ceuillir ? cueillir ?
(euillir? ueillir?)
原則的にはフランス語の綴りは「音声優先」です。
フランス人が普段行っている「音声での言語活動」を文字で書き取るために、綴りのルールができといると考えていいのです。
歴史の中でそのルールをたくさん作ってきた結果として、自分自身がそのルールに縛られて動きが取れなくなる、ということが起こってしまっているのです。
わたしはこう考え教えています。
(歴史的な経緯を無視をした、現代フランス語からの捉え方を説明しています)
[kœ.jiʁ]
2音節目の[jiʁ]はillirと綴るということはルールで決まっています。([iʁ]ではなく半母音付きの[jiʁ]であることに注意です)
1音節目の綴りを考えてみましょう。
フランス語には元来 k の文字は存在しませんから、/k/の子音は"c"で書きたくなりますよね。
それに続く母音[œ]はeuと書くのが自然です。
ceuillir
では確認してみましょう。
あれ?「 c の後に i, e, y が続くと/s/で読む」というルールが適応されてしまいますので、ここまま読むと[sœ.jiʁ]となっちゃいますよね。
どうしよう???
そんなジレンマの中でフランス人が考え出した作戦が「ごまかし、目の錯覚作戦」です。
二文字くらい入れ替わってても、文字をボッーと見ていれば多くの人は気づきませんし、バレません。
(歴史フランス語に詳しい方、怒らないでくださいね。1つの「教え方」や「覚え方」の提案です)
実際にはそういうことではないでしょうが、自分が作ったルールに縛られた結果、綴りが少し歪められてしまった例ですね。
cueillir, accueillir, recueillir とそれぞれの名詞形 la cueillette, l'accueil, le recueil にはこの例外的な綴りが適応されますよ。
le chevreuilやle fauteuilは直前の文字が r と t なので、問題なしです!
明日も、こんな話になる予定です。