain のニュースレター解説)と、なんとほぼ毎日配信しますよ。
よろしければお付き合いください。