https://www.20minutes.fr/…/2640323-20191030-origines-produc…
En 1502, Cristophe Colomb fut officiellement le premier européen à l’avoir goûté. Et il n’a pas aimé. Mais heureusement, Hernando Cortès l’a ramené en Espagne vingt-cinq ans plus tard, sans se douter de l’effervescence qu’il allait provoquer pour les siècles à venir. On parle évidemment du chocolat, dont le salon dédié se tient actuellement à Paris.
コロンブスは le (l') をgoûter した初のヨーロッパ人であり、 le (l') を aimer しなかったが、コルテスにより25年後にスペインに ramener された...
もちろん言うでもなく le (l') は le chocolat なのですが、ちょっとした遊びが隠されています。
(タイトルにも使われているし)読み始めるとすぐに代名詞 le (l') が指し示している名詞はバレてしまうのです。
しかも、動詞 gouter の直接目的語が「人」であることはまれなのです。でも次の瞬間に「あれ、 le (l') って誰だろう?」と一瞬悩んでしまいます。
そのまま読み進めると l'a ramené とあります。ここでさらに??となってしまうのです。
慣例では l'aimer の le / la が「モノの総称」を受けることはありません。この場合 le / la は直前の「人」を受けてしまうのです。「モノの総称」を受ける場合は ça を使うのが一般的です。
Pierre fait du chocolat et je l'aime.
彼を愛しています。
Pierre fait du chocolat et j'aime ça.
チョコが大好きです。
おそらく意図的に直接目的語を使わないことで、il n’a pas aimé. という箇所で「ひょっとして人だろうか?誰だろう... 」と思わせておいて、l’a ramené でもう一度惑わすのです。
(r)amener などの mener を含む動詞は、直接目的語は「人」を取るのが自然なフランス語です。
(「モノ」は porter を含む動詞です)
ここでも「誰を連れ帰ったのだろう... 」と思う読者が多いのではないでしょうか。そう思ってしまうと、書き手の術中に落ちてしまったのです。一種の「擬人化」をしていると考えます。
ただ最近の話し言葉のフランス語では、モノを mener している例もよく耳にしますよ。
洋菓子(チョコを含む)よりも和菓子のほうが好きなわたしからの、パリのチョコレート情報をお届けしました。