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今日覚えたい学習方法

形容詞のリエゾンやアンシェヌマンを操る反射神経を身につける


文字を操るのはとても大変ですが(正しいつづりで書くのは骨が折れますが、時間をかければいいのです)、それが得意だからといって自然に話せるとは限りません。

授業で教わることは限られているので、自宅での自主練が実は「必要」なのです。


以下の方法は、私が実践している一つの学習方法です。
話し言葉での「反射神経」を養う自主練です。
誰もが考えつくことだとは思うのですが、まあ備忘録だと思って付き合ってやってください。

例えばこんな方法はいかが?という提案です。


ポイント:各変化の間は「1秒以下」になるまで練習してください。

hôtel
hôpital
appartement
acteur...

母音で始まる男性名詞です。


まず「1つの」という不定冠詞(数詞)をつけて発音してください。
絶対に!文字を浮かべてはいけません。
音の訓練ですから。

次に、不定冠詞が付いた語の組み合わせの間に、「g で始まる大きな」という意味の形容詞を入れて発音してください。

続いて、最初にある "1" を意味する数字を「2つの」という数字に変えて、全体を発音してみてください。

リストアップしたすべての「母音で始まる男性名詞」で、順番にやってみます。これでワンセットです。

一旦コーヒーでも飲んだ後、「2つの」「1つの」「形容詞なし」と逆の順番でやってみます。


形容詞変えてみることで別の場面にも対応できます。
nouveau、beau、petit、vieux...

これらは次に母音で始まる名詞が来ると、次につながる音(リエゾンやアンシェヌマン)が次々に変わっていくのです。


女性名詞でも同じことを練習します。


たったこれだけです。
どこでもできますし、なんの道具も必要ありません。

こんな「地味な」自主練をしている人としていない人では、「えっと...」の数が違います。こうすることで、ほんの少し「自然な」フランス語に近づくのです。

全国デビューです!


全国デビューが決定しました!
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000009529102019.html

NHKのフランス語講座「テレビ 旅するフランス語」は10月号から新シリーズになります。
そのシリーズは友人の慶応大学専任講師の西川葉澄さんが監修を務めているのですが、縁があり「もっと通じる!フランス語発音入門」と題して、フランス語発音のコツを、盟友安藤博文と「発音ブラザーズ」と言うユニットで、10月から6ヶ月に渡り連載しています。

音に拘ってフランス語を教えてきたつもりです。
それをこんな形で皆さまにお返しすることができました。

お友達の片山幹生さんの素晴らしい「城」の記事もあります。
読み応え満点です。

9月18日から全国の書店でお求めいただけます。
いやあ、嬉しいです。

今日覚えたい発音

主語代名詞 IL / ELLE ってどう発音しているの?


聞き取りの練習などをしている時に、時々生徒さんに言われる言葉があります。

「そんな風に(録音は)言ってるの?言ってないって!聞こえないよ」


je とは少し状況は違います。
しっかりした母音を持たない je とは違い、il / elle の母音は [i] の音で始まるので、母音が消えたり変わったりすることは原則的にありません。

ただし、次のような場合には違った音で発音されることがあります。


1. ラフな場面での話し言葉で、子音で始まる動詞や代名詞が後ろに置かれている場合は、子音 [l] が発音されないことがあります。

Il part avec Yves ? = [i.pa.ra.ve.kiv] ← [il]ではない
Elle dine avec qui ? = [e.di.na.ve.ki]← [el] や [ɛl]ではない


2. le / la / lui / leur が後ろに置かれている場合は、il の L と le の L がくっついて、[l] が約二倍の長さで発音され伸びたりハネたりしているように聞こえることがあります。

Il le connait. [il.lə.kɔ.nɛ] ≒ 「イ.ッル.コ.ネ」
Elle l'a cassé [el.la.ka.se] ≒ 「エ.ッラ.キャ.セ」


3. 文法構造の主語としては必要だけど、
何も指していない「天気を伝える非人称の il」では全く発音されないことがあります。特に "il fait" の表現において見られる現象です。
提示表現 "il y a" の il も同様です。
言わなくてもわかるからでしょう。

Il fait beau. → Fait beau.
Il y a quelque chose. → Y'a que'que chose [ja.kɛk.ʃoz] ← quelque の [l] も落ちる


こんな発音を身につけてください、という意味でこの記事を書いていうわけではありません。
ネイティブはこんな風に発音しているので聞き取りに役立ちますと、という意図ですよ。お間違えのないように。

今日覚えたい表現

à peine


イメージやニュアンスは「否定」なのに、ネイティブが捉えているのは「肯定」という語や表現がフランス語にはいくつか存在します。

日本語では「否定表現」として訳さざるを得ないのです。
日本人としては理解できるのですが、純粋な「肯定表現」ですよ。例文とともに見ていきましょう。


Je le connais à peine.
知っているか知らないかと言われれば「ほんの少し」知っている。


On peut à peine passer dans ce couloir.
この廊下はギリギリ通れる。


Je suis à peine rentré.
帰ったばかりです。


J'étais à peine réveillé, quand tu m'as téléphoné.
起きたばかりの時に電話がなった。


気づきましたか?

文で表現されている内容に「ギリギリ・かろうじて届いている」のです。

「知っている、通れる、帰った、起きた」というラインは超えているのです。ギリギリ、ほんの少しだけですけどね。

訳は便宜的なものなので、雰囲気だけを味わってくださいね。


Tu connais Nolann ?
-
A peine.
(肯定表現なので)Moi aussi. ← Moi non plus ではありません。


Il est à peine 7 heures.

7時になったばかり


J'ai à peine commencé.

始めたばかり


応用は無限ですね。

今日覚えたい語の使い方

(du) gâteau


寄る年波には勝てず最近はあまり食べなくなりましたが、それでも疲れた時には「甘い」gâteau が欲しくなりますね。

そんな gâteau をもっと使ってみましょう。
今日のキーワードは「甘い」です。

食べられないものがたくさん出てきますよ。


(甘い汁を吸った ← 必ずしも悪事とは限りませんが、覚え方です)利益の分け前にあずかる
avoir sa part du gâteau


「甘い」問題だなあ ≒ 簡単だなあ
C’est du gâteau.


類似表現としてこんなのもあります。
甘くないなあ ≒ 難しいなあ。
C’est pas de la tarte.

肯定文は gâteau、否定文は tarte と大まかな使い分けがされているようです。


子どもに「甘い」パパだなあ。おばあちゃんだなあ。
C’est un papa-gâteau. C’est une mamie-gâteau.


最後にコレです。

Là, il y a un gros gâteau de miel.
食べられるといえば食べられるけど、かなりの危険を伴いますね。


辞書で調べてみてくださいね。
「1日一回は辞書を引きましょう振興協会」からのお知らせでした。