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今日覚えたい文法

よく考えると、無意識に普段わたし達が学習している時は基準を「わたしと単数と今現在」に置いているのです。
実はそれを「わたし達と複数と昔」に置くと制約が少し緩くなるので、学習者としては覚えることがほんの少し少なくなります。


と、昨日最後に書きました。

今日は「単数よりも複数の方が制約がゆるい」と言うことを見ていきましょう


「わたしに」にお兄ちゃんが1人いる場合は、
mon frère 
2人の場合は
MES frères


お姉ちゃんが1人いる場合は
ma sœur 
2人の場合は
MES sœurs


「わたしたち」にお兄ちゃんが1人いる場合は、
NOTRE frère
「わたしたち」にお姉ちゃんが1人いる場合は、
NOTRE sœur 
それぞれ2人の場合
NOS frères / NOS sœurs


目の前の本を1冊を指差して
Ce livre
1個の時計を指差して
Cette montre


複数ある場合は
CES livres
時計も2−3個あれば
CES montres


彼ら・彼女たちに至っては更に大雑把です。

彼(女)たちのお父さん
leur père
彼(女)たちのお母さん
leur mère
彼(女)たちの両親
leurs parents

3つとも発音が同じです。
何とラクなんでしょう。


所有者が複数形でも所有物が複数形であっても、制約が少なくなり覚えることが減っていることに気づいていただけると思います。

「NOUS や ILS/ELLES なんて使わないよ」とおっしゃる方もいるかもしれません。

授業中では「わたし = je」と「先生(もしくは生徒さん)= tu / vous」に終始するかもしれませんが、一旦フランスに行けば、「わたし」は日本代表なので、日本のことを語る場合は NOUS であるし、少し離れた目で日本人を見たら ILS ですよね。
でもご心配はいりません。上で見たように「複数形」は制約が少なくなって話しやすくなりますよ。

「フランス語は複数形が大雑把である=楽である」

こんなふうに考えてみませんか?

残りはまたいつか書く予定です。