fc2ブログ

今日覚えたい語の使い方

橋を渡る

はし↗︎
はし→
はし↘︎
日本語のアクセントって複雑ですよね。

そんな話ではなく今日は、「橋」「渡る」という語がテーマです。


橋をフランス語に訳す時には un pontune passerelle の2つの可能性があります。

Larousse Junior ではこう定義されています。

pont: 
Construction qui permet de franchir un cours d’eau, une route, une voie ferrée, un bras de mer.
(水路、道、鉄道、海峡などを越えるための建築物)

passerelle:
Pont étroit réservé aux piétons. Une passerelle permet de traverser la voie ferrée.
(歩行者専用の pont)


一瞬で明らかになりましたね。
passerelle は「歩行者専用」なのです。
セーヌ川にも数本のpasserelleが架かっていますし、駅の反対側に行くのにかけられている高架橋や、大きな道路を横切るのに架けられている歩道橋を表すのにも用いられます。


パリには例外があります。
ルーブル美術館前に架かっているPont des Artsは歩行者専用ですよね。当初の案ではクロスした Pont が架けられるはずだったからかなあ…


「渡る」は単語は3つ、捉え方は2つあると考えます。

prendre le pont / la passerelle
emprunter le pont / la passerelle
traverser le pont / la passerelle


prendre
emprunterはほぼ同じです(言語レベルの違いですね。prendreは話し言葉です)

emprunter la passerelle pour aller de l'autre côté de la gare.
高架橋を通って駅の反対側に行く

多くの場合それを利用して「次の目的」を明確に伝えるのに使われます。


ne pas traverser la voie
線路を横切らないでください。

traverser の方はその行為自体が話題になっています。


Je n'ai jamais traversé le Pont Neuf.
「ポンナフ」は渡ったことがありません。

車が通るのか、歩行者専用なのか。
通路として利用して次の目的があるのか、それを通ること自体が問題なのか。

2x2の組み合わせが存在するわけですね。