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今日覚えたい発音

「連続3子音禁止のルール」の続き


昨日じゃなかった7月13日に「続きは明日」って書いていたのですね。すっかり忘れていました。
こんな風に記事が終わっていました。

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今度は parce que を発音してみてください。
実はほとんどのネイティブは3文字目の r を完全に飛ばして発音する傾向にあるのです。そう、結果的には2音節になるのです。
pas-que という感じです。
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わたしは主に「音から」フランス語を覚えたので、今でも書く時に音と綴りの乖離に悩まされ、一瞬 r を書き落としそうになります。

実際には極端にゆっくり丁寧に話す時以外は、ネイティブは pas-que と発音しているようです。


なぜなのでしょう?
わたしはこう考えます。


「流音」と言う考え方が存在します(最近ではあまり使われない用語のようです)。
日本語の「ラ行」やフランス語では [r] [l] がこれに当たります。


この流音が不思議な動きをするのです。
連続して3子音が続きそうになったり語末に置かれると、スルリと手をすり抜けていなくなってしまうことがよくあるのです。

理由は「発音しなくてもわかるから」でしょうね。


paRce que と「正しく」発音すると3音節になり手間がかかります。
[r] を発音して次の [s] を子音だけで発音しようとすると [rsk] と3子音が続いてしまい「連続3子音禁止のルール」に抵触してしまうために、ce の部分で休憩(すなわち音節を作る)必要が出てきてしまいます。par-ce-que のなるわけです。

一方 pas-que と発音することで2音節になり手間が一つ減るし、pas で始まる接続詞や接続表現は存在しないので、間違えて理解されることはないのです。


同じ理由で quatre autre などの最後の [r] も発音されない現象が度々見られます。


先日話題に出た quatre-quarts「kat.kar] と発音されるのがこの現象にあたります。


peut-être に至っては p'tet のように聞こえることもあるので、フランス語は「省エネ」がお好きなようです。


まあ日本語の「植える」と言う動詞も「省エネ」の結果、わ行の「ゑる ≒ ウェル」であったものが「ウエル」になったのです。
日本語も人のことは言えません。


IL prend IL croitIL plait なども、おそらく同じ理由で [l] が落ちてしまう事が多いのでしょうね。
(理由は違うかもしれないけれど、現象としては存在します)


念の為に申しておきますが、3子音連続や4子音連続がないと言っているのではありません。

stressé はどうやっても連続を避けることはできませんし、子音が連続していることだけを考えれば expliquer [eksplike] は4子音連続です。ただしちょうど真ん中で割って、それぞれ左右の母音と音節を作るので特に問題は生じないのです。


Nous somMes STRessés.
発音してみました。
わたしは「4子音連続」になってしまいます。

なんでだろう?
悩みはつきません。

今日覚えたい勉強方法

毎日10分〜15分


今日オススメする勉強方法はずばりこれです。

「毎日15分だけ、フランス語のことを考えて口に出してみる」


何だっていいのです。今日習った表現を思い出して口にしてみてください。大事なことはそのシーンに自分がいるかのような演技をしながら大きな声でいってみることです。
さらにその時に意味も考えてください。ついでに習った場面を思い出してみましょう。先生の表情でもいいですね。
それを数回でいいから繰り返してみるのです。

たったこれだけです。
ただ明日も同じことをするのです。
そして明後日も。

3日もすればその表現は「身についている」はずです。


次の日にはまた別の表現を思い出して、学習した(本で覚えたでもいいですよ)シーンを思い出しながら、演技をしながら大きな声で口にしてみてください。


わたしはこう考えます。
(ご存知のとおり、わたしは単なる語学屋なので経験に基づく「根拠」です)

「記憶」とはいろいろなものと結びつけると覚えやすいと思うのです。学生時代の「あの時先生があんな冗談言ってたよなあ」って感覚です。
意味+先生の表情+教科書のページ... いろいろなものが組み合わされると、記憶に定着しやすい気がします。


もう一点の大事なことは「演技」です。
Tu aurais pu me le prévenir. (言っておいてくれればよかったのに!)
こんな表現を習ってもいつ使いましょう?
言語の学習は「壮大な予習」なのです。ふさわしい場面に来た時にサッと懐からふさわしい表現を取り出すために、普段から準備をしておくと言うだけのことです。


お腹が空いた時に "J'ai faim." と言えるか?
謝りたい時に "Je suis sincèrement désolé." と言えるか?
相手の冗談のような発言が信じられない時に "Tu parles !" と言えるか?


たった10分〜15分です。
騙されたと思ってやってみてください。
決して騙しているわけでもありませんし、高価な壺や数珠を売りつけたりすることは決してありませんから、ご安心ください。

実はわたしは今でもこんな事を考えながら道を歩いていることがあり、ぶつかった人にフランス語で Pardon ! と言ってしまうこともあります。その瞬間には「フランスにいっちゃっている」のですね。

今日覚えたい勉強方法

語彙を増やそう!
(以前に書いた記事と重複します)


よく生徒さんに相談されるのです。
「語彙が少ないのですが、どうすればいいでしょうか?」


答えは一つです!

意識的に語彙は増やさなければ、自然に増えるものではありません。特にフランス語圏に住んでいない我々が普通に暮らしていて、耳や目に単語が飛び込んでくるなんてことは「皆無」なのです。ではどうするか?


無理やり語彙を覚えるしかないのです!
ではどんな語を覚えるか?

「自分が使う語、もしくは自分が出くわす場面で使われている語」ですね。


教科書には(表現は悪いですが)無難な語彙しか出てきませんね。無難と言ってもその中でも極めて頻度が高い語しかリストアップされていません。

グループレッスンで学習している以上そのコーナーを無視することはできませんが、ちょっと立ち止まって考えてみてください。

「本当にその語彙は必要ですか」

(最低限の宿題はやって他の参加者の足を引っ張るようなことはしてはいけませんが)エネルギーを掛けて覚えたい単語は他にもあるはずです。


ギターが大好きなわたしは、表板、裏板、ネック、弦巻、指板... は言えるのですが、植物にはあまり興味がないので、花は10種類ぐらいしか言えません。ほぼ日本語とフランス語の語彙力は一緒のではないでしょうか。


記憶は興味と強く結びついていますね。
カタカナが苦手とおっしゃるマダムも韓流スターの名前はどんどん覚えられるし、ケーキの名前には詳しいのです。

興味の引き出しを増やすのも一つの手ですね。
そうすれば、いろいろな分野の語彙が増えるというわけです。


明日も「勉強法」の予定です。
たぶんね。

今日覚えたい語彙

瓶(ビン)une bouteille


水を1ビン買いましょう。
Je vais acheter une bouteille d'eau.


マスタードを1ビン買いましょう。
Je vais acheter une bouteille de moutarde.


ん???
何か変です。

辞書を引いてみましょう。


「新明解国語辞典(三省堂)」は「瓶(ビン)」をこう記述しています。

液体などを入れるための、口が狭くて細長い、ガラス製・陶製・金属製などの入れ物


Larousse Junior は bouteille をこう記述しています。

Récipient en verre ou en plastique, à goulot étroit, qui sert à contenir des liquides. Remplir une bouteille d’eau.
ガラスやプラスティック製で、口が狭く、液体を入れるための容器


ほぼ同じですね。
でも何かが違う...


ビンには「液体など」を入れることができ、bouteille には「liquide = 液体」を入れるのですね。

要するに、ビンには水やワインだけでなく、マスタードやハチミツやジャムなどの「半液体」のものも入れることができる一方、bouteille は水やワインの「液体」を入れるという用途に限定されます。


では、マスタードやハチミツやジャムなどの「半液体」のものも入れる容器はなんと呼ばれるのでしょう。

ズバリ un pot ですね。
un pot de moutarde
un pot de miel
un pot de confiture


今試しに une bouteille de moutarde をgoogle で引いてみましたが、

une bouteille de moutarde:約 35,100 件 
un pot de moutarde:約 395,000 件

自然な組み合わせは un pot de moutarde であることがわかります。


念のために他の組み合わせも試してみました。

une bouteille de miel:約 200,000 件
un pot de miel:約 818,000 件

une bouteille de confiture:約 67,800 件
un pot de confiture:約 896,000 件

やはり半液体は un pot に分があるようですね。

今日覚えたい語の使い方

1つの語なのに「正反対」


フランス語には不思議な動詞がいくつかあります。
一つの同じ動詞なのに、コンテクストによっては意味が「正反対」なのです。


[louer]

J'ai deux appartements, dont je pense louer un à quelqu'un de sûr.
マンションを2戸持っているので、1戸をしっかりした人に「貸そう」と考えています。

J'ai loué des DVD pour la fin de semaine.
週末にDVDを何枚か
「借りました」


あれっ?

「貸す」「借りる」って正反対の意味ですよね?
こんな不思議な語がフランス語にはいくつも存在するのです。
(少し考えたけど、日本語では思いつきませんでした)


[consulter]

Je ne me sens pas bien. Je vais consulter mon médecin.
なんだか調子が悪い。医者に「診察をしてもらおう」
(患者が医者を consulter する)

Mon médecin ne consulte pas le weekend.
お世話になっている医者は週末は「見て」くれない
(医者が患者を consulter する)


[apprendre]

J'apprends le français depuis 2 ans.
2年前からフランス語を
「習っている」

J'apprends le français à ma belle-sœur.
義理の姉にフランス語を
「教えている」


日本語にもこんな「動詞」はあるのかな?
探してみましょう。

外国語を学ぶとさらに母語にも興味がわいて、詳しくなりますよね。
それが「外国語を学ぶ」楽しみでもあり、効能でもあるのです。