私は時間があるときに...と常々思っている
”フランス語版の村上春樹の小説を読む”に挑戦しています。
村上春樹はフランス人にもやはり人気があるらしく、
一度購入したエクスの小さな書店のレジのお姉さんなどは
”彼の小説は私も大好きなの”と言って、スタンプカード(フランスには珍しく
その書店には存在していました!)におまけで1つ多めにおしてくれたりしました。
今回は日本でもベストセラーの”ノルウェイの森”を読みふけっています。
一文一文を追いながら解釈していくと、かなり根気と時間がいるので
わからない単語があったり、普段あまりお目にかからないpassé simpleの
活用があってもさらりと流し、原文と見比べながらニュアンスをつかむように
読んでいます。
緑がワタナベくんに自分のことがどれくらい好きか問う場面、
-Dis-moi comment tu m'aime? me demanda Midori.
-Je t'aime au point que tous les tigres des jungles du monde entier
se mettent a fondre pour devenir du beurre, lui dis-je.
「世界中のジャングルの虎がみんな溶けてバターになるくらい好きだ」は
こんな感じです。Hum...こんなユーモアのある言葉を
誰かに言ってもらいたいものです。
ちなみにタイトルの”ノルウェイの森”はフランス語版では
“La ballade de l'impossible"
う〜ん、しっくり来るような来ないような...。
あと、私が好きな作品の一つにエッセイの”使いみちのない風景”
(稲越功一さんの写真もとても美しいです)があります。
フランス語版があれば素敵だろうなあと思っているのですが、
これは出ないだろうなあ。。。
