いつも肉を切るのに使っている包丁が見当たらない。
フランス語にしてみましょう。
制限時間は5分です。
Êtes-vous prêt ? C'est parti !
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さて5分経ちました。答え合わせです。
(答え合わせと言っても、ぼくが考える「正解」なので、他の可能性は十分に考えられます。)
まず、「包丁が見当たらない」のですね。
この場合「誰が・何が」主語になるのでしょう。
場面がないので可能性はいろいろあるのですが、ぼくが場面を想像すると「わたし(moi)が料理をしようと思って必死に探し回っている画」が浮かびます。
という訳で、
Je で文を始めます。
「見当たらない」動詞は素直に trouver で十分ですね。問題は、他の要素を必要とするか、ということでしょう。
Je ne peux pas としてしまった人、文法的には間違っていませんが、若干の違和感を感じます。
(助)動詞 pouvoir は「置かれている場面・状況の中でできる・できない」を表します。この場合は状況や場面なんかは関係なく見つからないのですから、pouvoir は必要ありません。
敢えてなにかつけるとすれば、「ne pas arriver à 動詞の原形」でしょうか。一所懸命探しているのだけれど、なかなか「見つける」という点にたどり着かないのですね。
という訳で、
Je ne trouve pas または
Je n'arrive pas à trouver となるでしょう。
探しものは「いつもの・例の・あの」包丁なので、定冠詞が選択されます。指示形容詞 ce だと、指示力が強すぎます。有無を言わさず「それ・あれ」という場面では 定冠詞 le で十分です。
Je ne trouve pas le couteau...
Je n'arrive pas à trouver le couteau...
(フランス語では、ナイフと包丁の区別はありません。日本語にだって、親羊と子羊の区別がないのですから、同じです!)
あ〜あ、また長くなってしまったので、続きは明日です。