前未来の勧め
先日も生徒さんに質問されました。
生徒:前未来形って日常会話で使うのですか?
わたし:旅行会話では必要ないかもしれませんが、日常会話では頻繁に登場します。
まず「日常会話ぐらい」と思わないでください。日常会話ほど難しいものはありません。
仕事や学校の授業以外で話していることは全て日常会話です。少なくともわたしはそう考えます。
政治、経済、健康、ファッション、病気… いろいろな話を朝から晩までしますよね。それこそが「日常会話」ではないですか?
本題です。
参考書を見るとこんな風に書いてあるでしょう。
「未来の一時点において完了している事を表す」
わかるような、わからないような説明です。
未来のとある時のことを考えてください。
今夜9時
次の日曜日
2021年
その時に「終わってしまっている」ことってありますよね。
見たかったドラマが始まってしまっている
会いたかった友達が地元に帰ってしまっている
先生が定年してしまっている
こんな時に使うのが「前未来形」です。
変な名前なので「未来完了形」と名付けなおした方がいいですよね。
Ce soir à 9 heures, le feuilleton aura commencé.
Dimanche prochain, mon amie sera déjà rentrée chez elle.
En 2021, mon professeur sera parti à la retraite.
形も簡単です。
複合過去形の助動詞を現在形→単純未来形に変えるだけです。
je suis parti(e) → je serai parti(e)
il a commencé → il aura commencé
お試しください。