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今日覚えたい学習法

きれいな「音」で話すには?


フランス語の音が好きで学習を始めた方って、数多くいらっしゃると思います。

「ネイティブの先生に授業を習って、毎週フランス語のシャワーを浴びているのに、なかなかきれいな音で話せるようになりません」


発言の検証をしてみましょう。

ネイティブの先生に習っているから... うまく話せるようになることとは関係がないですね。日本人でもフランス語の上手な先生はたくさんいらっしゃるし、むしろ日本人への教授ポイントをわかっているので「分がある」ことのほうが多いです。


毎週シャワーを浴びている... シャワーを週に一回浴びるだけできれいになりますか?毎日シャワーを浴びるからこそ「望む清潔さ」でいられるのですよね。シャワーということは、毎日浴びないといけないのです。


なかなかきれいな音で話せるようになりません... 残念ながら人間の音に関する感覚は、歳を重ねると衰えてくるようです。
(仮説ですが)「言語臨界期」という考え方があります。ある一定の年齢をすぎると「言葉は身につくのが遅れ、ネイティブにはなれない」というもの。個人的な意見ですが、「一日でも早いほうが若いので、今日始めよう」と考えます。


大人が言語を聞いているだけで自然に真似ができるようになるということは、絶対にありません。素晴らしいモノマネ才の能を持った人は「フレーズ」単位で真似ができることはあるでしょうが、それを「話す」とは呼ばないでしょう。「真似」をしているということは、自分からの「生産能力」はゼロなわけですね。


ではどうするか?
特に「きれいな音」で話すには。


ズバリ「自分の音を録音してください」
使えるフレーズを見つけたら、目の前にあるスマホで「録音」するのです。その後でそれを何度も聞いてみてください。
「下手くそ〜」と思えたら大したものです。自分でダメだという検証ができているわけですからね。


それからさまざまな本を読んだり先生に相談したりして、間違いポイントを潰していくのです。
それをしょっちゅうやれば、いつかきれいな音になるのです。
私たちは大人なので、そうでもしないとなかなかきれいな音で話せるようになりません。時間がかかりますね。


物事には何でも「優先順位」というものがありますよね。
洗濯物を取り入れるのか、ご飯を先に作るのか、子供を迎えに行くのか、銀行に行くのか...

言語学習にも同じことが言えるはずです。
文法がむちゃくちゃで通じないのか、鼻母音の区別ができていないから全く通じないのか、単語力がなくていつも ça と言ってしまうのか。



何事にも時間がかるのです。
わたしは「根性論」は大嫌いです。「やったらできる」というのは嘘だと思っています。できないこともあるはずです。

でもなにもしないと、できるようになる可能性を育てようとさえしていないのです。

明日は「為になる記事」を書きます!

今日覚えたい文法

比較級を使わない比較


plus + 形容詞 + que...


なんだか使いにくですよね。
何よりも「日本語の語順と大きく違う」のが最大の理由でしょうね。
なにか「日本語の語順に近くて、難しくなくて、汎用性が高い表現」はないのでしょうか。

それがあるのですよ、お嬢さん!お坊ちゃん!


Par rapport à
A côté de
Comparé à


去年の夏に比べて、今年は暑い。
Par rapport à l'été dernier, il fait chaud cette année.


ぼくの問題と比べて、君のはとるに足らないよ。
A côté de mes problèmes, les tiens sont tout petits.


神戸に比べて、大阪や京都の観光客の数は多い。
Comparé à Kobé, il y a plus de touristes à Osaka et à Kyoto.



それぞれの表現を言い換えても、ほぼ問題なく使えます。
組み合わせによっては若干の違和感が生じる場合がありますが、それはそれ。ずっと比較級が使えない人にとっては「使わない」よりもずっと進歩しているはずです。

日本語とフランス語は相談をして作った言語ではないので、違うことだらけですよね。それは認めましょう。
しかしこんな風に「少しでも母語に近い表現」があれば、それを利用しないのはもったいないですよね。

教科書で習うのは「超基本」だけです。それが B2 レベルであってもしかりです。
それで全てではありませんよ。

私は「実践的な表現」を学ぶために、映画やお芝居のシナリオを読むようにしています。

今日覚えたい未来の表現

Alain Delon の演説でこのような発言がありました。
0:50 辺りからです。


Maintenant je sais que ce qu'il est difficile, c'est de partir... parce que je VAIS PARTIR.
Mais je ne PARTIRAI pas sans vous dire, sans vous remercier...


近接未来形というのは、今いる時間の中で行っている行動の「次」に起こることを述べているのです。そちらの方向に歩みを進めています、と考えていいでしょう。

今はここで映画人として演説をしていますが、この次の行動として「いなくなります」ということでしょうね。
この演説を最後として、表舞台から姿を消すつもりなのかもしれません。


単純未来形には様々なニュアンスをもたせることができるのですが、ここでのポイントは「主語が1人称であること」です。

主語が1人称の時には、話者の行動の「意思、自身、責任」を表現できるのです。「〜するつもりです」は訳として強すぎるでしょうが、この場合には「確固たる意志」を感じ取れます。


2人称が主語のときにも、似たようなニュアンスを感じることがあります。

Goute ça, tu aimeras.
食べてみて、(きっと)気に入るから。

「近い未来」「遠い未来」という説明は間違っていると思いますが、いかがでしょうね。

いずれにしても、カッコいい discours です。
Je l'applaudis du fond du cœur.

TWITTER.COM
“Alain Delon remercie son public lors de son discours après avoir reçu la Palme d’Or https://t.co/0D6zSBRbjc”

今日覚えたい発音記号

[ə]


とあるフランス語の参考書や教科書出版している編集者と仲良しなのです。
ある日のこと。その出版社の売れていると言われている文法参考書の発音記号を何気なく見ていたら、あるわあるわ... 発音記号の微妙な間違いが。

いや、クレーマーではないのです。本の内容は素晴らしいのに、発音記号の部分が微妙に「残念」なのです。しかも、随分前から世に存在する本にもかかわらず今年になって直ってないということは、誰も気づいていないのでしょう。

「どこの馬の骨か」はわかってもらっているので担当者に至急連絡。結果的には、ありがたいことに次の増刷時に「修正」していただけることになりました。


一番気になったのは [ə] の扱いです。
辞書によっても揺れているので「正解」はないと言ってもいいのですが、「統一した記述」にしていただきました。


demain [dəmɛ̃] [d(ə)mɛ̃] か?
second [səgɔ̃][s(ə)gɔ̃][səgõ][s(ə)gõ]のどれ?
appartement [apart(ə)mɑ̃] でいいのか?
samedi [samədi] [sam(ə)di] [samdi] のどれが正解?


単語の最初の母音が [ə]の時は、パリ地方を中心とする「標準フランス語」においては、次のように発音されています。

(子音 + (ə)で始まっている)その語のみを発音する時は軽く [ə]と発音し音節を作る。直前に置かれた語とまとまった「表現」を作る時、最直前の語が母音で終わっている場合は、[ə]は発音されずに音節を作らない。


demain → [dəmɛ̃] 
A demain →
[ad-mɛ̃]

second → [səgɔ̃]
en seconde année →
[ɑ̃s-gɔ̃-da-ne]


[ɔ̃] と [õ]は同じ発音のはずです。
一般的な発音記号では [ɔ̃] とするようですが、個人的には [õ] の方が実際の音を記述していると考えています。


さきほどこんなルールを書きました。

「最直前の語が母音で終わっている場合は、[ə]は発音されずに音節を作らない」

言い換えれば、[ə] の2つ前の発音記号が「子音」である場合は [ə] は音節を作る、のです。

appartement の te の直前の発音は [r] ですね。ということは[apartəmɑ̃] となり[ə]は音節を作るのです。


では最後に samedi を見てみましょう。
samedi の me の直前の発音は [a]ですね。ということは A demain の場合と同じで、 [samdi] と音節を作らないのが北フランスでの自然な発音ですね。

文字で音を伝えるには限界がありますね。
でも伝えようとしないと、学習者のそこへの興味は持続しないですからね。負けませんよ!

A くん、頑張ろうぜ!

今日覚えたい文法

「アズサはアキコよりジュンが好きだ」
訳してみましょう。

Azusa aime mieux Jun qu'Akiko.
ですね。
ではまた明日!

ではなく、書き始める前に日本語の文の内容を考えましたか?一体何を伝えたいのでしょうか?
日本語の文もフランス語の文も、実は2種類の理解ができます。
えっ、どういうこと?

que 以下にある「比較対象」が文構造の「どこに当たるか」が明白ではないのです。
アキコが aimer の主語として機能するのか、直接目的語として機能するのか?

1. アズサはアキコを愛しているけれど、アキコよりもジュンのことを恋愛対象として強く意識している。
Azusa aime bien Akiko, mais Azusa aime mieux Jun.

2. アズサもアキコも二人共ジュンのことが好きだけども、ジュンに対する愛情はアズサの方が強い。
Azusa et Akiko aiment tous les deux Jun, mais Azusa a plus d'amour pour Jun qu'Akiko.


ややこしいですよね。
では、一文でかき分ける方法はないのでしょうか?
それがあるのです。
巧いフランス語とは言いかねますが、書き分けないと誤解されることをわかっていただきたいのです。

1. Azusa aime mieux Jun qu'il (elle) aime Akiko.
2. Azusa aime mieux Jun qu'Akiko aime Jun.
誤解されてしまうと面倒くさいですよね。
気をつけましょう!

今日覚えたい文法

「ほぼ毎日」ってどう訳しましょう?


「毎日」tous les jourschaque jour という表現もあります)でいいですよね。


「ほぼ」が問題になるかもしれません。

詳細にこだわらなければ、いくつも考えられます。
(あまり細かいことにこだわらないことが、外国語の上達の秘訣です。ただし!重要なところは「必ず押さえる」必要があります)

presquepratiquement quasiment à peu près

だいたい同じ意味ですね。「だいたい」ね。

Avant la leçon du matin, je m'achète du café presque tous les jours.
≒ Avant la leçon du matin, je m'achète du café pratiquement tous les jours.
≒ Avant la leçon du matin, je m'achète du café quasiment tous les jours.
≒ Avant la leçon du matin, je m'achète du café à peu près tous les jours.


適当に言い換えてみましょう。
「言葉巧みな人」に聞こえますよ。

こんなことの積み重ねでいいのです。
たったこれだけ、です!

あっ、以前もこのネタ書いたな。まあいいや。

今日覚えたい表現

「黒髪」って?


Ma sœur a les cheveux blonds.
は次のように言い換えることができます。

Ma sœur est blonde.

cheveux の直後に置いても人にダイレクトに使っても、 blond(e)(s)は「髪の色がブロンド」 であるという意味で理解されます。


Mon professeur a les cheveux noirs.
先生の髪は黒い

ではこれも書き換えてみましょう。


Mon professeur est noir.

あれ?全く違うように解釈されてしまいます。

Mon professeur est noir.
先生の肌は黒い


これはどうでしょう。

Mon grand-père a les cheveux blancs.
おじいちゃんの髪は白い。

Mon grand-père est blanc.
おじいちゃんの肌は白い。


わたしはこう考えます。

人にダイレクトに使う形容詞は「本質的なものを優先する」のです。
「肌の色」と「髪の色」はどちらが本質的で変わりにくいか?

わたしも昔は髪が黒くて腰があって強い髪だったのですが、最近では細くなってすぐ切れるし量は減るし...

肌の色は変わりにくいですよね。
もちろん諸事情により変わることがあるでしょうが、髪の毛ほどは年齢で変わったりすることは少ないと思います。


noir(e) / blanc(he) / jaune(s)
これらは「肌の色」に使われるために、髪の色を表したい時には les cheveux 〜 という表現方法を取ります。


J'ai les cheveux jaunes.
髪を黄色にしている。


Je suis jaune.
肌の色は黄色い。


ちょっと面倒くさいので、"je suis 形容詞" で「髪が黒い」という言い方はないのでしょうか?

それがあるのです。

Je suis brun(e). 
この表現を使うのです。

あれっ、brun(e)って「茶色」と習いましたよ。

そうなんです。brun は「茶色」を表す色の形容詞なのですが、être の直後に置かれる場合は「茶色〜黒い髪」を意味する大雑把な表現になってしまいます。


Ma mère a les cheveux noirs.
Ma mère est brune.

Ma mère a les cheveux bruns.
Ma mère est brune.

便利なのか、どうなのか...

今日覚えたい文法?

日本と同じように「フランス語にも英語がいっぱい」

よく考えたら(考えなくても)フランス語には英語(もしくは英語起源と考えられる語)があふれていますね。


du scotchセロテープのこと。
un kleenex ティッシュペーパーのこと。un mouchoir en papier でした。
un parking un parc de stationnement でした。
le weekendla fin de semaine でした。
un pull(-over) un chandail でした。
un best of ← CDなどの「ベスト盤」のこと。un "best of" de Cabrel と言います。
un best-sellermeilleure vente かな。
le story board 絵コンテのことです。
du rosbif roastbeef がフランス語に訛った語です。[rozbif]と発音します。
les W.C. ← もちろん「トイレ」です。[ve.se]と発音します。



もちろん、まだまだありますよ。

「えっそれもなの?」と思うこともあります。

printer imprimer でいいでしょ。
downloader télécharger でいいでしょ。

まあ日本においても同じようなものですよね。
「印刷する」があるのに「プリントする」って言いますよね〜

今日覚えたい語の使い方

la voie


しょっちゅう目にするけれどもあまり馴染みがない単語かもしれません。

フランス語圏を旅行中は「必ず」目にしているはずですよね?

「えっ、いつ?どこで?」


乗るべき列車がどこにあるのかわからないと思い、まず確認するのが通称「電光掲示板」ですよね。

(フランスではパリ等の始発駅では「20分前」にならないと表示されないですが...)乗るべき電車が「何番線」にあるか必ず表示してありますよね。それを確認しての乗り込むはずです。

Voie nº ( )= 〜番線
こんな表示を見たとこがあると思います。
ねっ、目にしているでしょ。


Le train pour Lyon part de la voie nº 2.
リヨン方面の電車は二番線から発車します。

une ligne à voie unique
単線の線路


これはどうでしょう。

une autoroute à 4 voies 4車線の高速道路
Prends la voie de droite. 右車線で行って。


こんな表現もありますよ。

Mon fils n'a pas encore trouvé sa voie
息子はまだ進むべき道が見つかっていない。


Ce projet est en bonne voie.
この計画はいい方向に進んでいる。


On voit bien la Voie Lactée ce soir.

今日は天の川がきれいに見えていますね。


Les rhinocéros sont en voie de disparition.
サイは絶滅危惧種である ≒ サイは絶滅の方向に向かっている。


そう、la voie「道」なのですね。

電車の「道」、車の「道」、人が進む「道」、星が作っている空の「道」...

ホーム、車線、方向、河... いろいろな訳になりえますが、根本は「道」ですね。

今日覚えたい学習方法

とにかく「復習」です!


真面目な生徒さんは「予習」に精を出してしまうのですよね。
それには様々な理由が考えられます。
(わたしはそのタイプではないので、想像の域はでません)

1. 授業中に「わからない」と感じたくない、周りの人に「わかっていない」と思われたくない。
2. ネイティブの先生に習うと「正しくは」理解できていない気がするから、日本語で先に理解をしておく。
3. 小学校の時代から「予習復習をしなさい」と言われてきたので、その癖がついている。



わたしのレッスンに限ったことではないと思いますが、

「予習は必要ありません!!!!!!」

ここに目を通しておいてください。
この問題をやっておいてください。

この手の「宿題」は必ずやってくださいね。必ずです。
それを前提に授業を組み立てるので、やっていない生徒さんがいると当惑してしまうのです。
担当者は「いいですよ〜」とか「Ça va, pas de problème.」と笑ってしまいますが、困っているのです。

話を戻します。


予習はしなくていいのです。
むしろ「してはいけません」← 言い過ぎかなあ。

1. する時間がもったいない。
2. 予習をしてしまった結果、教師の話を話半分に聞いてしまう。
3. 予習と違うことを説明された場合、困惑したり、(めったにないことですが)教師を疑ったりしてしまう。


もう一度いいます。
「予習は必要ありません!!!!!!」

その代わりに

「絶対必ず忘れずに言い訳をしないで、復習をしてください」


○ 何度も習ったフレーズ口に出して、定着させてください。
その後で時間があれば、書いてみればいいのです。
oral → écrit という順番です。


逆をしていませんか?
何度も習ったフレーズや単語を書いた後で、一度くらい口に出す。
もしくは、自分が書いたフレーズを「読む」。

これでは「書かないと言えない」「書けないものは言えない」「書くスピードでしか話せない」に繋がってしまいます。


すみません、毎週1回のレッスンを有効な時間にしていただきたいという思いからの「提案」です。

最後にもう1個。
授業中に辞書を引く癖がある方、その時間は耳は授業から離れてしまっているはずなので、後ほど引きましょうね。

今日覚えたい文法

「わたしは〜です」


わたしは日本人です。

= Je suis japonais(e). 主語の性に合わせる
= Je suis de nationalité japonaise. ← いつも女性名詞
この前提には次のような疑問文が考えられる。
 ←
Vous êtes de quelle nationalité ?


わたしは大阪でフランス語を教えている日本人です。

Je suis japonais(e).
+ J'enseigne le français à Osaka.
=
Je suis UN japonais qui enseigne le français à Osaka.


わたしはケベックに一度も行ったことがない日本人です。
Je suis japonais(e).
+ Je ne suis jamais allé(e) au Québec.
= Je suis UN(e) Japonais(e) qui n'EST jamais allé(e) au Québec.
← 冠詞がつくと国籍は「名詞」だと判断されて「大文字で書く」のがルールです。


わたしはケベックに一度も行ったことがない、フランス語の教師です。
Je suis professeur(e) de français.
+ Je ne suis jamais allé(e) au Québec.
=
Je suis UN(e) professeur(e) de français qui n'EST jamais allé(e) au Québec.


まず、「国籍・職業名」を伝える時には冠詞もなにも必要ありません。ただしその後に関係代名詞などを使い「説明」を付け加える時には、不定冠詞(「〜の一人」と考えてもいいし「そういう一人の人です」と考えてもいいでしょう)が登場するのです。


わたしはケベックに一度も行ったことがない、日本国籍のフランス語の教師です。
Je suis professeur(e) de français.
+ Je suis japonaise.
+ Je ne suis jamais allé(e) au Québec.
= ???

Je suis の後の要素が「2つ」になってしまいました。どうしましょう?"et" でつなぐことは不可能ではないでしょうが、なんだかスッキリしません。

??? Je suis un(e) professeur(e) de français et un Japonais qui n'EST jamais allé(e) au Québec.


わたしならこう書きます。
Je suis の後に名詞を並べるから問題が生ずるので、片一方を「形容詞(句)」にしてみます。
professeur(e) de français は純粋な名詞句なので形容詞にはしづらいでしょう。という訳で、

Je suis un(e) professeur(e) de français de nationalité japonaise qui n'est jamais allé(e) au Québec.
または、
Je suis un(e) professeur(e) japonais(e) de français qui n'est jamais allé(e) au Québec.


入門時に習った自己紹介を一度見直してみませんか?
「言えないことがある」ことに気づくはずです。

それが大事なのですよ!

今日覚えたい文法

「道に」はなんと訳しましょう。
dans la rue vs à la rue

今回は「前置詞による違い」を見ていきます。

一言で言えば「全然違います、全く別のものです」


"dans la rue" は基本的な表現で「道に、道で」と訳すのが自然でしょう。

J'ai vu un joli chien dans la rue.
道で可愛いワンちゃんを見かけた。

特にどの道かを意識をせずに「その辺りで」と言ったニュアンスです。


「〜通りで」もこの表現を使います。

Il y a une nouvelle pâtisserie dans la rue Monge.
モンジュ通りに新しいケーキ屋さんがあります。


純粋に「場所・空間」として認識しているわけです。
道でなのか、駅でなのか、庭でなのか、ということですね。


Je suis à la rue.
これは絶対に使いたくない表現です。


私はこう考えます。

そこに「いる」時には上に書いたように、
Je suis dans la rue. と言うと自然なのですが、


Je suis à la rue.
というと「本質」に帰るのです。


à は最も基本的=本質的な前置詞なのです。
la rue は歩いたり社交をしたり場所ですよね。
その時に dans を使わないということは、更なる空間としての「人の本質」を感じさせます。

人の本質とは?
「衣・食・住」ですよね。

言うまでもなく、道を身にまとうこともできないし食べることもできません。

そう、道で「暮らすこと」はできると言えてしまいます。


Je suis à la rue.
「路上生活をしている」と解釈がされるわけです。


あなたがいなかったら、今頃マンションを追い出されていたよ。
Sans toi, je serais à la rue maintenant.

Il est à la rue avec sa fille...
なんて記事を見ると胸が痛みます。

今日覚えたい文法

plus mauvais vs pire


形容詞 mauvais の比較級ってどっちを使うのでしょう。


(多くの場合そうなのですが)今日も何も調べずに書いています。「書いてあることが正しいわけではないし、経験に照らし合わせて発言してもいいのではないか」と思うようになりました。


一般的には、plus mauvais(e) を選択します。

Cette tarte est plus mauvaise que celle-là.
Je suis plus mauvais en sport que mon frère.


ただし!前提がすでに「よくない」という場面では、pire を選ぶことが多いようです。

Cette tarte est déjà bien mauvaise, mais celle-là est encore pire.
Il pleut fort depuis ce matin, et la météo annonce qu'il fera pire demain.


bon(ne) の反意語が mauvais(e)ですが、天気の表現では多少のブレが生じます。

Il fait mauvais.
話し手が「天気が悪い」と思えば、どんな気温や気候であっても使える表現です。寒くても暑くてもいい気候の時期でも、問題はありません。


Il fait bon.
一年に数日しか使えない表現です。
「理想的な気温、湿度、青空」時にはこう言うのです!


Qu'est-ce qu'il fait bon !

こんな感嘆文も有効ですね。


Il fait beau.
晴れているのです。
暑かろうが、寒かろうが、湿度が90%でもこの表現です。


Il a fait bon sur Osaka aujourd'hui, non ? 
Vous ne trouvez pas ?

今日覚えたい発音

「リエゾン」って3種類だけではないのです。


一般的に、授業などで習う(もしくは多くの本に書いてある)のは次の3種類のリエゾンですよね。

1. d の文字で終わる語の後に「母音字または無音のh」で始まる語が続く場合は、[t] の音でリエゾンをする。

Quand [t]est-ce que
un grand [t]acteur


2. s または x の文字で終わる語の後に「母音字または無音のh」で始まる語が続く場合は、[z] の音でリエゾンをする。

de grands [z]acteurs
nos [z]anciens [z]élèves


3. n の文字で終わる語の後に「母音字または無音のh」で始まる語が続く場合は、[n] の音でリエゾンをする。← その他の音の変化を伴う場合あり

un [n]étudiant
bien [n]élevé

あまり知られていませんが、実は [r] の音のリエゾンもあるのです!



4. r の文字で終わる形容詞の後に「母音字または無音のh」で始まる名詞が続く場合は、[r] の音でリエゾンをする。← その他の音の変化を伴う場合あり

mon premier fils(リエゾンなし)
mon premier [r]enfant
mon dernier [r]enfant


mon premier [r]album
第一作目
mes premiers [z]albums
初期の作品

mon dernier [r]album
mes derniers [z]albums

mon premier [r]amour 初恋
mes premières amours
こっちも複数形なのに、初恋!
[me prəmjɛr z-amur]
mon dernier [r]amour

まだ他にもあるのですが、それはまたいつか!

今日覚えたい表現

A et B s'entendent comme chien et chat.
AとBは「犬猿の仲」だ。


https://mobile.twitter.com/bulhwa…/status/924882093510762496

日本文化においては「犬と猿」なのですが、フランス語文化圏では「犬と猫」ですね。


もちろんには話題になっている二人を主語代名詞で置き換えて、

Ils s'entendent comme chien et chat.
ということもできます。


この表現は遡ること16世紀に生まれた表現で、当時は
être amis comme le chien et le chat
と言っていた記録が残っています。


犬と猫って本当に仲が悪いのかなあ?
こんな動画がありますよ。

今日覚えたい作文

「パリの友達にもらった時計は、いつか見せてあげるよ。」

答え合わせの続きです。

Je te montrerai, un jour, la montre que... ( + un ami de Paris など)


次は「もらった」です。

フランス語に「もらう」に相当する語は存在しません。
えっ?recevoir って語があるからそれでしょ?
ちょっと違いますね。



私はこう考えます。

recevoir は原則的に「主語が〜を受け取る」という意味(主に手紙、荷物やメール)であって、「誰かが誰かに〜を与える、渡す」という意味ではないのです。
「誰かが誰かに〜を与える、渡す」とうことを明確に伝える必要がある場合は donner もしくは offrir という動詞が選択されます。

この場合は「友達が(わたしに)時計を贈る」のですから、offrir がいいでしょうね。(donner もギリギリセーフと言ったところでしょうか)


「もらった」のは過去ですから、

Je te montrerai, un jour, la montre qu'un ami de Paris m'a offert.

でしょうか?


惜しいです!
例のルールを思い出してみましょう。

「1. 動詞が複合形」「2. 直接目的語」「3. その目的語が動詞よりも手前=左に置かれている」
3つの条件が揃った場合は、過去分詞は前置されている名詞に「性数一致」をしなければいけません。

Je te montrerai, un jour, la montre qu'un ami de Paris m'a offertE.

これで100点の文ができました。



では120点にしてみましょう。

少しセンスがあるネイティブなら、関係代名詞節の中にある主語&動詞を倒置する可能性が高いですね。

(今日2個めの)わたしはこう考えます。

ネイティヴはこれらのことが嫌いなようです。

1. 文が動詞で終わること。
2. 主語が長いこと。

従って理解に間違いが生じない場合は、関係代名詞節において倒置させることが多いようです。



その場合はこんな条件が必要です。

1. 主語が人称代名詞でないこと
2. 関係代名詞節に「主語と動詞」しかないこと。ただし、代名詞化された間接目的語や状況補語(時や場所の表現)は問題ない。

詳しくは昨日の「過去の思い出をシェア」記事を参考にしてください。

という訳でわたしが考える「解答」は、

Je te montrerai, un jour, la montre que m'a offerte un ami de Paris.

いかがでしたか?
いやあ、口頭で説明すると直ぐなのに、文字って時間がかかりますね。
まあわたしの「文章力のなさ」が一番の原因なのですが、それは如何ともし難い...

今日覚えたい作文

「パリの友達にもらった時計は、いつか見せてあげるよ。」


答え合わせです。
まずご理解いただきたいのは、今日わたしが示す「解答」は一例です。また、個別のお問い合わせをいただいても対応できない場合があります、ご理解ください。


「パリの友達」をどう訳しましょう?
「もらった」はどう訳しますか?
「見せてあげるよ」の時制は?


今すぐではない「いつか」という語がありますね。
今の時間の「次」であれば、どんなにその行為が時間的に離れていても近接未来形を使えるのです(例えば平成の時代に「決定事項」である次の「令和は〜始まります」という文は、どんな先の話でも近接未来形が使えたのです)。
「いつか」というのは今と繋がって「いない」ことを意味するので、近接未来形ではなく「単純未来形」を選択する必要があります。

Je te montrerai...


その「いつか」が動詞 montrer を修飾するので、できるだけ近くにおいてあげましょう。ただし文の構造の一部ではないので、ちょっと風穴を開けて読みやすくするのが「わたしの」癖です。(文頭でも特に問題はないと思います)

Je te montrerai, un jour...


「パリの友だちにもらった時計」は文脈から他にないと判断ができますから、強い支持力を持つ「定冠詞」を選択するのがいいでしょう。あえてここで必要以上の情報を伝えることはないので ma や cette は使わない方がいいでしょう。

Je te montrerai, un jour, la montre que


un (e) ami(e) なのか?un(e) de mes ami(e)s なのか?mon ami(e) なのか?
伝わることが違うので「すべて正解」ですね。

un ami = とあるパリの友達
un de mes amis = 複数人いるパリの友だちの一人
mon ami = わたしの友達といえば「この人」(彼氏と理解される場合もあります)


ところで、おそらく多くの方が un ami À Paris と考えたと思うのですが、ほんの少し不自然です。
フランス語においては「前置詞句」は動詞を修飾するものがほとんどなのです。唯一の例外が de で、これは直前の名詞をダイレクトに説明を加えます。

△ un ami A Paris
un ami de Paris
un ami parisien(若干ニュアンスが違いますが、問題ありません)

un ami français は日本人を排除してしまうので、使えませんよ。

長くなったので、続きは明日です。

今日覚えたい作文

下記の日本語をフランスのに訳してみましょう。

「パリの友達にもらった時計は、いつか見せてあげるよ。」


もちろん答えは一つではないですが、わたしなりの考えを「明日」お伝えします。

1. ”Je” で文を始めてください。
2. 一文で書いてください。
3. 眼の前のお友達に話していると思ってください。


「パリの友達」をどう訳しましょう?
「もらった」はどう訳しますか?
「見せてあげるよ」の時制は?

あと数時間、GW最後の頭の体操にいかがですか?

今日覚えたい語彙

フランス語にも「省略語」があります。ただ日本語とは違い、一部を適当に切り取るのではなく、(ある程度の)ロジックで語が作られます。


McDonald's → Macdo
l'apéritif → l'apéro(「アペ」は通じません!)
l'appartement → l'appart'
le baccalauréat → bac
bon appétit → Bon app’ !
la catastrophe → la cata
catholique → catho
le jardin de Luxembourg → le Luco
le centre Georges Pompidou → Beaubourg
le dictionnaire → le dico
un café décaféiné → un déca
un(e) écologiste →
un écolo



「O」で終わるものが多いですね。

省略語はどちらかといえば「上品ではない」ものが多いので、本来の語も覚えていて、使い分ける必要があります。
「上品ではない」表現を並べると「下品」になりかねないですからね。


最後に、
皆さん、勝手にフランスの地名を省略するのをやめましょうね。
先日聞いた「デプレ」にはびっくりしました。

何じゃそりゃ!

今日覚えたい表現

avoir du mal à + 動詞の原形


まず "avoir mal à" "avoir du mal à" は全く違う表現ですよ。


"avoir mal à + 場所" 「〜が痛い」という表現です。
J'ai mal à la tête. (頭が痛い)ですね。


今日扱う表現は "avoir du mal à + 動詞の原形" です。

J'ai (encore) du mal à marcher.
まだ)うまく歩けない。← 怪我をした後など


J'ai du mal à fermer la porte à clé.
うまくドアに鍵がかけられない。


この表現は、difficilement で言い換えてもほぼ同じ意味ですね。

Je marche difficilement.
Je ferme la porte à clé difficilement.


この表現と似た表現に "ne pas arriver à + 動詞の原形" があります。

Je n'arrive pas à marcher.
Je n'arrive pas à fermer la porte à clé.


"avoir du mal à + 動詞の原形""ne pas arriver à + 動詞の原形" もどちらも「うまく〜できない」と訳せるのですが、実は大きな違いがあります。



"avoir du mal à + 動詞の原形"「〜するのに苦労をしている ≒ 結果的にできる」という「結果」に重きが置かれています。

歩けるのだけど、その状態に至るのに苦労をしている。
下記は掛けられるのだけど、そこに至るのに時間がかかる

ne pas arriver à「時間をかけたり努力をした結果としてできない」を意味します。「できない」のです。



現在形だとうまく違いがわからないかもしれませんが、複合過去で使うと「まったく」違うニュアンスになります。

J'ai eu du mal à marcher.
苦労をして「歩けた」
J'ai eu du mal à fermer la porte à clé.
時間を掛けて
「鍵がかけられた」

Je ne suis pas arrivé(e) à marcher.
苦労をしたが「歩けなかった」
Je ne suis pas arrivé(e) à fermer la porte à clé.
時間を掛けたが「鍵をかけられなかった」



ご招待した人がやってきた場合は、こう尋ねるのです。

Vous n'avez pas eu du mal à trouver le chemin ?
やってきたのですから、当然ですね。

今日覚えたい文法

未来にも使える複合過去
(以前の記事と重複します)


複合過去形は未来を記述するのに頻繁に登場します。

「嘘でしょ、だって複合過去形は『過去』を表すのに使われる、って習いました。だから『未来』は表せないと思います。」

はい、そのとおりです。
複合過去形は「過去」に言及する時に多く使われる時制ですよね。
ただし、今話題にしているのは過去ではなく「完了」です。
「過去」「完了」は別物ですよ。


「過去」と並ぶ時間の概念は「現在=今」です。
今この記事を読んでいただいている瞬間が現在ですね。
今からやってくる時間が「未来」なのです。


一方「完了」とは、いつでもいいのでどこか「時の基準点」を決めてやるのです。それが現在でも未来でも過去でも構いません。
その選択した「時の基準点」においてなにか行為が終わっていれば、その時点で「完了」したと考えるわけです。



思い出してください。
現在形を使って「確実な未来」を表せますよね。


航空券もあり荷物も作り、明日フランスに旅立つ時には、

Je pars en France demain. 
というのです。


では一時間後の予定を現在形を使い話すことは、全く問題がないわけです。

Dans une heure...

文頭にこの表現を持って来るだけで、話者が聞き手の「時間認識」を未来に連れて行くことができるというわけですね。

現在における「完了」は複合過去形の得意とするところです。


そこで、「(確実に)一時間後にはもう仕事が終わっている」と言いたければ、「現在完了形=複合過去形」を使って表現したくなるのです。

Dans une heure, j'ai fini le travail.

Dans une demi-heure, je suis rentré.
A une heure de l'après-midi, j'ai déjà déjeuné.


未来にも「複合過去形」は使える。
言葉って、不思議で楽しいですね。

今日覚えたい?表現

Comment dit-on ça en français ?

あらかじめ言っておきたいことがあります。

「わたしはこの表現は嫌いです」
いやちがうな。
「レッスンに安易に導入する教師は嫌いです」



名詞を聞くのは難しくありませんよね。
指で知りたい単語を指させばいい...

では、動詞や形容詞がフランス語で言えないときはどうすればいいのでしょうか。

こんな表現を習いましたよ!

Comment dit-on 食べる en français ?
Comment dit-on "to eat" en français ?

(・・;)



フランス語を学ぶ時に念頭に置いてほしいことがあるのです。

フランスで街を歩いているネイティブと話せたら「一流である」ということです。

英語が話せる人とコミュニケーションをとるのであれば、わざわざフランス語を使う必要はありません。
日本に長く住んでいて日本語がペラペラのフランス人と話す必要があれば、日本語を使えばいいのです。
言語は、手段であって目的であってはいけない、と思うからです。

いえ、わたしは使わないと言っているのではありません。
わたしも日本人で一生学習者なので、知らない「名詞」に出くわしたら、目の前にあるものを指で示し、

Comment dit-on ça en français ?
Qu'est-ce que c'est en français ?

こんな表現で友人に尋ねることはありますよ。


しかし、形容詞や動詞の場合はそうはいきませんよね。
そんな時に日本語や英語を使っていいのか?
わたしは負担をかけたくないし、母語じゃない言語を挟むと誤解が生じる可能性が高くなります。

便利な表現ですが、安易に使わないほうがいいと考えるのです。

ご参考までに。

今日覚えたい表現

日付曜日時間の尋ね方・伝え方


Nous sommes le combien ?
- Nous sommes le 30
-
Nous sommes le 30 avril,


Nous sommes quel jour ?
-
Nous sommes mardi.


quel jour曜日を尋ねる表現であって、「何日」と日付を尋ねる表現でないことに注意をしましょう。


Nous sommes en quel mois ?
- Nous sommes en avril.
-
Nous sommes au mois d'avril.


Nous sommes en quelle année ?
-
Nous sommes en 2019.


今日の「月」「年」を尋ねる時には前置詞が必要です。


Il est quelle heure ? / Quelle heure est-il ?

-
Il est 11 heures 34.

一部の地方(l'Ardèche など)では
C'est quelle heure ? も使われていますね。


知らない人に時刻を尋ねるときは

Bonjour, vous avez l'heure, s'il vous plait ?
- Oui, il est 11 heures 34.
-
Oui, j'ai 11 heures 34.


Nous sommes le mardi 30 avril 2019, c'est-à-dire, le dernier jour de l'ère Heisei, et demain commence la nouvelle ère Réiwa.

今日覚えたい勉強方法

学生の頃に自分で考え、実行していた勉強方法があります。

机に座って何かをするって、昔から(今も変わらず)苦手なのです。ウロウロしたくなる...
後は字を「書く」のがあまり好きではないし得意ではない、ということも関係しているのだと思います。

まあ大前提は「書くことよりも音でのコミュニケーション」ができるようになりたい、というものがあります。


「文法問題集を書かずにやる」

Vous avez des amis à Paris.
NON, JE N'EN AI PAS.
OUI, J'EN AI BEAUCOUP.


Etes-vous déjà allé à Paris ?
OUI, J'Y SUIS ALLÉ DEUX FOIS.
NON, JE N'Y SUIS JAMAIS ALLÉ.


大文字の部分を「口頭で回答する」のです。
たったこれだけです。
その後に回答したことをノートに書きます。

嘘でもいいんです。
とにかく文字に頼らないで返答をする癖をつける。
文字を書いてそれを「読む」のではなく、音で解答をしそれを書く、という順番にしたということです。

そうでもしないと、日本に暮らしていてフランス語を口にする機会なんてありません。
学校で習っている1.5時間だけでフランス語が話せるようになったら、誰も留学なんてしないのです。

留学をしなければ見えなかった景色があります。
でも自分で工夫をすることにより、留学前に「ある程度」フランス語が使えるようになったのも事実です。


自宅学習は「机に座ってノートとペンを持って」ではなく「ベッド、お風呂、トイレでダラダラしながら」で十分ですよ。
むしろその環境のほうが身につく気がします。

GWに始めてみませんか?

今日覚えたい表現

pédaler dans la choucroute


なにをやってもうまく行かず、もがいても前に進まず、時間だけが経過して、なんだか努力が実っていない気がする...

はい、しょっちゅうそんな時間がありますよね。
大人ってそんなもんです。はあ...


そんな時にはこんな表現を使って気分だけでも「アゲアゲ」できましょう。(古いかな〜)

Ça va ? Tu fais des progrès en français ?
- Non,
je pédale dans la choucroute.
なかなかうまく進まない。



シュークルートの中でペダルを漕いだら、進まなさそう。
でもちょっと楽しそうでしょ!?

Je dois rendre mon rapport avant lundi mais je pédale dans la choucroute.

他になにか「進まなさそう」な食べ物はないのでしょうかか?

ヨーグルトの中も辛そうだし、クスクスの中も大変そうでしょ?

という訳で、

pédaler dans la choucroute = pédaler dans le yaourt = pédaler dans la semoule 
なのです。


あ〜、仕事が終わらない。
Je pédale dans la choucroute depuis plusieurs mois...

今日覚えたい学習方法

日本でフランス語を話す機会ってなかなかないですよねえ。
フランス人の友達を作るにはフランス語が話せないと難しいし、話すために友人がほしいけど、話すだけだと友人とは言えないし。しかも、そんな個人の欲望ために知らないネイティブを巻き込むのも申し訳ないし...

悩みはつきません。


そんなわたしが普段から心がけていることがあります。
それは「声を出した独り言を言う」ことです。


「知っている表現」「使える表現」少しでも近づけるという側面と、使わないと衰えていくのでそれを食い止めるという役割があると思ってやっているだけなのです。


例えば今日授業で感嘆文を習ったとしましょう。
「Qu'est-ce que で文を始めると感嘆文になる」

ということは、

Qu'est-ce qu'il est beau !
Qu'est-ce qu'il fait chaud !
Qu'est-ce que c'est bon !


これらの文は保証された「正しいフランス語」ということですね(できれば先生に確認するほうがいいですが)。その「正しいフランス語」を使えそうな場面があれば「声に出して言ってみる」だけでいいのです。
(自分で文を作ってはいけません。間違っている可能性が高い文を使って練習しても、何の役にも立ちません)


たったこれだけのことで言語の反射神経を養えるのです。
そう「言語の反射神経」が重要なのです。

「考えるのではなく、口が勝手に言っている」
これが重要なのですよ。


痛い時に Aië ! と言えるか、空腹時に J'ai faim. と言えるか、酔っ払っている時に Je dois partir, j'ai peur de rater mon train. と言えるか?


話す機会がないから...

つまらない言い訳はやめませんか?

今日覚えたい表現

rouge comme une tomate


最近は「長い!」「クドい!」「ややこしい!」という声をほんの少し(本当に少しだけですが)いただくので、今日は「簡単ですぐに使える表現」を見てみましょう。


お酒を飲んだ時、恥ずかしい思いをした時、緊張している時...

顔が真っ赤になることってありますよね。
鏡を見て、この表現です。

Oh, là là... Je suis rouge comme une tomate.


眼の前にいる人にもこの表現です。

Qu'est-ce que tu as !? Tu es rouge comme une tomate !


同じ意味で
rouge comme une cerise も使えます。

イメージしやすいので、これなら今日から使えますね!

今日覚えたい表現

「フランスはドイツに次いで、ヨーロッパ(Union européenne)で2番目に人口の多い国です」


訳してみましょう。
案外手こずりそうですね。


La France est 「2番目に人口の多い国」

実はここは、ほぼ逐語訳で問題はないのです。


2番目の国:le deuxième pays
人口が多い:peuplé(この形容詞を知っていることは一つの鍵です)


La France est le deuxième (2e でいいですよ) pays le plus peuplé.


「ヨーロッパで」をどう訳しましょう。
google で調べてみました。

"le plus peuplé d'Union européenne" ← 約 35,400 件
"le plus peuplé de l'Union européenne" ← 約 66,300 件


う〜ん、微妙...

わたしはルールに従って前者 "le plus peuplé d'Union européenne" を選びたいと思いますが、実際には両方共使えるようです。


「ドイツに次いで」
頭の中で人口の多い国を並べてみましょう。
まず、ドイツ、「次に」フランスなのですね。

時間を意識をしてリストアップをしていけば après を使いたくなりますし、空間を意識をして並べると derrière もつかえます。

一つの答えです。

La France est le 2e pays le plus peuplé d'Union européenne après l'Allemagne.

できましたか?


大阪(または横浜)は日本で2番めに人口の多い都市だし、岩手は北海道についで広い都道府県ですよね。
大阪府は香川県の次に小さな都道府県なのです。

この表現は覚えておけば、いろいろ応用ができそうですよねえ。

まず使える表現がありきで、次にそれを支える文法力や語彙力、だと思っています。この考えは変わりません。

今日覚えたい発音記号

[:]


一般的に「長母音記号」と呼ばれるものですね。「伸ばすための記号」です。(本当は「伸ばす発音記号」にも数種類あるのですが、ややこしくなるので割愛します、ってかそんな詳しくはないのです)


おじさん ≠ おじいさん
素数 ≠ ソース
友里さん(ゆりさん ≠ ゆうりさん)


試しに手元にあるフランス語の辞書で bonjour を引いてみましょう。

プチ・ロワイヤル仏和辞典:[bɔ̃-ʒuːr]
クラウン仏和辞典:[bɔ̃ʒuʀ]
le Petit Robert:[bɔ̃ʒuʀ]
Antidote:
[bɔ̃ʒuʀ]


sauceはどうでしょう。

プチ・ロワイヤル仏和辞典:[soːs]
クラウン仏和辞典:[sos]
le Petit Robert:[sos]
Antidote:
[sos]


あれ?「プチ・ロワイヤル」の表記が他の辞書と違いますね。
この辞書にだけ「長母音記号」があります。
([ʀ] や [-] はまた別の機会に)
どういうことなのでしょうか。


結論を先に書きます。
両方あり得るのです。


フランス語の母音は「長音」と「短音」で意味の違いを産まず、「一番最後の母音のみを強く長く発音する傾向にある」
という訳です。


余談ですが、昔のシャンソンは(大雑把に言えば)だいたい全部が同じ長さの音符で、意味まとまりの最後の音節だけが伸びるという傾向にあります。「さくらんぼの実るころ」「パリの空の下」「水に流して」... 全部同じ傾向です。← 余談おしまい


Bonjour という語だけを発音すると、jour の部分が最後の音節(母音を含んでいる)なので、自然にそこが強く長くなります。
ただ、次に違う語を持ってきて一気に発音すると、「最後の母音」の位置が変わりますね。

BonJOUR.
Bonjour maDAMe.
Bonjour mademoiSELLe

マダm ではなく マダーm っぽく聞こえるのはこの理由ですよ。


プチ・ロワイヤル辞典風に書くと、
hier [jɛːr]
hier soir
[jɛr swaːr]

bonsoir [bɔ̃-swaːr]
bonsoir mademoiselle
[bɔ̃-swar mad-mwa-zɛːl]


ということは、Nice [nis]ということ?

はいその通りです。
「ニス」であってわざわざ「ニース」と伸ばすことに意味はありません。

発音の話を書くと「いいね」が少ないのですが、めげないですヨ!

今日覚えたい文法

代名詞 y が使われない場合


Tu vas au cinéma demain ?
- Oui bien sûr, j'y vais chaque samedi.


では、こんな未来形を使うパターンの場合はどうなるでしょう。

Tu vas au cinéma demain ?
- Oui, j'y irai après les cours.


「未来時制の簡単な説明です」
未来の場面設定で "après 〜"とともに動詞が使われると、近接未来形ではなく「単純未来形」を選択するのが自然なフランス語です。
今から見た「次」の未来は「会議」で、その後に映画に行くか行かないかと「次の次」の未来があるのです。
近接未来形というのは「次の未来に向かって進んでいきます」ということですから、「今」とつながっていない未来のことには言及しづらいのですね。


ところで例文を声に出して読んでみてください。
なんだか j'y irai って発音しにくいですね。

「イイ」と2回続けて言う時に疲れちゃいますよね。
というわけでこんなルールがあります。

aller の動詞活用形が "i" で始まる場合は、中性代名詞 y を使ってはいけない=使う必要がない。


✗ j'y irai(s) - tu y iras
j'irai(s) - tu iras

あまり文法書では触れられていないルールのようです。
この機会に覚えちゃいましょう!

今日覚えたい表現

上手「そう」に聞こえるには


同じことを話していても、外国人とネイティブとは大きな差があるのです。

発音、文法や構文でなく「もう一つ」あります。

その大きな違いとは「無駄なことをいうか言わないか」なのです。
私たち学習者は一所懸命考えながら話しているので、「伝えるべき必要なこと」をすでに脳内で整理をして話す傾向にあります。
ネイティブは(私たちが日本語で話している場合も同様です)「話しながら考える」ので、途中で全く役にたたない語や表現を口にしてしまうます。

えーっと
なんて言おうかなあ
そうか!...


そんな今日の表現はこれです。

Quoique...

少なくとも手元にある「プチ・ロワイヤル仏和辞書」には、この用法は書かれていません。


一旦なにか断定的な発言をします。

Je ne peux pas y aller.
Je n'aime pas ça.
Ce n'est pas possible.

その後に Quoique... と続けて考えるふりをしてみてください。

「いやでも待てよ,,, 違う可能性もあるな」
というふうに相手に伝わるのです。


その後で何もなかったかのように、
C'EST ÇA. Je ne peux pas y aller.
と発言を終わらせます。


これだけで「上手そう」に聞こえますよ。

「えっ、ペラペラだと思われない?」

大丈夫です、その前後のたどたどしさや発音ですぐバレますから。

しかし、こういう表現を少しずつ増やして使っていくことが、「ペラペラ」への第一歩です。
恐れずに「適当に」使ってみましょう。

今日覚えたい発音

今日は全くの個人的な意見です。
まあいつもですが...


一般的にフランス語には「母音」は16個あると言われています。
では、
1. その16種の母音をフランス人が「区別」をして話しているのでしょうか。また、
2. 私たち学習者はそれらを覚えなければいけないでしょうか。

両方の答えは NON ですね。


例えば1人称単数形 je の単純未来形の語尾は rai [e] となり、条件法単純形は rais [ɛ] ですよね。
「本来」はこれらの母音は区別をされて話されていたようです。では21世紀の今現在はどうなのでしょうか。
わたしの周りの音を確認してみると半数が区別をしていないようです。もちろんその友人たちはちゃんとコミュニケーションが取れています。


数字の un、brun(茶色の) や parfum(香水)の鼻母音は [œ̃] で、impossible、brin(細い茎)やfin(最後)の鼻母音は
[ɛ̃] ですね。辞書にもそう書いてあります。
「本来」はこれらの鼻母音も区別をされて話されていたようですが、少なくとも区別をして話している人のほうが少ないように感じられます。パリを中心とする北フランスでは「誰も」区別をしていません。南に移動をすると、区別をしている人の割合は確実に増えていきますが、普段は区別をしていないわたしが「何言っているの?」と顔をされたことはありません。

残念ながら鼻母音 [œ̃] は近い将来消えてしまう、と言っても問題はないでしょう。


似た音(区別をしなくても困らない音)をまとめると16種類 → 10 種類の母音になってしまうのです。場面や使われている表現と言ったサポートがなくて音声だけで理解をしてもらおうとすると、この10種類は「必ず」区別をする必要があります。

「ア([a] ≒ [ɑ] )」「イ([i])」「エ([e] ≒ [ɛ])」「オ( [o] ≒ [ɔ]」
と3種類の鼻母音に加えて [ø ≒ œ]、[u] と [y] の3種類の日本語にはない「ウみたいな音」です。


ちなみに [ɑ] は「ほぼ消えてしまった」と言っても過言ではありません。

発音学習で心に留めて置くことは「ネイティブになろうと思わない=ネイティブにはなれない」ということです。
それよりも「使える表現」をたくさん持って、それを応用するための「文法力」を身につけたいですね。

今日覚えたい発音

un œuf


卵を意味する œuf という単語は短いからこそ、発音に注意をしなければいけません。
3音節以上ある語は(誤解を恐れずにいえば)発音が悪くてもたいてい通じます。短いからこそ「正確な音」が肝で、語の意味を決めてしまうのです。


œuf という語の発音には「癖」があります。
単数形の時は最後の [f] を発音しs を付けて複数形で使う時は [f] を発音してはいけません

(実は単数形で使われる時は [œf] で複数形の時は [ø] なのですが、ほぼ同じ音なので気にする必要はありません)


un œuf = 1-9 = [ɛ̃.nœf]
deux œufs = [dø.zø]

cet œuf = [se.tœf]
sept œufs = [se.tø]

くれぐれもこの単語を発音したあとは、きっちり音を切ってくださいね。少しでも延ばしてしまうと deux œufs が deux heures に聞こえる恐れがあります。

それにしても neuf œufs [nœ.fø] って言いにくいですね。

今日覚えたい表現

Il fait bon.


「いい天気ですね」
Il fait beau.

その通りです。じゃあこんな場合はどうでしょうか。


いい天気ですね。どこかにお弁当でも持って出かけませんか。
Il fait beau.
Ça vous dirait de piqueniquer quelque part?

う〜ん、もっといい形容詞があるような気がします。


この場合 beau は「晴れている、青空であるということのみ」を意味します。文字通り「天気がいい」のです。

真冬の寒い日の朝の一言、梅雨の晴れ間を見た時の一言... 可能ですね。

気候や天候に関しては全く言及していません。お出かけするなら天気だけではなく気候も重要ですよね!?


そんな時に登場するのはユーティリティー形容詞 bon です!なにかに対して "OK" を出す場合には bon をいう形容詞を使えばいいのです。

Il fait bon! これで完璧です。


ではIl fait mauvais. はいったいどちらなのでしょうか。
天気のみに言及しているのか天候にも配慮した表現なのか。

正解はあえて言えば「両方」ではないでしょうか。

人は欲張りなので「bon=良い」というにはいくつものハードルを用意するのですが、「mauvais=悪い」というにはマイナス点がひとつでもあれば「ダメ!」と言ってしまう傾向にあります。


主に天気に言及していると言えますが、曇っている、肌寒い、晴天ではない、暑すぎる...
これだけで Il fait mauvais! という可能性は十分にあるのです。


南フランスでは昼間は誰も Il fait bon. とは言いません。
夕方日が沈む頃テラスに座り、一息ついてやっと、

Enfin, il fait bon à cette heure-là.
と言うのです。

今日覚えたい発音記号

[j]


まともな辞書をひくと、単語の横に発音記号が書かれていますよね。
気になって読もうとして、「読めるようになった」方も「諦めた」方も、「なんとなく読んでいる」つもりの方も、「そんなの書いてあったっけ」という方も、いろいろでしょう。

今日はこの「知識なしでは読めない」発音記号を覚えてライバルに差をつけてしまいましょう。


[j]
「ジャ」とか「ジョ」じゃないの?

残念ながら全く違いますよ。


[j] は「や行」の子音(に極めて近い音)なのです。
ローマ字で書けば「ya, yi, yu, ye, yo」となります。

ちょっと練習してみてください。
一瞬「イ」と言った後で、次の母音を強く発音してみましょう。
「イx0.5 → ア」
「イx0.5 → イ」
...

では「イェーイ!」と言ってみてください。
最初の「イェー」の部分がこの音なのです。

「ヤ、ユ、ヨ」は現代日本語に存在する音ですが、yi と ye は消えてしまいましたね。


hier [jɛr]
travailler [tra.va.je]
もこの音でできています。

bouillir [bu.jir] → 「イー」ではなく「ィイー」
vieillir [vje.jir] → 「イー」ではなく「ィイー」


いやあ、音を文字で表記するのは難しいですね。
youtube にしないとだめかなあ。

今日覚えたい形容詞

「訳語」が決まらないからなかなかうまく使えない形容詞の一つに doux がありますね。
例文を2コ作って、試しに訳してみてください。
おそらく「まったく違った訳語」になっていると思われます。

思いつくままに文を書いてみましょう。


1. Il fait doux.
(気候が)暖かい

2. Je préfère le vin sec au vin doux.

甘口ワインよりも辛口の方が好きだ。

3. Il a une voix très douce.
彼の声はやさしい

4. Ouah, ce pull est doux.
このセーターは気持ちがいい

5. C'est un enfant doux comme un agneau.
(子羊のように)おとなしい

6. Faites cuir à feu doux.
弱火で煮てください。

7. l'énergie douce
(自然)クリーンエンジン


共通するイメージを考えてみましょう。
そう、形容詞は評価や判断を加える語なのですから、その語が本質的に持っている「イメージ」を理解することが、理解 → 応用に繋がるのです。「訳語」なんてどうでもいいのです。

「尖っていない、柔らかい、人に危害を加えない...」
わたしの頭のなかのイメージ」ではそうなっています。


訳なんて所詮「適当」なものなので、だいたい合っていればいいのです。
それよりも「応用が効く」記憶の方法を考えてみませんか。

今日覚えたい表現

La cathédrale Notre-Dame est l'un des monuments historiques les plus importants de tous les temps.


悲しいニュースが飛び込んできました。
未だに信じられません。

31年前に初めて目にした「フランスの歴史遺産」なのです。


「〜の一つ」 l'un(e) de で表します。英語の one of と同じ構造ですね。un(e) の前についている "l'"には全く意味はありません。est の母音と un(e) の母音を隣合わせに言うのを避けるためだと考えられます。

l'un + de + les monuments les plus importants
トップレベルで大切な歴史遺産の一つ


temps という単語は複数形で使うことがあります。
その場合は「切り取った(大きな)時間」ということで「時代」という意味になるのです。



嘘であって欲しいと願っているのは、ぼくだけではないはずですし、京都のあの世界遺産が燃えちゃった... そう考えるとフランス人たちの心の痛みが少しは理解できそうです。

悲しくてたまりません。

今日覚えたい文法

tu vous か?


フランス語を後天的に学習している我々にとってひょっとしたら「一番やっかいな問題」かもしれません。

理由は単純明快です。
「個人の感覚」だからです。


世代や年齢、立場、場所、 受けた教育...
ありとあらゆるものが関わってきます。

Aさんが考えている使い分けとBさんの使い分けとは、大きく違っている場合もあるのです。


伝統的には、血がつながっていない「家族」は vous で呼び合っていたようです。今でも一部では守られている習慣です。


わたしの友人のフランス人夫婦(63歳と54歳)の息子(30歳)が結婚(相手の女性も同い年)をしているのですが、不思議な現象が起こっています。
もちろんわたしは友人夫婦とは tu で話しますし、息子は生まれたときからよく知っているので、当然 tu ですね。その相手ともいつの間にか親しくなり tu で話しています。
息子から見たら、結婚相手、両親、生まれたときから知っている親の友達=わたし(まあ親戚の叔父さんみたいな感じなんでしょうね)全員に対して tu を使っています。
息子の彼女は「厳しい家庭」で育ったようで、「友人」であるわたしとは tu で話すのに対して、義理のご両親とは頑なに vous を使っているのです。知り合って10年近くになると言うのにです。しかも!義理の両親側からは tu 話しているにもかかわらず、です。


わたしなりに考えるフランス人の感覚です。

人は誰かと知り合った時に 「バリア」を張ります。
わたしのような大雑把な人間は自分から2mくらいのところに、細やかな方は10mくらいのところといったイメージでしょうか。
そのバリアがvous tu の境界線だと思うのです。
最初は vous で話し始め、何度か会っている内に距離が縮まりその境界を超えた瞬間に tu に変わるのでしょう。


日本は「上下社会」ですが、フランスは「横繋がりの社会」と考えたらわかりやすいと思います。
上下という差異はなかなか埋められないですが(年齢、立場… 考えなければいけないことは山程あります)、左右に近づく事はすぐできますよね。


もう一例を上げます。
日本語で話しているとすぐに「いくつ?」と年齢を聞かれるし聞いてしまいますよね。やはり「上下」が気になっているのです。敬語をコントロールする必要があるからでしょうね。
フランスで初対面の人に年齢を尋ねることは「絶対に」ありません。横のつながりに全く関係がないからですよ。
(自己紹介で年齢を言うのは変ですよ。尋ねるのはもっと変です、やめましょうね)


先生と生徒でも tu で話すこともありますし vous で話すこともあります。(le Ciel フランス語教室の講師もいろいろですし、強制することはできません)
先生に対しては vous で話さなければいけないというルールはありませんし、年上だから、先輩だから... 関係ありませんよ。


「気持ちが近い」
と思えば tu でいいのです。
私は恩師を尊敬していますし、今でも足元にも及ばないとは思っていますが、ずいぶん前から tu で話しています。
今ではふたりとも大人だし「フランス語教員」という立場であるわけですからね。

尊敬の念を込めて tu を使えばいいのです。

常識(≒ 思い込み)を見直すのが、外国語学習の一つのポイントですよ。

今日覚えたい語

今日は自分のメモ代わりの記事です。

先日フランス映画を見ていたらあるシーンで、出演者何人かが「どういう意味?」っていう単語が出てきたのです。
語の意味を知らない人が知ったぶりをしている場面が笑いを誘うという、まあよくあることですね。

それほど頻繁には使われない単語ということなのだと思いますが、気になったのですぐにメモをしておきました。


velléitaire
/ ve[εl]-le-i-tεːr / 形 名 優柔不断な(人), 意志薄弱な(人)

母音が二個も並んでいますね。
ちょっと言いにくいと感じませんか?


Brest(ブルターニュの都市)
これまたちょっぴり不思議な単語です。

1. 子音-子音-母音-子音-子音
という「母音の左右が子音2個」というめちゃくちゃ言いにくい構造です。

2. 文字と音が(ほぼ)ローマ字の感覚で読めるし、発音記号とも(ほぼ)同じです。

こんな事を考えている間に、時間が過ぎていきます。
はあ...

今日覚えたい文法

昨日の答え合わせ②です。

「昨日帰ってきたばかりです。」


えっと、昨日は hier でしょ。「〜したばかり」 venir(直説法現在形)+ de + 動詞の原形、って習ったから...

Je viens de revenir hier.

もちろん通じますが、「自然なフランス語」ではありません。


「Je viens de + 動詞の原形」 ってあまり見たり聞いたしりしないと感じませんか?
そう、実は頻度はかなり低いのです。

理由は単純明快です:応用が効かなくて便利な表現ではないからです。

この表現が所属している時間は「現在・今」なのです。
「現在・今」の所属の表現に、明らかに過去の時間を意味する「昨日」を付けて使うのはご法度というわけです。


ではどうすればいいのでしょう。
過去の出来事なので、もちろん「複合過去形」が使われますよ。

じゃあ「〜したばかり」はどうすればいいのでしょう。

このニュアンスを動詞で表現することはフランス語ではできません。違う表現を借りてきましょう。

(若干ニュアンスは異なりますが)この2つが考えられます。

Je ne suis revenu(e) qu'hier.
「たった」昨日に、帰ってきました。
「ほんの」昨日に、帰ってきました。

(キレイな逐語訳は無理ですね)


Je suis à peine revenu(e) hier.
昨日帰ってくるというラインを「ぎりぎり超えたところ」です。
≒ 昨日帰ってきたばかりです。


à peine はこんなふうに使われますよ。

Tu connais mon ami Ludo ?
- A peine.

知っているかと問われれば全く知らないわけではないけれど、挨拶しただけ・廊下で顔を合わせるだけ=「知ってるというラインを「ぎりぎり超えたところ」です。


Tu es rentré depuis longtemps ?
- Non, je suis à peine rentré.

帰ったばかりです=「帰ってきた」というラインを「ぎりぎり超えたところ」です。

今日覚えたい文法

昨日の答え合わせの①です。

「いつフランスから帰って来たの?」


いつ=quand は有名ですが、つい日本語の語順で、

Quand 主語 + 動詞... という語順で使ってしまいがちですね。
危険なので「絶対」止めてください

quand という語は「いつ」という意味以外にも「〜の時」という接続詞の役割を持つので、Quand tu es arrivé ? と言ってしまうと「着いた時に」と誤解される可能性が十分にあるからです。


疑問文を作るには「3種類」の形があるのでしたね。
1. Quand 動詞 + 主語... ?
2. Quand est-ce que 主語 + 動詞... ?
3. 主語 + 動詞... quand ?

おすすめは 2.です。書き言葉にも話し言葉にも使えて、ちょうどバランスがいいいですね。


「帰ってくる」は revenir / retourner のどちらでしょうか?
「話している相手」に近づく移動の時は、(re)venir が選択されます。近づかない ≒ 離れていく移動の時には aller や retourner が使われますよ。
「さっきいたコンビニにもう一回行ってくる」と目の前にいる人にいう場合は retourner、同じ動きをしても店員さんから見れば revenir となるのです。

日本にいた事は明白なので、「話者にいるところに改めて近づく移動」を意味する revenir を複合過去形で使うべきですね。



「〜から」の後の冠詞には注意が必要です。

「女性名詞や母音で始まる国名の前に起点を意味する de(〜から)が使われると、定冠詞 la(l')は省略する」というルールがあります。
案外このルールを忘れがちですね。de France となるわけです。


という訳で、疑問文の方は

Quand est-ce que tu es revenu(e) de France ?
(Quand es-tu revenu(e) de France ?)
(Tu es revenu(e) de France quand ?)

が1つの正解です。

答えの文は明日です。
A suivre...

今日覚えたい文法

「いつフランスから帰って来たの?」
「昨日帰ってきたばかりです」


今日は明日に向けて宿題を出したいと思います。
次の単語リストの中から必要なものを選び、上記の日本語をフランス語にしてください。

quand
revenir / retourner
France
hier


ポイントは、
quand の後の語順
・revenir と retourner の使い分け(選択)
・「France から」
・「帰ってきたばかり」


頻繁に記事を読んでくださっている方は「絶対なんか落とし穴があるはず」と思っているでしょうが、ハイありますよ。

ただ全項目「既出文法項目」なので、ノート(取っているとすればですが)を見直してみましょう。

今日覚えたい語の使い分け

「別」


先ほど生徒さんに質問されたので、共有したいと思います。

先生!(とは呼ばれないけど)「別」というこの3表現の使い分けが全くわかりません。教えてください。

sauf
à part
autre

なるほど。たしかに日本語訳の共通要素は「別」かもしれませんね。でも、そこは「訳」の問題であって、「基本的な」使い分けはそんなに難しいものではありませんよ。


Je travaille tous les jours, sauf le dimanche.
これが "sauf"の基本的な使い方です。
直前に「集合」を出して、その中からの例外を sauf で提示するのです。

「全部〜です、ただし... は例外です」
J'ai visité toutes les régions de France, sauf l'Auvergne.
フランスの地方は「l'Auvergne は別にして=除くと」全地方を訪問しました。


"à part" は元から除外するのです。
「その話はわかっているから、知っているのでそれはいいから、〜は別にして」

A Part Paris, qu'est-ce que tu as visité en France ?
パリは別にして、フランスではどこに行った?
A part moi, personne n'est au courant.
わたしを「別に」すると、誰も(その話は)知らない。


autre は上の2つ(前置詞かな)とは違い、純粋な形容詞です。

un(e) autre 名詞 が基本的な組み合わせです。 
もう一つ
「他の〜」

Je peux manger un autre croissant ?
もう一個「別の」クロワッサン食べていい?

Tu n'as pas une autre idée ?
(あることを期待しながら)別のアイデアはないですか?

例文と主に覚えてしまいましょう。

今日覚えたい文法

「パリは晴れていた?」


旅行帰りの友人にこんな質問をしたくなりますよね。
旅行に天気って大事ですものね。

「パリでは晴れていた?」

フランス語で尋ねてみましょう。

Il faisait beau à Paris ?

こんな風に考えた方が多いのではないでしょうか。
う〜ん、なんだかしっくり来ません。


パリにいた時間は「過去の切り取られた時間」であって、なにか出来事を引き出すための「背景や状況説明」ではないですよね?「あなたがパリを旅行中にどんな天気であったのか」ということは、それ以前の天気も帰国後の天気もどうでもいいわけです。

複合過去と半過去の大きな違いの一つは「時間を切り取る(→ 複合過去)か切り取らない(→ 半過去)か」ですよ。
したがってこの場合は「複合過去」が選択されます。


Il a fait beau à Paris ?

いいですね。90点です。
文法的には100点なのですが、なんだか言葉に「血が通っていない印象」を私は持ちます。
「あなたの旅行中」の天気を聞きたいので、”tu” を主語にして話したいのです。
少なくとも代名詞 “il” だと、とても無機質な感じでお天気のお知らせをしているようです。


この場合はこう考えます。
「あなたは良い天気に恵まれたかどうか?」

このフレーズがふさわしいでしょうね。

Tu as eu beau temps à Paris ?

うん、このほうが人間と人間が心を通わせているような気がします。
beau temps に冠詞は必要ありません。


Tu as eu quel temps à Paris ?
どんな天気だった?

こんな聞き方でもいいですね。


ちょっとしたいことですが、このあたりのことが「フランス語がうまく聞こえるかどうか」ということに関わってくる気がします。(あくまで印象です)
少なくとも、私はこのあたりことに気を配って話しています。

ご参考までに。

今日覚えたい表現

映画を見ているといろいろな表現に出くわすものです。

滞在中に見た映画は次のとおりです。
(メモ代わり)


気に入った順番です。
Mon inconnue
Chamboultout
La Lutte des classes

Le Parc des merveilles


その中で出てきた表現をご紹介しましょう。
(実はメモをしながら映画を見る癖があるのです)

génialissime:超最高(新語でしょうね)
Porter un toast:乾杯をする(これは知ってた)
velléitaire:優柔不断な(これは知らなかった)


学習は続きそうです。
さあ、どうなるか?
(ひとりごと)

今日覚えたい表現

先日友人とカフェにいった時の話です。

Un expresso et une noisette
と注文をしたのです。
(une noisette と呼ばれるものは、エスプレッソにほんのちょっぴりミルクを加えたものです)


するとカフェの店員さんが確認のためにこんな表現で返してきたのです。
聞いた瞬間に「ネイティブには勝てないなあ」と思ってしまった表現がこれです。

Deux cafés dont une noisette.
コーヒー2杯で、うち1杯がnoisette ね!


何度か書いていますが、この dont の用法はうまく文法的に説明がつかないのです。
まず(分母)数字が来て、dont がクッションとなり、その後に(分子)が来るというわけですね。


un café noisette と呼ばれるのに une noisette なのですよねえ。ちょっぴり不思議です、
時間がないので、今日はこのあたりで。

A demain !

今日覚えたい表現

avoir 20 ans


J'ai 20 ans.
今は20歳です。


ふ〜、羨ましいですね。
ただ本人は「なにがすごいか、どんな宝物を持っているか」は気づいていないのですよね。

この表現はこんなふうにも使えます。


On n'a toujours pas 20ans.
人はいつまでも若いわけじゃない。


On n'a pas tous les jours 20 ans.

毎日若いわけじゃない(≒ 人はいつまでも若いわけじゃない)


Berthe Sylva や Patrick Bruel が歌ったことでも同タイトルの有名な歌がありますよ。

若いって素晴らしいけれど、同じ悩みや苦労をもう一度することを考えると「今が一番素晴らしい!」といえます。
そんな毎日を送りたいですね。

今日覚えたい文法

教科書にあまり乗っていない条件法の用法


実は今日、友人に勧められた Troyes(発音は=trois)という町にいたのです。
安くゲットしておいたチケットに記載されていた時刻に駅へ行くと、電車が来ません。


しばらくお待ち下さい→一時間は修復に時間がかかります→明日の朝まで動きません。
と、刻々と事態は悪くなって行くのですが、その度にその場にいた100人を超える人達で顔を見合わせて「呆れ顔」になるしかなかったのです。


「明日の...」となった時に「まずい!」と思ったわたしは、近くにいた人と話をつけて、タクシーをシェアしてパリまでなんとか帰ってきました。
いま部屋でこの記事を書いています。


「あの時横にいた男性に声をかけていなければ、今はまだあの田舎町にいたことでしょう」


過去は現在と繋がっているので、「あの過去の時点に〜をしていなければ、今は〜であろうに」なんて言うことを考えることはありますよね。



教科書や文法書には「あの過去の時点に〜をしてい(なけ)れば、〜になっていたであろうに」という構文(si 大過去, 条件法過去)は記載されていますが、「今は〜であろうに」という表現はあまり登場しないように思えます。

「あの過去の時点に〜をしていなければ」は教科書通りに大過去を使って表現します。

Si je ne m'étais pas adressé au monsieur d'à côté, 
*s'adresser à 〜に話しかける


「今は〜であろうに」条件法単純形(=現在形)を使います。

Je serais toujours probablement dans la ville provinciale.


Si je ne m'étais pas adressé au monsieur d'à côté, je serais toujours dans la ville provinciale, probablement.(言いやすいように少し位置を変えました)

条件法も「日常会話」です。


Si le typhon n'avait pas attaqué le Japon, je serais maintenant en France.
台風が日本を襲っていなければ。今頃はフランスにいるだろうに。

夏に使えそうですね。

今日覚えたい文法

前未来

Tanguy リターンズ
2001年に発表されて世間を賑わせた Tanguy が帰ってきます。


伝説の映画 "Tanguy" をご存知ですか?
わたしの大好きな映画監督 Etienne Chatiliez の代表作なのです。

1988 : La vie est un long fleuve tranquille (4 César dont meilleure première œuvre et meilleur scénario)
1989 : Tatie Danielle
...
2001 : Tanguy


"À vingt-huit ans, Tanguy est encore chez ses parents."
「28歳で Tanguy は未だに両親の家にいる」

???と言った感じでしょうが、当時のフランスでは大人になって親と住んでいるなんて考えられなかったのですよ。


その大好きな映画が4月10日に帰ってくるようなのです。
でも10日には、「帰ってしまって」います。

Le film sortira le 10 avril.
Mais malheureusement, le 10, je SERAI REPARTI au Japon.


4月10日に時の基準点を想定して、その時点では「すでに完了している」ことを伝えています。まあ「未来完了」ですね。

ねっ、前未来形も日常表現ですよね。
使わない文法項目なんて存在しません。

旅行会話は直説法現在形、複合過去形 + Je voudrais でことは足りますが、日常会話は「全部盛り」なのですよ。


でも... と言っている間に覚えてしまってください。

A 44 ans, il aime toujours autant ses parents.
これはいいんじゃないか?


今日覚えたい発音

改めて「鼻母音」


フランス語を初めて聞いた時に特徴的だと思う音に「鼻母音」があります。

実はフランス語以外の他の言語にも存在するのですよ。

ポルトガル語、ポーランド語、ブルトン語、ヒンディー語...

どちらにしても日本語と英語に慣れ親しんだ私たちにはなんとも言えない「不思議な音」ですよね。

ところが日本語にも「鼻母音的」な音は存在するのです。
(厳密な意味での「鼻母音」ではありません。説明は会った時に聞いてください)
えっ?そうなの?


試しに、リラックスをして自然に「3円」と言ってみてください。
口の中で舌が一度も関与せずに音が発せられたはずです。
唇も一度も閉じていないはずです。

「うどん」「布団」の後半も同じような発音のはずです。


最も有名なのは「音韻論(おんいんろん)」という語ですね。
わたしがかじった「音韻論」という学問は鼻母音(的な音)でできているという、この偶然。


mon pain と言った時に口の中で舌がどこかに当たっていませんか?
mon nom と言った時に、最後の部分で唇を閉じていませんか?

鼻母音とは「口腔内で閉鎖が作られない」音なので、その音を出している時には舌や唇などの部分が関与してはいけないのです。



鼻の穴の部分に指を当ててみて、震えを感じることができますか?
発声した時に顎の部分が動いていませんか?

3つ(4つという考え方もある)の鼻母音の区別をする前に「鼻母音の音の出し方」を確認してみてください。

区別はそれからですよ。