FC2ブログ

今日覚えたい発音

主語代名詞 IL / ELLE ってどう発音しているの?


聞き取りの練習などをしている時に、時々生徒さんに言われる言葉があります。

「そんな風に(録音は)言ってるの?言ってないって!聞こえないよ」


je とは少し状況は違います。
しっかりした母音を持たない je とは違い、il / elle の母音は [i] の音で始まるので、母音が消えたり変わったりすることは原則的にありません。

ただし、次のような場合には違った音で発音されることがあります。


1. ラフな場面での話し言葉で、子音で始まる動詞や代名詞が後ろに置かれている場合は、子音 [l] が発音されないことがあります。

Il part avec Yves ? = [i.pa.ra.ve.kiv] ← [il]ではない
Elle dine avec qui ? = [e.di.na.ve.ki]← [el] や [ɛl]ではない


2. le / la / lui / leur が後ろに置かれている場合は、il の L と le の L がくっついて、[l] が約二倍の長さで発音され伸びたりハネたりしているように聞こえることがあります。

Il le connait. [il.lə.kɔ.nɛ] ≒ 「イ.ッル.コ.ネ」
Elle l'a cassé [el.la.ka.se] ≒ 「エ.ッラ.キャ.セ」


3. 文法構造の主語としては必要だけど、
何も指していない「天気を伝える非人称の il」では全く発音されないことがあります。特に "il fait" の表現において見られる現象です。
提示表現 "il y a" の il も同様です。
言わなくてもわかるからでしょう。

Il fait beau. → Fait beau.
Il y a quelque chose. → Y'a que'que chose [ja.kɛk.ʃoz] ← quelque の [l] も落ちる


こんな発音を身につけてください、という意味でこの記事を書いていうわけではありません。
ネイティブはこんな風に発音しているので聞き取りに役立ちますと、という意図ですよ。お間違えのないように。

今日覚えたい表現

à peine


イメージやニュアンスは「否定」なのに、ネイティブが捉えているのは「肯定」という語や表現がフランス語にはいくつか存在します。

日本語では「否定表現」として訳さざるを得ないのです。
日本人としては理解できるのですが、純粋な「肯定表現」ですよ。例文とともに見ていきましょう。


Je le connais à peine.
知っているか知らないかと言われれば「ほんの少し」知っている。


On peut à peine passer dans ce couloir.
この廊下はギリギリ通れる。


Je suis à peine rentré.
帰ったばかりです。


J'étais à peine réveillé, quand tu m'as téléphoné.
起きたばかりの時に電話がなった。


気づきましたか?

文で表現されている内容に「ギリギリ・かろうじて届いている」のです。

「知っている、通れる、帰った、起きた」というラインは超えているのです。ギリギリ、ほんの少しだけですけどね。

訳は便宜的なものなので、雰囲気だけを味わってくださいね。


Tu connais Nolann ?
-
A peine.
(肯定表現なので)Moi aussi. ← Moi non plus ではありません。


Il est à peine 7 heures.

7時になったばかり


J'ai à peine commencé.

始めたばかり


応用は無限ですね。

今日覚えたい語の使い方

(du) gâteau


寄る年波には勝てず最近はあまり食べなくなりましたが、それでも疲れた時には「甘い」gâteau が欲しくなりますね。

そんな gâteau をもっと使ってみましょう。
今日のキーワードは「甘い」です。

食べられないものがたくさん出てきますよ。


(甘い汁を吸った ← 必ずしも悪事とは限りませんが、覚え方です)利益の分け前にあずかる
avoir sa part du gâteau


「甘い」問題だなあ ≒ 簡単だなあ
C’est du gâteau.


類似表現としてこんなのもあります。
甘くないなあ ≒ 難しいなあ。
C’est pas de la tarte.

肯定文は gâteau、否定文は tarte と大まかな使い分けがされているようです。


子どもに「甘い」パパだなあ。おばあちゃんだなあ。
C’est un papa-gâteau. C’est une mamie-gâteau.


最後にコレです。

Là, il y a un gros gâteau de miel.
食べられるといえば食べられるけど、かなりの危険を伴いますね。


辞書で調べてみてくださいね。
「1日一回は辞書を引きましょう振興協会」からのお知らせでした。

曽我祐典教授の春の特別講座

フランス語の謎を解く(3)

講師の曽我さんは、文学博士、関西学院大学名誉教授・元文学部教授、元パリ大学客員教授、 元 NHK テレビフランス語講師で、現在も院生や若手研究者を指導しておられます。


この講座では、やさしい問題を解いたり、いろいろな実例を見たりしながら、 フランス語の仕組みをよりよく理解することを目指します。
ことばづかいの問題も扱います。


フランス語は初級程度で大丈夫です。もちろん中・上級者も教員も大歓迎!



出発点は、「皆さんがフランス語に関して抱いている疑問」です。

例えば:
・Il parle comme professeur. と Il parle comme un professeur. は
 どう違う?
・「5日後にパリに着きます」は 「J'arrive à Paris dans cinq jours.」 と
 言うらしい。
なぜaprès を使わないのだろう?
・「彼はそこに3か月滞在した」は「 Il y a séjourné pendant trois mois.」のように
 複合過去形で表すそうだ。継続した事柄だから半過去形のはずでは?
・「間接目的語」ってどういうものか参考書を見てもよく分からない。
・町の地図が欲しかったので、観光案内所で「 Voulez-vous me donner le plan de la ville ?」
 と言ったら、相手がにこやかでなくなった。何がいけなかった?



★ 参加される方は、フランス語に関する疑問を
3月8日(金)までにお送りください。
    送り先:ciel@france-go.com


日   時   
 3月21日(木・祝) 10:30 ~ 16:00 (昼休みを挟み計 4.5 時間)

受 講 料
  
14,580 円(税込)
      ※期限内に入金がない場合、キャンセルになる事があります。
      ※一旦お支払いいただいた授業料は返金できません。


最少開講人数  
6名以上で開講します。定員になり次第〆切ります

申込締切 3月16日(土)までにお申込みください。
      ※お申込み・お問合せはメールにてお願いいたします。



皆さまのご参加をお待ちしております。



le Ciel
フランス語教室 ciel@france-go.com 

今日覚えたい表現

J'ai une amie qui souffre d'une épaule gelée.
友だちが50肩でつらそうなんだよ。


初登場の名詞を突然主語にするのは、フランス語ではルール違反です。「導入」の表現を用いて登場させなければいけません。

J'ai 〜 qui
voilà 〜 qui
Il y a 〜 qui

これらがよく使われます。

今回は存在だけではなく個人的な人間関係があるので、J'ai を採用します。

「〜が辛い、〜で苦しむ」souffrir (de) がいいでしょうね。
(いつも前置詞 de を伴います)

ただこの動詞の活用は少し癖があります。
souffrir という原形を見て「あっ finir と同じだ!」と安心してはいけません。全く別物ですよ。特に直説法現在形には注意が必要です。
souffrir、offrir、ouvrir、couvrir、découvrir の5動詞は同じグループの属する動詞です。

je souffre、tu souffres、il souffre、nous souffrons、vous souffrez、ils souffrent

まるで「第一群規則動詞」ですよね。
souffer、offrer、ouvrer、couvrer、découvrer
こんな動詞のような振る舞いをします。


40肩や50肩というのは日本独特の表現のようで、一般的にフランス語では une épaule gelée(凍った肩、固まった肩)という表現を使います。

「病名」ではないようなので、定冠詞は使われません。

J'ai la grippe.(インフルエンザ)
J'ai un rhume.(風邪)

Moi, j'en ai déjà souffert deux fois.
お大事にねえ。