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今日覚えたい文法

過去を表すのは「複合過去形」だけではない。


Ben, tu es déjà là ? Et en plus, tu commences à manger ! Tu manges quoi ? Des huitres ? J’avais compris que tu détestais les huitres et que tu n’en mangeais jamais.
もう着いてたの?しかももう食べ始め(ようとし)ていたんだね。何食べてるの?牡蠣?たしか、牡蠣は嫌いで食べないって思っていたけど。


遅れてやってきた人が、待ち合わせ相手が勝手に注文をして食べ始めていることに腹を立てているシーンです。
「もう着いていた」
「もう食べ始め(ようとし)ていた」

両方とも「直前」を表すシーンですが、「もう着いていた」は 動詞 arriver を使わなくても、「そこにいる」ということだけで到着済みであることは表せますね。

commencer, arriver, partir… などの「瞬間動詞(こんな文法用語はないかもしれません)」は現在形を使うことで、直前の過去を含む「広い意味での現在」に起こった出来事ことである、と伝えることができるのです。
食べ始めたのは「ほんの今のことだよ」という感じです。

Désolé d’être en retard. - Non, ça va. J’arrive.
(大丈夫、今着いたばかりだから)


J’avais compris que… 
〜って理解していたけど。

いわゆる大過去形で「過去の過去」を表しているはずですよね。
どこに基準となる「一つ目の過去」があるのでしょうか。

時制としての「過去形」は登場していませんね。現在形しかここまでは使われていませんが、聞き手(及び私たち読み手)はすでに過去のストーリであると理解をし、その視点で話を聞いているはずです。「もう食べ始めているところに、話し手が遅れてやってきた」という場面が展開しているので、「過去」はそこで話し手と聞き手の共通認識として、作られているのです。

その時点を基準にしてさらなる過去なので、「大過去(=過去完了形)」を使うことに何の問題もないのです。


J’avais compris que 以下は大過去の世界に連れて行かれるのですが、ここで!おそらく読者の皆さんにとっての「衝撃の事実」を書きます。

心の準備はいいですか?

「半過去形は複合過去の背景にある状態だけを表すのではなく、大過去形の背景も表せる」

要するに、過去時制で表現されているどんな場面の「背景、状態」になりうるのです。
言い方を変えれば、「過去のどこかの時点の現在形のようなもの」と考えればいいのです。

という訳で、J’avais compris que tu détestAIS les huitres et que tu n’en mangeAIS jamais.
と半過去形が使われているのですね。

すいません、今日も長くなってしまいました…