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文法特別講座のお知らせ

3月に 1回90分完結 の文法特別講座を行います。
この機会に曖昧だったポイントを整理しましょう。
日本人講師Junがしっかり解説いたします。


両日ともタイムスケジュールは  1 10h30 ~ 12h
                2 12h50 ~ 14h20
                3 14h30 ~ 16h   です。

 
●3月20日(金・祝)

 1 現在形を制するものは「動詞」を制す
    半過去形を作る元、接続法を作る元、多くの単純未来形を作る元。
    これらはすべて直説法現在形です。
    まとめて学習することで、動詞を体に一気に取り込んでしまいましょう!
 2 現在・過去・未来
    現在形で未来も表せるし、過去も表せます。
    複合過去形で現在に言及することもできるし、半過去形で今を伝えることもできます。
    各時制の変わった用法を主に取り上げます。


 3 学校では(おそらく)習わない形容詞の使い方
    名詞なの?形容詞なの?
    絶対形容詞って何?名詞の前後でこんなに意味が変わるの?
    学習者が知らない(であろう)形容詞の世界へお連れします。

●3月21日(土)

 1 限定辞(冠詞、数詞、指示形容詞…)総覧
    名詞の手前に付く語を限定辞と呼びます。
    まとめて学習することで、忘れずに付ける癖が身につくし、違いもより明確になること
    請け合いです。

 2 接続法を使えるようになろう
    どうしても憂鬱になりがちな接続法の学習。いや、こんな便利な動詞の形はないのです。
    周りが難しいと言って思い込んでいるだけのはずです。案外いいやつです!

 3 どう違う?どう訳す?
    日本語で同じだからといって、フランス語で同じ訳になるとは限りません。
    大きな道、大きな人、大きな数…
    フランス語で同じ語だからといって、いつも同じ解釈とは限りません。


【レベル】全講座ともA2~ (★★~)
【授業料】1講座 3,770円
       *3月18日(水)までの早割価格  3,300円


お気軽にご参加くださいね。


また、Junのプライベートレッスン駆け足プランの新春キャンペーンは1月31日までです!
迷っている方はお早めにどうぞ~

今日覚えたい文法

今日から数日間に渡って3月20日(金・祝)&21日(土)で取り上げるテーマの「入り口」を書いてみたいと思います。
(多分今日で最後)


「接続法を使えるようになろう」


A: 接続法って難しいんでしょ。みんなそう言っているし、先生も言ってたし、活用も接続法現在形過去形があってよくわからないし、わたしの周りのフランス人の友達も使わないし。

わたし:それは大きな誤解ですね。接続法ほど「楽な」動詞の形はないですよ。


日本人が「難しい」というのはみんなの癖ですね。フランス語を習い始めたときも「活用難しい」とか「書かれたものがすぐ発音できない」と思いませんでしたか?初期の段階で難しいと思っててた活用形は「現在形」で、今話題にしているのは「接続法」ですよね。接続法は現在形の100倍簡単ですよ。ただし「現在形を覚えていたら」の話です。いや、現在形と接続法の活用を覚える手間を単純に比較しても、後者に歩がありますね。


すぐに読めないと言うならば英語のほうがもっと読めないですよ。put vs but、now vs Know、knightの読み方… どれをとっても超一級の難しさです。英語は「知っているから読めるのです」

「難しい」と言ってはいけないのは教育の鉄則です。その先生と話し合ってみたいものです。


接続法現在形過去形は日本語とほぼ100%の対応をしていますよ。

パリにやっと行け「る」んだね、よかった。
接続法現在形を使います。

パリにやっと行け「た」んだね、よかった。
接続法過去形を使います。


周りのフランス人が「あなたに話しかける時に」接続法を使わないのでしょう。それはズバリ「日本人だから忖度をして」話しているのです。その人が別のネイティブと話している時の言動を観察してみてください。映画やお芝居のシナリオを読んでもいいかもしれません。数多く使われていますよ。


最後に、一部の表現では本来直説法だった表現が、最近では接続法と組み合わされる現象が観察されます。要するに、接続法は減るどころか増えているのです。
おそらく今後も増え続けると予想されます。

そんな接続法について更に学びたくなるような講座が3月20日&21日に開講予定です。
参加したくなったでしょ?

結局宣伝かっ!

今日覚えたい語の使い分け

personne, gens, monde


今日から数日間に渡って3月20日(金・祝)&21日(土)で取り上げるテーマの「入り口」を書いてみたいと思います。


・3月20日(土)14時30分〜16時
「どう違う?どう訳す?」


どれも「人」という訳語が付きやすい語ですね。
どう違うのでしょう?

フランス語の単語を捉えるときは「訳語」ではなく「語が持つ意味・本質」で捉えるようにしてください。
その本質は「例文」に出ているのです。


まず personne です。3語の中でこれだけが、単数形にも複数形にもなれます。ということは...

そう、「何人か」ということを積極的に相手に伝える語なのです。

Il y a combien de personnes dans la salle ?
- Il y a 5 personnes: 2 étudiants et 3 lycéens.


数える時に使われる、不定冠詞が使われるということは、「具体的」にその対象者を見ているということでもあります。

passer par une tierce personne
第三者を通す


gens
は不思議な名詞です。s は文法的には「複数形」を表しているのに、単数形が存在しません。ということは「人」を個別に見ないでまとめて「人たち」と感じているのです。ということは、個別に数を数えるには向かないということなのです。(数える場合は personne を使います)

いつも複数形で元の形が(あまり)使われないということにおいては、ほんの少し日本語の「子どもたち」と似ています。ほんの少しなので、突っ込まないでくださいね。

Il y a beaucoup de gens là.
人がたくさんいますね。

Les gens sont gentils dans ce pays.
みんなこの国では親切ですね。

これらの例では、「人」まとめてざっくり見ているので、personnes より自然に感じられます。

しかも、現在は男性名詞なのに本来は女性名詞であったために、gens の直前に形容詞が置かれる場合は「女性形」が使われます。
(形容詞を付けた表現の頻度が高い場合は「例のルール(複数形の名詞の直前に形容詞が置かれている場合は、不定冠詞が des ではなく de が使われる)」が適応されずに des のままです)

des petites gens
des jeunes
gens

jeunes gens はどうやらネイティブの中では「1単語扱い」で「若者」を意味しているようで、数えることもあるようです。(ただし単数形は存在しないので、2以上ですが)

Il y avait deux jeunes gens.


では monde は?
ここから先は授業で〜
(♫ここから先は CD で〜、ってのがありましたね)

タネは明かさないから「ワクワク」が続くのです。

結局宣伝かっ!

今日覚えたい文法

今日から数日間に渡って3月20日(金・祝)&21日(土)で取り上げるテーマの「入り口」を書いてみたいと思います。


・3月20日(金・祝)10時30分〜12時
「現在形を制するものは動詞を制す」


acheter の 1人称単数形 je の(直説法)現在形
を言えますか?書けますか?
→ すぐに反応できた人は、単純未来形及び条件法単純形(現在形)の活用が得意なはずです。


finir の3人称複数形 ils の(直説法)現在形を言えますか?書けますか?
→ すぐに反応できた人は、接続法単純形(現在形)の活用が得意なはずです。

faire の1人称複数形 nous の(直説法)現在形を言えますか?書けますか?
→ すぐに反応できた人は、半過去形の活用が得意なはずです。


もちろん活用形を覚えるのは楽なことではなく、それなりの時間やエネルギーが必要なのです。
しかしその活用形の元は、ほとんどが「現在形」なのです。


種明かしをします。
acheter の1人称単数形 je の(直説法)現在形j’achète ですね。
(「えっと」が入らず、1秒以内で言えた人のみ「使える活用形を身に付けている」と言えるでしょうね)

j’achète だから、単純未来形条件法 j’achèterai(s) となるのです。


finir の3人称複数形 ils の(直説法)現在形ils finissent ですね。
ils finissent だから que je finisse となるのです。(← 邪魔な nt は取り除きます)


faire の1人称複数形 nous の(直説法)現在形nous faisons ですね。
nous faisons だから je faisais となるのです。


接続法の活用ができないことを、接続法のせいにしてはいけません。
半過去形が難しいという前に、現在形はスラスラと「順番でなく」欲しい人称の活用形を言えますか?

そんなことを更に丁寧に詳しく説明をして、一気に参加者を「活用形が得意な人」にしてみせます。

事情が許せば、ご参加ください。

今日覚えたい文法(表現)

〜で済ます
〜なしで済ます


昨日の記事に登場した表現を確認しましょう。

J'ai déjeuné d'une simple soupe.
ちょっとしたスープで、ランチを済ませました。

J'ai dine d'un sandwich.
夜はサンドイッチで済ませました。


この表現の「反対」(〜なしで済ます)の表現を探してみましょう。

「〜なしで」sans が思い浮かびますが、「済ます」に相当するフランス語はないようです。「済ます」って少しマイナスのニュアンスを含む、不思議な日本語ですよね。


ここはズバリ、フランス語の定番表現 se passer de でしょう。


Mon frère ne peut pas se passer de son ours en peluche.

弟はぬいぐるみのクマを手放せない。
(=弟はぬいぐるみのクマなしでは、生きていけない)


この表現を使う時には注意が必要です。
「決まったものがなくていい」と言いたい場合は、定冠詞や所有形容詞で問題ないのですが、「朝ごはんにはヨーグルトが欠かせない」「音楽はなくても大丈夫」と言いたい場合は、特にあのヨーグルトやあの音楽と言っているわけではないので、定冠詞は使えないのです。

Il faut du yaourt pour le petit-déjeuner.
Même s'il n'y a pas de musique, ça ne me pose pas de problème.

上記の文のように、de を含む冠詞が使われるのです。


se passer de にはそもそも前置詞 de が含まれているので、例のルールが適応されます。

de(前置詞)+ des / du / de la...(de を含む冠詞)→ 冠詞を省略

という訳で、


Je ne peux pas me passer de yaourt pour le petit-déjeuner.
Je peux me passer de musique.

となります。


もちろん、de を含んだ表現なので、

Tu peux te passer de pain au petit-déjeuner ?
- Ah non, je ne peux pas m'EN passer.

という代名詞化が行われます。

今日覚えたい語の使い方

déjeuner / diner
(déjeuner で記事を書いていますが、diner も全く同じです。)


・déjeuner は動詞優先
「昼食を取る」と言いたい場合は、déjeuner を動詞で使うのが自然です。 prendre le déjeuner の頻度は高くありません。ただし、しっかりとランチをする(ステーキを食べるなど)場合は形容詞が必要なので、prendre un déjeuner solide と déjeuner を名詞で使います。diner も同じです。


・déjeuner は食べない

déjeuner を食べたい場合も manger le déjeuner ということはできません。manger することができるのは、直接口に放り込むことができる「食品名」だけです。manger du chocolat、manger de la viande… が普段の使い方なのです。「ロベール仏和大辞典」に記載がある manger le déjeuner という用法はありません(周りの教師数名に確認しました)。なぜ未だにこの記述が残っているかは謎です。


・déjeuner は自動詞

自動詞とは、名詞を動詞の直後に必要としない、言い換えると、動詞の直後に名詞を置くことができない動詞です。

Je marche tous les matins au moins une heure. marcher は自動詞です。
Je n’ai pas encore mangé ce matin. ← manger の自動詞用法です。
Je n’ai jamais mangé de hachis parmentier en France. ← manger の他動詞用法です。

動詞 déjeuner は自動詞用法しかないので、
déjeuner un sandwich とは言えないのです。


・スープでランチを「済ます」

時間がなくて「スープでランチを済ます」ことってありますよね。こんな場合にのみ、déjeuner と名詞を組み合わせて使うことができます。
ただし先程書いたように、直接目的語を取る用法がないために工夫をしなければいけません。こんな時にはなんでも屋の前置詞 de の力を借ります。

× déjeuner un simple potage(この simple の意味は辞書で確認してくださいね)
○ déjeuner d’un simple potage

ということは、
× déjeuner un sandwich
○ déjeuner d’un sandwich
なのです。


déjeuner や diner が省略されることはないようですが、フランス国内で「朝食」を意味する le petit(-)déjeuner は le petit(-)déj'(「正確」に書けば le petit(-)dèj' かな)のような「音」で省略して使われることがあります。

こんなことを、3月20日&21日の「文法特別講座」で話しますよ。
ぜひ、ご参加ください。

結局、宣伝かっ

今日覚えたい語の使い方

「朝食」あれこれ


「朝食」の呼び方は国により違う
フランス国内で「朝食」は petit(-)déjeuner と言われる。一方、ベルギーやスイスなど、フランス以外の国では déjeuner と言われることが多い。


「朝食」は食べない
déjeuner や diner と違い、標準フランス語においては「動詞」では使われないので、prendre le petit(-)déjeuner という組み合わせで使われる。manger le petit(-)déjeuner(他の食事もそう)は間違い。一部のフランス人は、以前のように déjeuner を動詞で使い 、prendre le petit(-)déjeuner ということを表すことがある。
ちなみに、「ロベール仏和大辞典」に記載されている
manger le déjeuner は間違いです。


prendre un petit(-)déjeuner とは言わない
petit(-)déjeuner を始めとする食事は、原則的に le という「定冠詞」と主に使われます。朝に食べる「あの」食事という訳です。
「un があったら deux がある」「un があったら un autre がある」のです。一般的に朝食は「1回しか食べません」から、定冠詞なのです。


・形容詞が付けば、不定冠詞が登場する
昼食ではなく「朝食」を食べた、と言いたいのではなく、「しっかりとした」朝食を食べた、「バランスの取れた」朝食を食べた、「軽い」朝食を食べた… と形容詞を使って説明を加えたい場合は、不定冠詞が使われます。

prendre UN petit(-)déjeuner solide / équilibré / léger


・何を食べるかを言いたい場合は
au / pour / comme などの前置詞を添える。ちなみに diner la viande とは言えません。動詞 déjeuner / diner は自動詞なので、名詞を直接動詞の直後に置くことはできません。

manger un peu de pain et de la salade au / pour le / comme petit(-)déjeuner
Qu’est-ce que tu veux manger au / pour le / comme petit-déj ?


Moi, au petit(-)déjeuner, je mange de la soupe et un peu de pain, et je bois du café. Et vous ?

soupe が manger な理由はまたいずれ。
Bonne journée !

今日覚えたい文法

宿題の答え合わせです。
ポイントは「ていた」をどんなふうに「描くか」ですよ。


何名の方から指摘がありましたが、曖昧な日本語です。そのとおりです。あえて「いろいろな解釈ができる」ように文を作ったのですから。

実際に使われる言葉なんてそんなものではないですかでしょうか。
上手な言語の使い手は、誤解が生じないように丁寧に話しますが、急いで話していたり細部にこだわらない話し手は、聞き手が脳内で情報を修正しながら話を続けているのです。


・家に帰ったら(Quand je suis rentrée)、旦那が晩御飯を食べていた。
この「食べていた」は、食べている最中であった、と言う解釈が自然だと感じます。

Quand je suis rentrée, mon mari dinait.
半過去形です。帰ったその時点で、食事をするという行為が展開中だったのです。


・家に帰ったら(Quand je suis rentrée)、旦那が晩御飯を食べていて、テレビを見ていた
その場にいた人は1つのシーンしか目に飛び込んでこないですが、文字情報を元に場面を描くと、「晩御飯を食べていて」は2種類の映像が浮かびます。

1. 「食べながら」テレビを見ていた
2. 「すでに食べてしまっていて」テレビを見ていた

1. のほうは2つの行為が過去の場面で「同時進行」なので、両方に半過去形を使うか、補足的な行動の方を gérondif にすることもできます。

Quand je suis rentrée, mon mari dinait et il regardait la télé.
Quand je suis rentrée,
mon mari dinait en regardant la télé.

2. の場面を描いたならば、2つの過去の行為に時間差があるので、すでに終わっていた方の「食べていた」に大過去形を使う必要があります。

Quand je suis rentrée, mon mari avait diné et il regardait la télé.


・家に帰ったら(Quand je suis rentrée)、旦那が晩御飯を食べていて、お皿を洗っていた。
この文は、私たち日本語ネイティブには「明白」ですね。言語を使ったコミュニケーションにおいて大きなファクターを占める「常識」が加味されます。
食べながら(おそらく自分の)お皿を洗うことはないはずです。

Quand je suis rentrée, mon mari avait diné et il faisait la vaisselle.


・家に帰ったら(Quand je suis rentrée)、旦那が晩御飯を食べていて、とっくに寝ていた。
とっくに寝ていたということは、過去の一時点(帰宅時)に「布団に入る」という行為が完了しているわけです。過去の時点のその前は「大過去形」でしたね。

もちろん、寝るときには当然とっくに食べ終わっているわけです。

えっじゃあ、「大過去の前」ってことですよね。大過去形の前って何形を使うの?
大大過去形って辞書にもありません!

そんな時制はフランス語には準備がされていません。
大過去形の前に完了してしまっている行為も「大過去形」でいいのです。どんな時制で表現されていても、過去の一時点において「完了」している状況は「大過去形」が使われます。また、その過去の時点で同時に展開している場合は「半過去形」が使われます。

Quand je suis rentrée, mon mari avait diné et il était allé au lit.
Quand je suis rentrée,
mon mari avait diné et il s’était couché.


ただし「寝ていた」を「眠っていた」と解釈することもできます。その場合は、

Quand je suis rentrée, mon mari avait diné et il dormait (déjà).


見えている場面はひとつなので、当事者は正確にそのシーンを伝えるには、丁寧に時制を選択する必要があります。
いっぽう、作文をする場合や他人の話を伝えるには、まずできるだけ丁寧にその言葉を読み解く必要があるのです。それを映像化し、それから丁寧に時制を選択する必要があります。

作文や文法とはそういうものなのです。なかなか一人では学習しづらいのです。
3月後半に「文法特別授業」があります。いかがですか?

結局宣伝かいっ!

今日覚えたい文法

家に帰ると、旦那は「ご飯を食べていた」

いつも半過去形ですか?

朝起きると、雨が降っていた。
朝起きると、弟は寝ていた。
朝起きると、
姉は会社に行っていた。


一つだけ仲間はずれの「ていた」があります。
10秒間考えてみてください。

そう「会社に行っていた」です。「雨が降っていた」「弟は寝ていた」は、わたしが朝起きた時に同時に展開している「場面」ですね。そんな背景の中、わたしは目が覚めたのです。


Quand je me suis réveillé(e), il pleuvait.
Quand je me suis réveillé(e), mon frère dormait (encore).


「会社に行っていた」を素直に解釈すると、「会社に向かってすでに家を出てしまっていた」と読めるはずです。少なくとも日本語ネイティブのわたしは、そう解釈します。

ということは…
過去の一時点(この場合は「私が起きたとき」)において、すでに完了してしまっていることを伝える「大過去形」が使われます。

Quand je me suis réveillé(e), ma sœur était partie travailler.
こうなります。


Quand je me suis réveillé(e), ma sœur partait.
先日書いたように、姉は玄関先で靴を履いてる、そんなタイミングですね。


よく授業中に質問されます。
「半過去形と大過去形、どっちがいいですか?」
その時のわたしの返答はこうです。
「何を伝えたいのですか?終わっていたことを伝えたいのか、進行中であることを伝えたいのか?場面を想像してください。」


明日への宿題です。

家に帰ったら(Quand je suis rentré)、旦那が晩御飯を食べていた。
家に帰ったら(Quand je suis rentré)、旦那が晩御飯を食べていて、テレビを見ていた。
家に帰ったら(Quand je suis rentré)、旦那が晩御飯を食べていて、お皿を洗っていた。
家に帰ったら(Quand je suis rentré)、
旦那が晩御飯を食べていて、とっくに寝ていた。


ポイントは「ていた」をどんなふうに「描くか」ですよ。

読むだけじゃなく、できれば書いてみてください。
明日の記事が楽しみになるはずです。
たぶんね…

今日覚えたい(話し言葉での)文法

直接話法を間接話法にする時の時制

「誰かの発言を、自分に取り込んで、自分の口から伝え直す」


誰かの発言を、その人が言ったとおりに声色を真似ながら伝え直すのを「直接話法」と呼びます。

その発言を自分の中に取り込んで、改めてその人を自分の立場から見た人称や時間に置き換えて、「わたし」を「彼女」にして、「明日」を「次の日」にしたりして伝える表現方法を「間接話法」と呼びます。


わたしはこう考えます。

直接話法を間接話法に変えて発言する際に、気をつけないといけないことが「3つ」あります。

時制
人称
時間の表現
です。


優先順位を付けてみましょう。
1. 人称
2. 時間の表現
3. 時制
の順でしょうね。


えっ?
時制の一致が一番大事って習ったし、たくさん練習させられたよ。

まあそうでしょうね。
教える側もそう信じ込んでしまっているのです。

コミュニケーションで最も重要なことは「言いたいように伝わる」ですよね。
この点から考えれば、時制の一致は重要ではありません。

現在形は半過去形になるし、半過去形は半過去形のままだし、単純未来形は条件法単純形(=現在形)に変わるけれども、条件法単純形は条件法単純形のままだし。


実は、間接話法を使うと「時制の考え方は緩やか」になるのです。
ということは… そうです!
重要度は高くない、ということです。

近頃はネイティブの発言の中にも、時制の一致を無視しているものが増えてきたような気がします。


それよりも、je が elle に、mon が son に、tu が je に、vous は nous か je に変わるほうが遥かに重要で、間違えると誤解を生むし、que の後に demain というと、急に過去の時間から「現在」へタイムスリップする感覚で、頭が痛くなります。
demain le lendemain に変えなければいけません。


時制の一致は「書く時」は時間を取って考えるべきですが、話し言葉においては、特に気にする必要はありません。
そのまま、直接話法で使われていた時制を使ってください。


「ちゃんと通じます、ご安心の程を」
責任を持って発言しています。

今日覚えたい文法

Je partais.
今出かけるところだったよ。
(まだ出かけていない)


なぜこんな解釈になるのでしょうか。

まず改めて半過去です。
昨日のこんな数行を確認してください。

「半過去形は、過去のある時点における「現在形」と同じ役割を持ちます」


今の時点と同じ時間でコトガラが展開しているのが「現在形」です。言い換えれば、まだその行為は終わっていないのです。
重要なことは「終わっていない」というポイントです。
(ここでは「終了するか・終了させようと思っているか・させられるか」は問題ではありません)

一旦おいておきます。


動詞の「相」の話です。言語学における「相」「動作・行動の局面」と考えてください。

食べるmanger住むhabierいるêtre旅をするvoyagerの共通項は何でしょう?
到着するarriver出発するpartir忘れるoublier目覚めるse réveillerの共通項は何でしょう?


前者は「長さを持てる」という共通項があります。ダラダラと一定期間そういう状態や行為が続くのです。
という訳で、Je mange 「食べている最中である」という解釈が可能ですし、Je suis à Paris「いまパリにいます」という解釈になるのです。


後者はそうはいきません。
「到着する」という行為は、ドアを開けた瞬間に「終了」してしまいますし、se réveiller は目を開けた瞬間にその行為は終わりますね。

現在形で表されている動詞の行為のポイントが「終わっていない」ということは、次のような解釈になるのです。

J’arrive.
(今から)到着する。
Je pars.
(今から)出発する。
Je vais acheter une baguette.
(今から)パンを買いに行く。


さて半過去に戻りましょう。
もう一度書きます。

今の時点と同じ時間でコトガラが展開しているのが「現在形」です。言い換えれば、まだその行為は終わっていないのです。
重要なことは「終わっていない」というポイントです。


この考え方を半過去に転用してみます。
なんたって半過去は「過去における現在形」なのですから。

過去の時点でコトガラが展開しているのが「半過去形」です。言い換えれば、まだその行為は終わっていないのです。
重要なことは「終わっていない」というポイントです。


J’arrivais.
過去のある時点で「到着」という行為が終わっていないということは「もう少しで到着するところだった」と解釈されます。
Je partais.
過去のある時点で「出発」という行為が終わっていないということは「もう少しで出発するところだった」と解釈されます。
J'allais chercher une baguette.
パンを買いに行くところだったのです。


半過去を用いて「〜するところだった」と解釈になる動詞は、この「瞬間相←言語学者はもっと細かく分類しますが、わかればいいのです」の動詞に限られます。一瞬でその動詞の行為が「始まって終わる」動詞ですね。


「忘れる」という動詞も瞬間に起こるものなので、半過去で使うと、

J’oubliais.
忘れるところだった、危ない危ない!


こんなニュアンスでつかわれます。
思い出してよかったですね。

こんな発言が増えてきた、今日このごろです...
トホホ...

今日覚えたい文法

Je partais.


朝早く先に仕事に出ていた同居人から、携帯に電話がかかってきました。

Tu es déjà parti(e) ?
- Je partais.


さては発言者はどこにいるでしょう?

とっくに家を出て通勤中なのか、玄関先で靴を履いているのでしょうか?

半過去形の訳は「〜ているところ」となるので、電車の中にいて「でかけているところ」なのでしょうか?


ココでのポイントは2つあります。
1. 半過去形
2. 動詞 partir


まず半過去形を考えます。
半過去は「繰り返し・習慣、過去の状況・背景」を表すと学習します。

そのとおりですが、もっとシンプルに考えてみましょう。


半過去形は、過去のある時点における「現在形」と同じ役割を持ちます。

今話している時点における「現在形」の役割は何でしょう。


J'habite à Osaka.
Je suis professeur.

今のわたしの環境(状況)です。


Je regarde la télé depuis ce matin.
いまテレビを見ている最中です。


Je regarde la télé tous les soirs de 17h à 21 heures.
毎日の習慣です。


Je vais chercher une baguette.
今からする行動です。


全文を半過去形にしてみましょう。

En 2002, j'habitais à Osaka.
En 2002, J'étais professeur.

当時のわたしの環境(状況)です。


Je regardais la télé depuis ce matin-là.

その時テレビを見ている最中だったのです。


A cette époque-là, je regardais la télé tous les soirs de 17h à 21 heures.
当時の毎日の習慣です。


J'allais chercher une baguette.

直後にする予定の行動です。
「今から」出かけようと思っていたのです。


そう、最後の用法が Je partais に対応します。

「出かけるところだった」
まだでかけていないのです。ぎりぎり間に合ったので「忘れ物を持ってきて」と頼めたはずなのです。


こんなふうに解釈ができるのは、もちろん「場面」が大きな役割を果たすのですが、実は動詞 partir が持つ「相」が大きく関与をしています。

「相」ってなに?
明日できるだけ易しく説明してみたいと思います。

A suivre...

今日覚えたい文法

〜から... まで


Je suis à Cologne de lundi à jeudi.
月曜日から木曜日までClologneにいます。(ドイツでなければ、南西フランスの小さな村です)


〜から... まで de ~ à ... ですよね。
日にちと使う場合は le が必要なので、du ~ au ... となります。


Je suis à Vienne du premier au 10 aout.
(フランスにもVienneという町があります)


では「6月から8月まで」はどう言いましょう?

いつも en aout という形で見かけるし、「東京で」は à Tokyo で、「大阪から東京まで」は de Tokyo à Osaka って習った覚えがあるなあ。ということはどっちなんだろう?

「で」の形が使われるのか、de ~ à ... が定形なのかなあ、どっちかなあ。


正解は、

Je suis à Vienne de juin à aout. です。


どうやら「〜から... まで」de ~ à ... という表現で固定されているようです。
(もちろん例外はありますよ)


J'ai fait mes études de médecine de 1995 à 2002.
Chaque année, mon professeur passe tout l'été en France, de juin à aout.


今日は短く書けました。

今日覚えたい考え方

誰と話すか、何を伝えるか


フランス語を学習する時に「自分の着地点」は見えていますか。
理想の自分の姿です。

わたしの理想の姿は、
「初対面の5歳〜80歳のヨーロッパ出身のフランス語ネイティブと、何十分も馬鹿話ができる」です。

そうなるための「毎日の地味な作業」を実行中です。

旅行会話が目的の人の学習方法と、ネイティブ彼氏(旦那さん)を持つ人の学習方法と、資格試験に合格したい人の学習方法と… 全く違う方法論を取らなければいけません。


誰と話すか?

旅行会話であっても、ツアーで旅行する人は、特に難しいことを学ぶ必要はありません。
極論を言えば、話せなくても十分旅は堪能できるはずです。
個人旅行でも「トラブルがなければ」多少の数字と表現を覚えておけば、対応できるでしょう。


ただ「トラブルのフランス語」は骨が折れます。
駅についたら電車が来ていない、チェックインしようとしたらホテルの入口が閉まっている、スマホをスられて警察で「盗難届」をなさなければいけない…
かなりの準備が必要です。パニックになっている中で「冷静なフランス語」を使って状況を伝え、相手の意見を聞き判断をして、解決策を探る。鍛錬が必要ですね。


旦那さんがフランス人なのでその家族と話す必要がある人は「日常会話」ができないといけないのです。
「コロナウィルス心配だね。感染力は高いけど死亡率は低いみたいだよ。粘膜からの感染が多いから、うがい手洗いは必要だね」「逮捕されちゃったね。覚せい剤で2回めでしょ。実刑になるのかな?執行猶予は付くでしょ」
(書きながら、私自身が言えないことに気づきました。今から勉強します)


何を話すか?
究極は「自分をうまく伝えられるか」でしょうね。それにはまず「母語」を磨く必要があります。
なぜフランス人はあんなにたくさんフランス語で話せるのか?
母語であることが最大の理由ですが、そういう教育を受けてきているのです。この春の baccalauréat で、「口頭論述」のテストが導入されることが決定したようです。「考えを伝える」ということができなければ、次のステップに行けないということなのです。
フランス語の前に、まず「日本語」です。
自分の考えを全く知らない人に伝えるべく、日本語を磨きましょう。

「外国語は母語を絶対に超えません。母語でできる範囲内のことしか、フランス語ではできないのです。」
わたしが思っていることで根拠はありませんが、間違っていないと思います。

究極の学習方法は「母語での言語能力を高める」ことかもしれません。


ごちゃごちゃ書きましたが、新しいことを知るって楽しいから、勉強ってやめられないんですよね。

フランス語と長く付き合っていきましょう!
ただ方向や着地点だけは、正しく見据えてね。

今日覚えたい表現

Ce qui te va me va.


聞いたことがない表現かもしれません。ぼくも長いフランス語生活(もう30年です!)で1−2度しか聞いた記憶がありません。
初めて聞いたのは、愛してやまない Emmanuel Mouret という映画監督の作品の中でした, dont le tilre m’échappe….(タイトルは忘れました)


例えば彼女に「今夜何食べたい?」「今夜何食べる?」と聞かれて
Dis, qu’est-ce que tu veux manger ce soir ?
Dis, qu’est-ce qu’on mange ce soir ?


答えが思いつかない場合や、本当になんでもいいと思うシーンだと、フランス語ではこんな表現がよく使われます。

N’importe quoi.
何でもいいよ。


う〜ん、正しいのです。しかしながら、正しいからといって必ずしもその場面に「ふさわしい」とは限りません。
少し投げやりなで無関心な印象を与えかねません。

「知らない、まかせる、適当にして!」
と、完全に相手に委ねてしまっているように取られる可能性を含んでいるので、
「もういつもそうなんだから!」と喧嘩になりそうです。


そんな時にはこんな表現です。

「きみがいいと思うものは、何でもいいよ。」
Ce qui te va me va.
きみにとって ça va なものは、ぼくにとっても ça va だよ!


毎日使っていると表現に「手垢がついてしまい」効果がなくなりそうですが、時々使うと、表現の珍しさも手伝って、その後のコミュニケーションもうまくいく可能性があります。

揉めるのは、何よりも、誰よりも、嫌いなのです。
そんな(損な?)性格になってしまいました。

今日覚えたい表現

Tu as dû payer cher !
高かったでしょう!


お友だちが素敵な時計をしています。
お友だちが素敵なかばんを持っています。
お友だちが素敵なギターを持っています。

そんな時にいいたくなるセリフが
「高かったでしょう!」でしょうね。

人の懐具合なんてどうでもいいはずなのに、つい一言…
羨ましいし、気づいたことを伝えたいのです。


「高い」を表すフランス語としては、cher、haut、grand、élevé
いろいろありますが、「値段が高い」場合には cher を使いたくなりますね!


C’est cher !
高っ!


ここでお友だちに面と向かって、
C’était cher, non ?

というと、なんだか変なのです。
単なる値段確認なのか、高価なものを買ってしまったことに対する非難なのか。
どちらにしても、もっといい表現があるはずなのです。


こんな時には、
Tu as dû payer cher !
がふさわしいでしょうね。


直訳ではでてこない表現です。

payer cher:高額を支払う
avoir dû:〜のはずだ、きっと〜である

組み合わせても「高かったでしょう」という訳にたどり着くには、かなりの「意訳力(こんな言葉はないかな)」が要求されます。


訳ではなく「場面」で覚えてください。

親しいお友だち(ぼくの中では親しくなければ「友だち」とは呼びません)が高価そうなものを持っている時。
「いいわね、素敵!」というニュアンスを込めてやさしく

Tu as dû payer cher !
と言ってみてください。


さて、payer は現在形で活用できますよね?
宿題でもなんでもない、単なる確認です。
ここで確認すると、ほんの少し前進です。しなくても、何も変わりません…

今日覚えたい文法

dernier って使えますか?


先日書いた premier の続きのようなそうでないようなお話です。


柱になる用法としては、まず le dernier dimanche ( de mars ) というのがあります。
定冠詞と使って「(順番が決まっている)最後の」という意味ですね。


サントリーのウィスキー工場へ見学に行って、ではリストに書いてある最後のウィスキー⑤を口に含んでください」なんて言われたら、決められた le dernier whisky を手に取るしかないのです。


Ma sœur part en France en voyage de noce le dernier dimanche de mars.
姉は3月の最後の日曜日に、新婚旅行へ旅立ちます。


でも dimanche dernier という表現も頻繁に耳にしますよね。
「時を表す」語と一緒に使う時には、dernier(ère) は名詞の後ろにおいて、一番近い・この前のを表します。


dimanche dernierこの間の日曜日 ← 冠詞をつけてはいけません!
la semaine dernière先週
le mois dernier先月
l’année dernière去年
le siècle dernier
前世紀(20世紀)


この「時の(副詞)マーカー」という意味での反意語は premier ではありません。
この場合は prochain です。

dimanche prochain次の日曜日 ← 冠詞をつけてはいけません!
la semaine prochaine来週
le mois prochain来月
l’année prochaine来年
le siècle prochain
来世紀
(22世紀)


明日も続くかもしれません。
続かないかもしれません。

Dieu seul le sait.
神のみぞ知る、です。

今日覚えたい文法

「100グラム当たり」ってどう言いますか?


「キロ当たりいくらですか?」は、
C’est combien LE kilo ? と定冠詞が使われるのでしたね。


昨日の宿題は次のようなものでした。
C’est combien, les truffes ? - 200 euros ( ) cent grammes.


「定冠詞」が使われることに間違いはないのです。
どの定冠詞か?が問題なのです。
しかも cent grammes のどの名詞に合わせて冠詞を選択すればいいのでしょう。


わたしはこう考えています。
cent(=100)単数形なのか複数形なのか? それが問題であると。


cent を単位と考えた時には「単数形」ですよね。
cent - deux centS -trois centS
その証拠に、200からは複数形の s が書き加えられます。
(ちなみに、ひゃく−2ひゃく−3びゃく… という数字の使い方は、英語のようにややこしくなく、日本語と同じで楽ですよね)


cent を数字と考えた時には「複数形」ですよね。
頭の中に「100人」「100羽」を浮かべた時には、たくさんの人や鳥が走り回っていますよね。


どうやらフランス語においては、数を単位で捉えるときも「実数」で捉える傾向があるようです。
un paquet de chipS、un kilo de tomateS、une dizaine d’œufS
名詞を導いている単位はun(e)で始まっているので「単数形」ですが、その後の名詞(ポテチ、トマト、卵)は複数形になります。絵を書いてみればいいのです。たくさんありますよね。

という訳で、cent grammes に複数形の S が付いているのを見てわかるように、cent grammes という単位は「複数形」と捉えるべきなのです。


答えは、
C’est combien, les truffes ? - 200 euros LES cent grammes.
です。
いかがでしたか?


最後に、「キロ単位で売られている」と伝えたい場合は vendu au kilo となります。
M さんのコメントが参考になりました。ありがとー!!

今日覚えたい文法

「キロ当たり」ってどう言いますか?


フランスの市場に行くと、色とりどりの野菜や果物が所狭しと並べられていますよね。旅行者だから買えないのに、見ているだけでも楽しくて、幸せな気持ちになってしまいます。
ちなみに一般的には、定期的に歩道に仮設の店舗を出して、週に2〜3回開かれる市場を le marché と呼び、屋根があってほぼ毎日開かれている市場をリエゾン無しで les *hallesと呼びます。



そこでお店のお兄さんに聞いてみましょう。

このリンゴって「キロ(当たり)」いくらですか?

Ces pommes (ça) coute(nt) combien ( ) kilo ?

考えてみましょう。
(って、本当に考えてくださいね!)



学習済みで正解にたどり着いた方も数多くいらっしゃるとは思いますが、多くの方は unpar を入れたのではないでしょうか?

un kilo:おそらく英語からの類推でしょうね。残念ながらフランス語はそういう使い方はしません。
par kilo:気持ちはわかるのですが、par 〜 は「反復や繰り返し」の「〜あたり」なのです。
gagner 3.000 € par mois、manger deux fois par jour… このような使い方です。



買い物で「〜の単位あたり」と言いたい場合は le kilo と定冠詞を使います。

Ces pommes (ça) coute(nt) combien le kilo ?

C’est combien, les tomates ? - Cinq euros le kilo.



では高級な cèpe(ポルチーニ)や truffe の価格を聞くときは、どうしましょう。
なかなかキロ単位で購入する勇気はないので、100g 単位で価格を確認したくなります。
(どうでもいい話ですが、なぜだか100g 単位の確認の時に「グラムいくら?」って言いますね)

C’est combien, les truffes ? - 200 euros ( ) cent grammes.


明日まで「ほーちぷれー」です。
A suivre…

今日覚えたい学習方法

形容詞のリエゾンやアンシェヌマンを操る反射神経を身につける


文字を操るのはとても大変ですが(正しいつづりで書くのは骨が折れますが、時間をかければいいのです)、それが得意だからといって自然に話せるとは限りません。

授業で教わることは限られているので、自宅での自主練が実は「必要」なのです。


以下の方法は、私が実践している一つの学習方法です。
話し言葉での「反射神経」を養う自主練です。
誰もが考えつくことだとは思うのですが、まあ備忘録だと思って付き合ってやってください。

例えばこんな方法はいかが?という提案です。


ポイント:各変化の間は「1秒以下」になるまで練習してください。

hôtel
hôpital
appartement
acteur...

母音で始まる男性名詞です。


まず「1つの」という不定冠詞(数詞)をつけて発音してください。
絶対に!文字を浮かべてはいけません。
音の訓練ですから。

次に、不定冠詞が付いた語の組み合わせの間に、「g で始まる大きな」という意味の形容詞を入れて発音してください。

続いて、最初にある "1" を意味する数字を「2つの」という数字に変えて、全体を発音してみてください。

リストアップしたすべての「母音で始まる男性名詞」で、順番にやってみます。これでワンセットです。

一旦コーヒーでも飲んだ後、「2つの」「1つの」「形容詞なし」と逆の順番でやってみます。


形容詞変えてみることで別の場面にも対応できます。
nouveau、beau、petit、vieux...

これらは次に母音で始まる名詞が来ると、次につながる音(リエゾンやアンシェヌマン)が次々に変わっていくのです。


女性名詞でも同じことを練習します。


たったこれだけです。
どこでもできますし、なんの道具も必要ありません。

こんな「地味な」自主練をしている人としていない人では、「えっと...」の数が違います。こうすることで、ほんの少し「自然な」フランス語に近づくのです。

今日覚えたい文法

premier ②

昨日例文で確認したように、(単数であろうと複数であろうと)ほとんどの場合序数詞 premier は名詞の「前」に置かれます。

例外ではないのですが、名詞の「後」に置かれる用法が2つあります。


1. 順番としての「一番目」ではなく、もののあり方や考え方においての「1番目の、根本的な、基本の」という意味があるのです。


いつものように「プチ・ロワイヤル仏和辞典」を確認しましょう。

⦅多く名詞の後で⦆ 根本の, 基になる; 当初の, 本来の
 principe premier
根本原理
 matières premières
原料, 素材
 remettre qc dans son état premier
…を元の状態に戻す


le premier principe だと、いくつかの原理を順番を決めて説明しているみたいです。
les premières matières も、「最初に扱う素材は」と紹介しているみたいです。


2. 固有名詞としての「〜1世」
Napoléon premier:ナポレオン1世 vs Napoléon III
Henri premier:アンリ1世 vs Henri IV
(アニメの「ルパン三世 Lupin III」が実在するとすれば、Arsène Lupin は Lupin premier となるはずです)


なぜだか意味もなくわたしが惹かれる「素数」は、 le numéro premier と呼ばれます。
なにか「本質的である」ということなのですかね?

素数がどういうふうに現れるかを研究している数学者がいます。
(1-3-5-7-11-13-17… を数式で表そうという壮大な研究です)

こんな「明日に役に立たないこと」を考えるって、ロマンがあって大好きです!

今日覚えたい文法

premier ①


まず確認です。
「フランス語は何でも複数になり得る」
覚えていますか?


Ma mère est partie en voyage toute seule.
母は「一人で」旅に出ました。

Mes parents sont partis en voyage tout seuls.
両親は(例えば、子供をおいて)「二人っきりで」旅に出ました。


さて、premier です。

目の前にあるカレンダーを指差しながら、
第一日曜日は… と予定を確認する場合は、le premier dimanche (de février) となります。
一週間後には le deuxième dimanche が必ず来ますよね。また、今年の2月の第一日曜日は2日であることは変えられないのです。


次に「2番目」があり、順番が変えられない場合は le (la) premier(ère) となります。

次はあるんだけど、順番が代わることがあったり順番は気にしない場合は un(e) premier(ère) となります。
従って、曜日では考えにくいですが、ワインの試飲をしていて5本の飲む順番が決められている場合は「定冠詞 le premier vin(決まった1本目)」、好きな順番で飲んでよく、単純に銘柄を当てればいい場合は「不定冠詞 un premier vin(適当に選んだ1本目)」が使われます。


Le premier single de Goldman est « Il suffira (d'un signe) », que je n’aime pas trop.
ゴールドマンの最初のシングルは「Il suffira (d'un signe)」だけど、あまり好きではない。

デビュー作は Il suffira (d'un signe) なのです!


複数にしてみましょう。
Je n’aime pas beaucoup les premiers singles de Goldman.
ゴールドマンの「初期のシングル」はあまり好きではない。


では「初期の3作品」ってどう言えばいいのでしょう。
数字を加えればいいのです。たったそれだけです。

Savez-vous que c’est Aska qui a écrit les trois premiers singles de Hikaru-Genji ?
光GENJIのデビューから3作を書いたのは Aska なんですよ、知ってました?


あっ、また長くなってしまいました。
最後に、今日のどんでん返しです。

le premier dimanche「最初の日曜日」ですが、le dimanche premier 「(〜月)1日の日曜日」となります。
全然違いますよね。気をつけましょう!


続きは明日です。
A suivre…

今日覚えたい文法

「〜から… まで」(時の表現)

どう訳しましょう?

まず浮かぶのは de 〜 à … ですよね。

Je suis en vacances à Paris de lundi à samedi.
旅行で(この、もしくは次の)月曜日から土曜日までパリにいます。

一度きりの行為のときは、曜日に冠詞を付けてはいけません。「無冠詞」が基本なのです。


Je travaille du lundi au vendredi.
「毎週」月曜日から金曜日まで働いています。

「毎週決まって」と言いたい場合は、曜日の前に le を付けます


de や à のような頻度の高い前置詞は「なんでも屋」なので便利なのですが、適切に使わないと正しく意味が伝わらないことがあります。


旅行で「月曜日から」パリにいます。
× Je suis en vacances à Paris de lundi.


残念ながら、deà と一緒に使って初めて「から」という解釈ができるのです。à がなければ「間違い文(非文と言います)」となってしまいます。


そんな時には「専門家」を呼んできましょう。
「から」の専門家は(場面にもよりますが)depuis または à partir de ですね。

Je suis en vacances à Paris à partir de lundi.
うん、よさそうです。


「まで」についても同じです。

× Je suis en vacances à Paris à samedi.
間違い文ですが、おそらく「土曜日に(は)」と理解されるはずです。


では「専門家」に登場してもらいましょう。
「まで」の専門家は jusqu’à です。

Je suis en vacances à Paris jusqu’à samedi.
うん、これもよさそうです。


専門家は組み合わせて使っても問題はありません。

Je suis en vacances à Paris à partir de lundi jusqu’à samedi.


「専門家」はどうしても長くなってしまいますが、しっかりした意味を持っているので「確実に」伝わるのです。

iPhone のカメラもいいですが、たまに「大きいデジカメ」を持ち出してみると、世界が違って映るのです。
「専門家」の良さを再認識してみませんか。
(深い意味は… 多少あります)

今日覚えたい文法

avant vs jusqu’à
(本来は jusque + à なのですが、それは別の機会に)


31日までに食べてくださいね。
Vous devez consommer avant le 31
× Vous devez consommer jusqu’au 31


一般的には、avant は「〜までにjusqu’à は「〜まで」と訳されますし、特に問題はありませんよ。
という訳で、「31日までに」という日本語に対応しているのは、上記の文では avant が正解ということです。


「avant + 時間(の締め切り)」は、その時点を最後としてそれまでに(一度)〜をする、ということを伝えます。
一方「jusqu'à + 時間(の締め切り) 」は、その時点を最後としてそれまで継続して〜をする、ということを伝えます。


もし Vous devez consommer jusqu’au 31. と言ったり書いてしまったら、31日までずっと「食べ続けない」といけない、と伝わってしまうのです。
(そういう解釈でよければ、これもまた正解です)


では助動詞を変えてみたら、どんな面白いことが起こるでしょうか。
pouvoir にしてみましょう。

Vous pouvez consommer avant le 31.
Vous pouvez consommer jusqu’au 31.

どちらが自然な文なのでしょう?


Vous pouvez consommer avant le 31.
??31日までに食べることができます。
なんだか変な日本語ですね。日本語に不慣れな人が話しているみたいです。


Vous pouvez consommer jusqu’au 31.
31日まで食べることができます。
こっちは自然な日本語です。


しかし!フランス語は「両方自然なフランス語」です。
なぜそんなことになるのでしょう。


jusqu’à の方は、こう考えます。
31日までずっと「食べることができる」という状況が継続する、のです。
Vous POUVEZ CONSOMMER jusqu’au 31.


avant の方は、わたしはこう考えます。
「31日までに食べる」ことができればいつだって問題がない、というわけです。
Vous pouvez CONSOMMER avant le 31.


言葉を使えるようになるのに必要なのは、「訳をする力」ではなく「感じられる」ことなのです。
そのためには「多くのフレーズに触れて2次的な感」を養うしかありません。

「たくさん聞いて話しましょう」ではなく、
「たくさん聞いて、それを覚えて、それを使いましょう」です!

今日覚えたい文法

動詞が表している行為の捉え方(行為に終わりがあるか、ないか)


時の前置詞 pendant en の使い分けを「動詞が表している行為の捉え方」というポイントから見てみましょう。


動詞 lire が表している行為とは何でしょう?
表現 lire un livre が表している行為とは何でしょう?

同じようなものですが、同じではありません。


前者は「書物に書かれている文字を目で追うこと」ですね。
後者は「一冊の書物に書かれている文字を目で追うこと、及びそれを終えること」ですね。

この2表現の違いは「終わりがあるか、ないか」なのです。


manger diner の違いは?
これも同じです。「終わりがあるか、ないか」なのです。

diner とは「夕食を食べる」ことなので終りがあるのです。
食べることを表す manger には終りがありませんが、manger trois boules de glace (アイスを3玉食べる)には終わりがありますね。


étudier le français には終りがありません(勉強や研究)が、apprendre le français(学び)には終りがあるのです。
Totem を一冊終えれば、ある意味「初級での学びの終わり」です。


終わりがない行為を継続する場合は pendant、終りがある行為を終わらせて着地する場合は en を使うのです。


もう一度言います。
「終わらない場合は pendant、終わる場合は en です」


J’ai lu pendant une demi-heure.
30分読書をした
△ J’ai lu un livre pendant une demi-heure.
30分、本を一冊読んだ
× J’ai lu en une demi-heure.
30分で、読書をした
○ J’ai lu un livre en une demi-heure.
30分で本を一冊読んだ


○ J’ai bu pendant une demi-heure.
× J’ai bu du vin en une demi-heure.
○ J’ai bu une bouteille de vin en une demi-heure.


△ J’ai diné pendant une heure.
○ J’ai diné en une heure.
× J’ai mangé en une heure.
○ J’ai mangé trois boules de glace en une heure.


「終わりがあるかないか」という考え方で pendant en の使い分けが解決できるのです。
たったそれだけです。
簡単ですね!

今日覚えたい勉強方法

動詞活用の覚え方


おそらく動詞の活用を覚えるときには je から書いていますよね。
次に tu、その次は il でしょうね。


常識を捨てましょう。
いろいろ「逆」にしてみませんか。

わたしたち学習者は、質問されることが多いのです。
ということは、まず二人称の音を聞き取ってそれに対して je で返答するのです。

ということは...


〈être〉
vous êtes je suis
tu es
je suis
という順番で話が進むのです。


〈avoir〉
vous avez j'ai
tu as
j'ai


否定で答えるときの想定もしましょう。

〈être〉
vous êtesje ne suis pas
tu es
je ne suis pas


〈avoir〉
vous avez je n'ai pas
tu as
je n'ai pas


これを「音声で」練習してみてください。
落語方式です。


右を向いて Vous êtes mélomane ?
(あなたは音楽好きですか?)
左を向いて Oui, je suis mélomane.
もしくは、Non, je suis plutôt sportif.
(どちらかといえばスポーツが好きです)


右を向いて Vous avez des amis francophones ?
(フランス語を話す友達はいますか?)
左を向いて Oui, j'ai un ami ivoirien.
(はい、コートジボワールの友達がいます)
もしくは、
Non malheureusement, je n'en ai pas.


学習方法というのは、自分で編み出すものなのです。
得意なこと苦手なことは、自分しかわからないのですから、「みんな言っているから」というのはあまり説得力がないのです。信じるは「自分」ですよ!

今日覚えたい発音

mon ami(e)

所有形容詞(mon, ton, son)はリエゾンをするのでしょうか?


mon ami [mõ.na.mi] vs [mɔ.na.mi]
ton école [tõ.ne.kɔl] vs [tɔ.ne.kɔl]
son ordinateur [sõ.nɔʀ.di.na.tœʀ] vs
[sɔ.nɔʀ.di.na.tœʀ]


Littré という1874年に発刊された辞書があります。
この辞書の特徴は、当時の「音声」も詳しく記述されているところです。


mon の項目を見てみましょう。

mon ; l'n se lie, et la voyelle perd le son nasal : mo-n ami ou ma ou mê ; l's se lie : mê-z amis

(mon amiのケースでは)mo-n amiとなり、n は発音され鼻母音ではなくなる...

ということは、146年前は「非鼻母音化し、[n] でリエゾンしていた」ということです。 [mɔ.na.mi](モ.ナ.ミ)

21世紀の今はどうかと言うと、どうやら「鼻母音のまま発音し、リエゾンをしている」模様です。

数人のネイティブに発音してもらいましたが、全員が同じ結果でした。全員が [mõ.na.mi] でした。 [mõ.na.mi] (モn.ナ.ミ)


100年あれば、いろいろなことが変わってしまうのですね。
après que の後は「接続法」に変わってしまうし、Il est probable que の後も「接続法」に変わってしまうし、partir à Paris が自然なフランス語になってしまうのです。

言葉とはそういうものです。


以前も同じこと書いたなあ。
まっ、いいか!

今日覚えたい文法

過去の記事と一部重複します。ご了承ください。


条件法過去形(=条件法複合形)のススメ


条件法っていつ使うの?あんまり使わないでしょ?
教科書の最後の方で習うし、周りのフランス人も使っていないし…


大きな誤解です!
教科書の最後の方に出てくるのは編集の都合だし、周りのフランス人が使っていないと考えるのは、気のせいです。
頻繁に使っていますよ。
もちろん1文には1動詞しかないのですから、名詞や形容詞に比べれば頻度は落ちます。
頻度が高いかどうかは「ネイティブ同士の会話での頻度」をみる必要があります。しかも、わたしたち学習者の「癖や実力」をわかっている先生と話す時には、忖度をしてくれているのです。


さて本題です。

今日は「未来に言及する条件法過去形」です。

「過去形」と考えるからややこしくなってしまうのですが、「完了形」と考えれば言葉の選択に「齟齬(漢字は絶対書けないですね)」は生じません。(ここでは通例に従い「過去形」と書きます)
未来にだって「完了や未完了」は存在するのです。


「条件法過去形」
「成し得ずに過ぎてしまった時間」を振り返るのに使われます。現実とは違う「パラレルワールド」の世界を表現するのです。


明日彼(女)と「バレンタインフェア」にチョコレートを買いに行こうと思っていたら、この coronavirus 騒ぎ!
感染するかもしれないと心配をしてしまったあなたは、こう言うはずです。
残念だねえ、美味しいチョコレートが買え「た」のに!!


日本語のこの用法と同じと考えればいいのです。
まだ見ぬ未来の話なのに、完了を表す「た」が使われています。


なぜでしょうね。

明日は出かけないことが決定していて「なかったこと」にしているのでしょう。
「もう明日は終わってしまった」と考えているということです。


フランス語でも考え方は同じです。

J’aurais voulu aller au salon du chocolat.
行きたかったなあ。

On aurait pu acheter un délicieux chocolat.
美味しいチョコを買えたのになあ。

Je t’aurais offert une grosse boite de chocolat de chez Bernachon…
ベルナションの大箱入りのチョコをプレゼントしようと思っていたのに…


過去ではなく「完了」で、否定形で使うと「未完了=成し得なかったこと」を伝えられるので、未来のことに言及しても何ら問題はないのです。

文法用語に騙されてはいけないし、初級文法の教科書は全てではないのです。
すぐ使ってみてくださいね。

今日覚えたい文法

Je ne sais quoi faire pour résoudre le gros problème.
大きな問題を解決するのに、何をしていいのかわからない。


上記の文はどう解釈しますか。
いくつか(も)ポイントがあります。

1. savoir, pourvoir, oser, cesser の4動詞は、否定文と作るときに ne - pas の PAS が省略されることがあります。


2. 動詞の直接目的語(扱い)に「疑問代名詞」を用いることができます。その時に後ろに動詞の原形を置くことができます。

Je ne sais (pas) aller.
どこに行っていいのか、わからない。
Je ne sais (pas) qui inviter.
誰を招待していいのか。わからない。
Je ne sais (pas) comment faire.
どうやったらいいのか、わからない。
Je ne sais (pas) quoi faire.
何をしたらいいのか、わからない。


3. 問題を「解決する」という résoudre という見慣れない(聞き慣れない)動詞が使われています。
この動詞の特徴は、活用が「カッコいい」ということです。

〈résoudre〉
je résous
tu résous
il/elle résout
nous résolvons
vous résolvez
ils/elles
résolvent

カッコイ〜、しびれる〜!


4. 「大きな問題」はかつては un grand problème が自然だったように思うのですが、近年は un gros problème の使用例が多いと感じます。2次元で大きい grand よりも、3次元で大きい gros のほうが大きい印象を与えるからでしょうね。


ちなみに、「大きな通り」 une rue large で事は足りるはずなのですが、1つ次元(1次元→2次元)を上げて une grande rue のほうが「より大きい」という印象を与えます。
道に「高さ」は関係がないので、une grosse rue とは言わないのです。

今日覚えたい表現

mettre 〜 en quarantaine
隔離する


17世紀〜18世紀に遡るこの表現は、当時の流行病「ペスト」の発症期間が40日と言われていることから、生まれた表現のようです。

une quarantaine de ≒ quarante (jours)


Pourquoi le gouvernement japonais ne met-il pas les Japonais revenant de Wuhan en quarantaine ?
日本政府は、なぜ武漢から戻った人を隔離しないのだろう?


2次的に生まれた別の意味もあります。

隔離する仲間はずれにする

Je ne sais pas pourquoi, mais je suis en quarantaine à l'école depuis la rentrée.
なぜだかわからないけど、新学期になってから学校で仲間外れにされています。

Ma première mise en quarantaine remonte à mes 6 ans.
初めて「仲間はずれ」にされたのは6歳のときです。


日本語には、昔「村八分」という表現がありましたね。
「葬儀と火事」を除いて一切の関わりを持たない、という悲しい表現です。

みんな、仲良くしましょう。
喧嘩をしていいことなんて、なにもないと思うのです。

今日覚えたい読解&ジェスチャー

例の子供向けのサイト "1jour1actu" にこんな文章がありました。


Tout d'abord parce qu'elle assez « proche » de nous. TOI 700 d est située à environ 100 années-lumière de la Terre, soit 1 million de milliards de kilomètres. Une distance gigantesque… Mais, si l'on considère l'ensemble de notre galaxie, c'est en fait une voisine !


今日取り上げたいのは « proche » の箇所です。
ざっと確認したのですが、文法書にも記述がないようです。
確かに「文法」ではないですから、当然です。


« 単語や表現 » は書き言葉によく見られる表現方法で、「本当はそうではないのだけれど」「百歩譲ってそう言えなくはない」「そういうふりをしている」... といった時に使うのです。


地球から100光年(100 années-lumière de la Terre)って果てしない距離(時間)ですが、宇宙レベルの話だと「近い」と言えなくはないですよね。
1光年って、光が1年かかって進む距離ですよ。(光は1秒間に30万キロメートル=地球を七周半進む)「遠い」のさらに上位概念を表す形容詞が欲しくなります。

こんなふうに「あえていえば近い、と言えなくはないかもしれないけれど...」こんな場合に « 単語や表現 » と書くのです。


これは話し言葉でも応用が可能です。
話しているときに、左右の手のひらを顔の前に30センチくらいの感覚で広げて、話し相手に向けた状態で、人差し指と中指を立てて「クニクニ」と2回くらい折り曲げる動作をします。指で « » を示すわけです。そのときに音声で伝えられている「語や表現」を、指で囲ってしまうという作戦です。


Hier dans un café, j'ai vu un « prof de français » donner une leçon. C'était n'importe quoi !
昨日カフェで、「フランス語の先生」がレッスンをしていたんだけど、もうむちゃくちゃ!


ぜひお試しください。

En savoir plus :

今日覚えたい語の使い分け

une gare vs une station


何言ってるの?
gare って鉄道の駅でしょ?station って地下鉄の駅でしょ?


いえいえ、言語はそんなに単純ではないのです。
gare はいろいろなものが集まったり交差している「場所」なのです。


une gare maritimeフェリー乗り場
une gare routièreバスターミナル
une gare aérienne(aérogare)空港のターミナル
héligare
ヘリポート


じゃあ電車の駅はなんと呼べばいいのでしょう?
文脈があれば la gare で問題はありませんが、横にバスターミナルが併設されているような大きな駅では、la gare S.N.C.F. もしくは la gare ferroviaire という方がトラブルが起こりにくいでしょうね。


一方、une station もいろいろなものを「停める、留める→集まっている」場所ですね。

une station de ski:スキー場
une station de taxis:タクシー乗り場
une station balnéaire:海水浴場
une station thermale:温泉場
une station spatiale:
宇宙ステーション

(参考)
stationnement interdit:駐車禁止


じゃあ地下鉄の駅はなんと呼べばいいのでしょう?
文脈があれば la station で問題はありませんが、横にタクシー乗り場が併設されているような大きな駅では、la station de métro という方がトラブルが起こりにくいでしょうね。

基本単語恐るべし、です。

今日覚えたい文法?

「店の前に自転車が一台おいてある」


昨日の解説に登場した文です。
フランス語にしてみましょう。

簡単な文ですが、「正解」はいろいろありそうです。

まず考えられるのは、

Il y a un vélo devant la boutique(≒ le magasin).
でしょう。


まず話し手(と聞き手)は店を認識しているので、定冠詞を使うのが自然です。不定冠詞だと「どこかよくわからない、任意の店の」を話題にしていることになります。

「〜の前」
場所の前置詞 devant を使いましょう。ここで時間は... わたしは感じません。


「自転車が一台」なので、un vélo または une bicyclette がいいですね。← 違いは大してありません。オートバイかバイクか、の差くらいです。


Il y a 以外には、どんな表現が考えられるでしょう?

Un vélo est mis... は不自然なフランス語です。
日常の表現では、主語に「不定冠詞や部分冠詞」が使われることは稀です。
というのは主語は「話題」なので、「初登場やある程度の...」と不安定な要素を含む名詞は、主語にはなりにくいのです。


こんな時に、改めて場面を考えてみましょう。

「店の前に自転車がおいてある」ということは、そんな自転車が目に飛び込んできたのですよね。

Je vois un vélo devant le magasin.
これは良さそうです!


他には?

なかなかわたしたちはうまく使いこなせないけど、頻繁に目にする代名詞 on を使ってみましょう。
突然場面設定をすることなく on を使うと、主語の存在をほぼ感じない「受動態」のようなニュアンスが出ます。文法的に全く違うものですが、そんな風に感じて問題はありません。

置いてあるということは、(誰かが = on)自転車をおいた結果、そこにあるのです。

On a mis un vélo devant la boutique.
On a posé un vélo devant la boutique.

動詞 mettre や poser は「目的があって」置く場合に使われます。


見たことのない自転車が置いてあるのですから、その目的はわからないですよね。

そんな場合は「放ったらかし」をあらわす laisser がいいですね。
On a laissé un vélo devant la boutique.


倒置を使ってみたり、関係代名詞を使ってみたりと、まだまだ「正解」はありそうです。

文を作る、のではなく「場面を表現する」必要があるということです。

あ〜長い!!!!

今日覚えたい文法

時の前置詞 vs 場所の前置詞


「広場の前に café が見えます。」

道案内の途中でこんなフレーズが出てきたとしましょう。どんな風に訳しますか?
voir, la place, vous... を使って、フランス語を考えてみてください。


↓↓
↓↓↓
↓↓↓↓
↓↓↓↓↓

さて(一つの)正解です。


わたしなら、
Vous verrez un café までは悩まないです。

道案内なので、この表現の「前に」allez tout droit(真っすぐ行って) などがあっても不思議ではありません。

文法的には、近接未来形は「今の次の行動」にしか使えないので、「こうした後でこう」という場合は、間違いなく通じるのですが、近接未来形を使うと微妙な文になってしまいます。こんな時には単純未来形が適切です。


問題は、この後の「前」という箇所です。

わたしはこう考えます。


「〜の前に」は、場所だけを伝えるのではありません。
場所だけでなく時間も伝えることができます。


場所:店の前に自転車が一台おいてある
時間:バレンタインの前に彼氏が欲しい


先程の「道案内なので...」の文の「前に」は、場所ではなく時間を表していますよね。allez tout droit と言った「タイミングの後で」カフェが見えます。明らかに「時間」の表現です。


さて冒頭の「広場の前に café が見えます。」はどういう風に捉えればいいでしょう?
場面がないのでなんとも言えませんが、「時間を表している」と考えるほうが自然に思えます。


だって「広場の前」って広場のどこですか?
「家の前」や「カフェの前」という表現が成立するには、正面が決まっているからなのです。
「前」と言える場合は、必ず「裏」があるのです。
フランス語では devant  derrière ですね。

広場の「前」もなければ、広場の「裏」も存在しないはずです。


フランス語では一般的に、場所「〜の前に」devant( derrière)時間「〜の前に」avant( après) を選択します。


従って、
Vous verrez un café avant la place.
Avant la place,
vous verrez un café.

(こちらのほうが自然ですね)

が自然だと判断をします。
場面がないから、言い切ることはできませんが。

今日覚えたい文法

名詞・形容詞が合わせて3つ!?


先日、子供向けのサイト « 1jour1actu » を読んでいたら、こんな文に出くわしました。

Une façon de dire « Adieu » à l'année passée et « Bonjour » à la nouvelle, que l'on se souhaite joyeuse. 
去年に「さよなら」と言って、新年に「こんにちは」、「いい年になりますように」と言う、一つのやり方


問題は、que l'on se souhaite joyeuse. の箇所です。
「いい年になりますように」という意味だと推測はするのですが、que を関係代名詞と考えた場合(他には考えられません)、先行詞は la nouvelle (année) souhaiter の間接目的語が se、属詞が joyeuse という構造に見えるのです。
ということは、動詞 souhaiter に対して動詞に関わる要素が「3つ」もあることになります。


わたしの知識では(また文法書による文構造の説明においても)、動詞が3つの要素(間接目的語・直接目的語・属詞)を従えている例はないはずなのです!!


解釈は間違っていないことを信頼できるネイティブに確認をしたあとで、師匠に相談しました。
「こんなのあるんですか?」→「数が少ないのはたしかだが,変則的ではない」とのこと。

(失礼を承知で言わせてください)流石です!師匠!!


動詞 + 間接目的語・直接目的語・属詞、って始めて見ました!
わかってはいるのです。文法書は「最大公約数」であって、全てを記述しているわけではない、ということは。
未知のものに出会って、久しぶりにうろたえてしまいました…


他の例を挙げます。

Elle est née belle.
美人に生まれた。

Il est arrivé fatigué, et après 2 heures de discussion, il est reparti rassuré.
来た時は疲れていたが、2時間話したら、安心して帰っていった。


動詞 naitre「自動詞」なので、次の形容詞を取る形は「構造的に不思議」なのです。
いわゆる「6分型」では解決できない、ということです。
(ただし、頻度の高い文なので、覚えておいて損はありません)
次の文の arriver repartir も同様です。

「〜した時の状況・状態が… であった」ということですね。


文法を無視するのは考えものですが、言葉は生きているのに「辞書に記述がないから間違っている!」と判断するのは、辞書が言語を統制しているようで、わたしは理解できません。

辞書や参考書は「最大公約数」なのです。
改めて気付かされました。

今日覚えたい語の使い方

Tu vois quelque chose qui a changé chez moi ?


新調したメガネを自慢しようと、先日教室でフランス人に投げかけた疑問文です。


辞書で chez の用法を確認してみてください。
(こういう時は、ほんとにご自分で確認してくださいね)

旺文社の「プチ・ロワイヤル仏和辞典」を引いてみましょう。
(一部省略)


chez
❶ ⦅人を表す名詞・代名詞とともに⦆ …の家で[に], …宅で[に]
 Il passe ses vacances chez un ami français.
彼はフランス人の友人の家で休暇を過ごす
 Elle est chez elle.
彼女は自宅にいる
❷ …の店で[に], …屋で, …社で
 Va acheter du pain chez le boulanger.
パン屋にパンを買いに行ってちょうだい
 s’habiller chez Dior
ディオールの服を着る
❸ ⦅人を表す名詞・代名詞とともに⦆ …においては; …の作品では
 C’est un thème fréquent chez Proust.
これはプルーストの作品のなかでは繰り返し現れるテーマだ
❹ ⦅集団を表す名詞とともに⦆ …においては; …の国では; …の時代には
 Chez les Français, les vacances sont un acquis social.
フランス人にとってはヴァカンスは社会的に認められた既得権である
 Cette maladie est fréquente chez les hommes.
この病気は男性に多い


う〜ん、どうもぴったりな語釈がありません。

最近良く耳にするフランス語に、以下のものがあります。


Vianney est très tendance, surtout chez les jeunes.
ビアネは特に若い人の間で流行っている。

Chez McDo, il y a une bière dans le menu Best Of.
マクド(大阪バージョン)では、バリューセットにビールがある。

J’ai ouvert un compte chez BNP.
BNPで新しい預金口座を開きました。


上記の例は、❷ や ❹ で説明が付きそうですが、表題の文はどうもうまくいかないようです。


わたしはこう考えます。
「chez 〜」「〜が所属している時間や、場所・空間で」という意味なのです。
従って、「〜の家」「〜の店」「〜の間で」「〜の時代に」と解釈ができるのですね。


さて、Tu vois quelque chose qui a changé chez moi ? の文です。
場面があれば「わたしの学校内で」と解釈をすることは、もちろん可能なのですが、相手がこっちを「見ている」時に尋ねたのですから、「教室内で」と解釈させるには無理があります。


chez moi の「わたし」が所属している場所・空間ってどこでしょう?
「家」「学校」「仕事場」「バイト先」「日本」「大阪」…
一つ忘れています。

自分自身(の体)です。
最も深く強く「所属」、いや「帰属」していますね。


「(見た目で)何か変わったことがあるんだけど、わかる?」
そんなニュアンスで聞いたのです。


それに対する反応は?
- Chez toi… Non, je ne vois rien. でした。


彼氏や彼女に何かわからないけど、変化がある気がする場合は、

J’ai l’impression qu’il y a quelque chose qui a changé chez toi.
何か、いつもと違う気がするけど…

こんな風に会話を始めてみると、何か新しい展開があるかもしれません。

今日覚えたい語の使い方

accent ってどういう意味?


accnet は必ずしも「アクセント」の意味で用いられるのではありません。
(ところで、日本語の「アクセント」の意味を辞書で引いたことはありますか?ひょっとしたら発見があるかもしれませよ。ここは「ほーちぷれー」です。)


Il parait que mon professeur de français a un léger accent.
どうやら、わたしのフランス語の先生は軽くなまっているらしい。
(léger accent はリエゾンをして [le.ʒe.ʀak.sɑ̃] と発音されます)


フランス語における「訛り」は「音」なのです。日本語のように用いられる「単語や語尾」が違う、ということではありません。

「エ」の音が広かったり、鼻母音が若干ずれていたり… 文字にしても殆ど変わらないけれど、「発せられる音」が若干違う。これが accent の正体です。


accent aiguaccent grave, accent circonflexe accent ですね。
これは母音の上につける「記号」のことを指しています。
これらを付けることによって「スムーズに文字をフランス語の音に変える」事ができるわけです。
そっくりな é も è も本来は音が違うために、その区別のためについていると考えてください。


では、aigugrave ってどういう意味なのでしょう?

aigu
「鋭い、尖った」で、grave「深刻な、重々しい」と辞書に書いてあります。← 物理学で「重力」は G と習いましたね?
そうなのです。「鋭い尖ったエ」の音を発音している時のつづりは é になり、「重々しいエ」の音を発音している時は è なのです。
(21世紀のフランス語では「だいたい同じで、2音はほとんど区別されなくなった」のですが、それは別の話)

これで、この組み合わせも理解しやすくなります。


une voix aigüe:高音
une voix grave:低音

「あれっ? 先生、aigüe の ¨トレマの位置が違います!」
間違っていませんよ。21世紀のスタンダード(になる予定)はこうなのです。
辞書が古いだけですよ。
調べてみて… 調べるのは難しそうですね。そもそも辞書に載っていないんじゃねえ。

すいません、なんだかまとまっていなくて。m(__)m

今日覚えたい文法

en bien / en mal


アイツのせいで人生が変わっちゃったよ!
Il m’a changé la vie !


フランス語では「誰かや何か」に対して行為の影響が及ぶ場合は、多くの場合

動詞 + 名詞(直接目的語) à 行為の対象者(物)
で表現します。


On m’a volé mon portefeuille.
誰かわからないけど(少なくとも「人」)が、わたしを対象に、財布を盗むという行為をした。
→ 財布が盗まれた。


Je peux te(à toi) prendre un bonbon ?
→ 飴ちゃんもらっていい?


Il m’a changé la vie !
Il(アイツ)が、わたしを対象に、人生を変えるという行為をしたのです。


発言者は怒っているのでしょうか? それとも、感謝しているのでしょうか?
この発言だと真意は「表情や声」に頼っていることになります。
文字だけだと、真意は全く伝わりません。


そんな時には、「+方向に」なのか「ー方向に」なのかを、発言に加えてしまえばいいのです。
こんな時に重宝するのが、例の「楽ちん前置詞 en」です。
何でも吸収してくれます。


プラスと言えば bien、マイナスと言えば mal ですね。
そう、たったこれだけなのです。


Il m’a changé la vie EN BIEN !
アイツの「お陰で」人生が変わったよ。
よかった〜\(^o^)/


Il m’a changé la vie EN MAL !
アイツの「せいで」人生が変わったよ。
ちくしょう!(●`ε´●)


bien が副詞なのに… いえいえ、この場合は名詞として使われているのです。
辞書にも載っている表現ですよ。


相手に重荷を背負わせる(つたないフランス語を、頑張ってなんとか理解してあげようと頑張ってくれる)のは、できるだけ止めましょう。理由は単純、疲れるからです。話している相手がね。
ちゃんと説明できる能力も、外国語で話す時には大切なポイントです。
文化が違うからこそ、多く説明が必要なのですね。

今日覚えたい表現

J'ai un empêchement.
ちょっと用事があるので(都合がつかないので)す。


動詞 empêcher の名詞形です。

嵐のせいで、乗った船が出港できない。
L'orage empêche mon bateau de partir.

別にコーヒーを飲んでも、夜は眠れますよ。
Le café ne m'empêche pas de dormir.

要するに「妨げる・邪魔をする」という意味なのです。

という訳で、empêchement 「邪魔をする用事」という意味として日常使われるのです。

Je suis sincèrement désolé(e). Je ne peux pas venir demain. J'ai un empêchement.
ごめんなさい。明日行けないのです。ちょっと用事があるので。

un empêchement と不定冠詞を使うのは、もちろん、(話しているあなたには初めて伝えるので「初めての情報」だけれど)用事があるのです、という訳ですね。


ただ、気をつける点が1点あります。
日本語と同じで、仕事上の約束を変えてもらう時には、社会人としてちゃんと「理由を説明」する必要があります。
言語や文化が変わっても、人間としても「基本ルール」は同じですよ。

今日覚えたい文法

強調構文と代名詞②


昨日書いた通り、誤解を恐れずに言えば、C'est 〜 qui または que の 〜 の部分に強調したいものを置けば、そこが「重要ポイント」として相手に伝わります。


Je la lui ai offerte au bureau pour la remercier.

Où ?
C'est au bureau que je la lui ai offerte pour la remercier.
Pour quelle raison ?
C'est pour la remercier que je la lui ai offerte.
Qui ?
C'est moi qui la lui ai offerte au bureau pour la remercier.
Quoi ?
→ ○ C'est la montre en question que je lui ai offerte...
→ △ C'est celle-là que je lui ai offerte...


今日は「誰に?」「重要ポイント=強調ポイント」の場合を考えてみましょう。


昨日書いたように、
(nous や vous などの一部の例外を除いて)C'est の後に文構造の一部(主語や目的語)となっている代名詞を、そのままの形で置くことはできません。ということは…

× C’est lui que je l’ai offerte au bureau pour la remercier.
なのです。


代名詞 lui は動詞の直前に置かれているからこそ、この形で用いられるのです。
動詞と切り離されてしまっては、役割を果たすことはできないのです。

では、どうすればいいのでしょう?

こんな時には「初心に帰って」みましょう。
発言の前には「疑問文=問いかけ」があるはずです。

lui を伝えたいということは「誰に?」ですね。
すなわち à qui ? と聞かれているのです。

ではそれに対する返答は、
当然 「à 人」となるはずです。


3人称間接目的語代名詞は lui ですが、その訳は「彼に・彼女に」でしたよね。
ということは、男性バージョンと女性バージョンが違うのです。
前置詞 à の後には「強勢形」でしたね。

△ C’est à lui que je l’ai offerte au bureau pour la remercier.
△ C’est à elle que je l’ai offerte au bureau pour la remercier.


う〜ん、なんだか文法問題を解いているみたいです。実際使ってみたら非難されてもおかしくありません。
そう、「声が届く人を3人称では用いてはいけない」という暗黙のルールがあります。
そんな時には本人のアイデンティである「名前」を使えばいいのです!

C’est à Chloé que je l’ai offerte au bureau pour la remercier.
C’est à Rémy que je l’ai offerte au bureau pour la remercier.

これでいいのです。
いや、コレがいいのです!!!!!!

今日覚えたい文法

強調構文と代名詞


誤解を恐れずに言えば、C'est 〜 qui または que の 〜 の部分に強調したいものを置けば、そこが「重要ポイント」として相手に伝わります。
qui を使う場合は、強調するポイントが「後に置かれる動詞の主語の場合」で、それ以外は que を使います。


Je la lui ai offerte au bureau pour la remercier.

Où ?
- C'est au bureau que je la lui ai offerte pour la remercier.

Pour quelle raison ?
- C'est pour la remercier que je la lui ai offerte.


強調構文と代名詞のお話。
まず覚えておきたいのは、(nous や vous などの一部の例外を除いて)、C'est の後に文構造の一部(主語や目的語)となっている代名詞を、そのままの形で置くことはできません


1. × C'est je qui la lui ai offerte au bureau pour la remercier.
2. × C'est la que je lui ai offerte au bureau pour la remercier.
3. × C'est lui que je la ai offerte au bureau pour la remercier.


ではどうすればいいのでしょう。
個々に確認をしていきましょう。


1. × C'est je qui la lui ai offerte au bureau pour la remercier.
je / tu / il(s) / elles(s) は音が弱いために「強調ポイント」に使うには不向きなのです。こんな時には「強勢形」をつかいます。

○ C'est moi qui la lui ai offerte au bureau pour la remercier.


2. × C'est la que je lui ai offerte au bureau pour la remercier.
文構造の一部(直接目的語)の la も、C'est の後に置くことはできません。では elle にすればいいのでしょうか?
残念ですが、それも不可能なのです。

本来は、フランス語においては代名詞使用において「人ともモノの区別」はないはずなのです。ただ慣用により、区別が生まれてしまったものもあるのです。

le couteau avec lequel...
mon mari avec qui...

ここで C'est elle que... というと「(人間の」女の人」をプレゼントしたという風に解釈されてしまいます。それはダメです!

残念ながら、elle に代わる「女性名詞のモノを表す直接目的語代名詞」はフランス語には... ないのです。
あえて言えば「指示代名詞」でしょうか。そのものが見えているなどの「場面」があれば使えるはずです。

こんな考え方もあります。
強調するのだから「代名詞」を使うなんてもったいない!そのものを表す名詞を使うべきだ。

il は「太郎くん」「日本」「ワイン」の言い換えですよね。「代名詞」なのですから。
一方、je も代名詞と呼ばれているのですが、何かの代わりをしているわけではなく、一人称と二人称( je / tu / nous /vous )はそうとしか呼ぶことができません。

という訳で、一人称と二人称は代名詞を使って「表現することしか」できないのです。

従って、C'est moi... 以外の言い方はないのですが、la は「必ずなにかの言い換え」なので、名詞そのものを持ち込むのが「正攻法」です。

○ C'est la montre en question que je lui ai offerte...
△ C'est celle-là que je lui ai offerte...


長くなってしまいました。
続きは明日です。

今日覚えたい語の使い分け

le cinéma vs un film


「映画」
はどう訳しましょう。

「一般的」には、フランス語に比べて日本語のほうが語彙が多いのですが、今回は逆です。


いつものように cinéma を le Robert Junior で確認してみましょう。

cinéma

1. Art de réaliser des films, de filmer et de projeter sur un écran des images en mouvement. Un festival de cinéma.
filmを作り上げ画像を画面に映し出すという
「芸術」

2. Salle où sont projetés des films. Au cinéma, nous avons vu un film de science-fiction.
film が映し出される部屋

要するに、芸術としての「映画」という意味と、それが上映されている「空間=映画館」という意味があるのですね。

1. の意味を使うと、
J'aime beaucoup le cinéma français.
フランス映画が好きです。

2. の意味を使うと、
On va au cinéma ce soir ?
映画(館)に行かない?


一方 film という語は、その芸術もしくは映画館で映しだされる「作品」を言います。

Je n'ai pas encore vu le dernier film d’Emmanuel Mouret.
エマニュエル・ムレ(好きな映画監督です)の最新作はまだ見ていない。


演劇の世界では、
le théàtre vs une pièce de théâtre
の違いですね。

「演劇作品」という語はフランス語の中で生まれなかったのです。
不思議ですねえ。

今日覚えたい文法

vraiment のススメ


「とても〜である」と言いたい時、どんな副詞を使っていますか?
très という方が一番多いように思います。もちろん、使いやすいし、初期の段階で習うし、日本語の「とても」とほぼ対応していますからね。


ただ très を使う際に、一つ注意点があります。

「一緒に使えない形容詞が存在する」ということです。


「とても最高」って極めていいにくいですよね。
(個人的には「間違い」と判断をします)

文法家がなんと呼んでいるかは知らないし、そこに興味はないのですが、わたしの頭の中で「絶対形容詞」または「最上級的形容詞」とラベルを貼って分類している「形容詞群」があります。

délicieuxexcellent, extraordinaireformidable, superbe...

これらは「最高レベルで素晴らしい」ということを伝えているのです。そこに「très =とても」は...

必要ありません!!!


très はその形容詞を使って「判断や評価レベル」の針を「8/10」ぐらいに上げる役割を持っています。
un peu2-3/10 でしょうか。

一方 délicieux などの形容詞は「評価レベルが10(満点)」にあるのです。それを上下させることはできない、という訳です。

でも何か付けて強調したい、ですよね?
そんなときに便利なのが vraiment なのです。
心のなかで「わたしは本当にそう思うのだけど」という個人的な感情を伝えているに過ぎないので、全く問題ないわけです。


C'est vraiment délicieux.
○ わたしは本当にそう思うのだけど、最高に美味しいね。

C'est très délicieux.
× とても最高に美味しいね。

の違いみたいなものです。


vraiment を使ってみてください。
世界が広がりますよ。

Le français est vraiment intéressant !

今日覚えたい学習方法

多○と精○


「多読」「精読」と呼ばれる学習方法があります。

書かれたフランス語にたくさん触れることによって、「慣れる→速く読めるようになる」という効果を求めるのが「多読」という学習方法です。この場合求めるのは「量」です。場数を踏む訳です。


書かれたフランス語に丁寧に触れることによって、「丁寧に読む→深く読めるようになる」という効果を求めるのが「精読」という学習方法です。この場合求めるのは「質」です。精度を高めるわけです。


個人的には「両方」必要だと感じています。
たくさん速く読めるけど質が低ければ意味はないし、高い理解度で読めるけど時間がかかっていてはもったいないです。


これを「リスニング」にも取り入れてみてください。
言ってみれば「多聴」「精聴」という訳です。
(録音を聞くときに文字があってはいけないということは、言うまでもありません)


話されたフランス語にたくさん触れることによって、「慣れる→速いスピードで理解できるようになる」という効果を求めるのが「多聴」という学習方法です。この場合求めるのは「量」です。場数を踏む訳です。
話されていることを大まかに理解してみるのです。軽くメモを取りながら大意が理解できれば良しとします。


話されたフランス語に丁寧に触れることによって、「丁寧に聞く→深く理解できるようになる」という効果を求めるのが「精聴」という学習方法です。この場合求めるのは「質」です。精度を高めるわけです。
録音を全部聞き取れているかを確認するべく、「すべてを文字で」書き取ります。



多読、精読、多聴、精聴には一つ「必ず注意をしなければいけない」ポイントがあります。それは…

自分のレベルの「ほんの少し上の教材」を探すことです。

全く自分のレベルとかけ離れたものを読んでも聞いても、ほぼ効果は期待できません。
手が届きそうで届かないレベルの「テキスト」や「録音物」を選択し入手をして、それを様々な方法で体に取り入れるのです。

経験からくる「感」は、相手が書いていることや伝えたいことを理解するのには必要ですが(そういった意味では年令を重ねることは悪いことではありません)、いつまでも理屈なしに「感」にずっと頼っていたのでは、あるレベルから伸びなくなってしまいます。

そのための「多○と精○」です。
努力は必ず報われます。
しかしながら、長く続けていればいい、というものではありません。

時間に限りがあるからこそ「回り道をしないで正攻法」で取り組みませんか?

今日覚えたい語彙

地下鉄 vs メトロ


21世紀の日本では、「地下鉄」「メトロ」も同じものを表す語として認知されていますね。

(本当は別物ですが)「サイト」と「ホームページ」
「チラシ」と「フライヤー」、「百貨店」と「デパート」...

枚挙に暇がありません。

フランス語でも全く同じようなことがあるのです。


un posterune affiche
un ordinateur un PC
un kleenex un mouchoir en papier
des tennis
des chaussures de sport


なんたって冷蔵庫に至っては、
un frigoun frigidaire un réfrigérateur
3つもあります。


誰もが自分の母語に関しては、普段は意識をすることなく無関心でいられるので、学習者であるわたしたちは「フランス語って面倒くさい」と思ってしまいます。

いやいや、もちろん日本語にだってありますよ。


辞書 ≒ 辞典 ≒ 字引
教科書 ≒ テキスト ≒ マニュアル
老眼鏡 ≒ シニアグラス ≒ お手元メガネ ≒ リーディンググラス


自分の口をついて出てくる語は1つでいいのですが、他の人が発した「同じ意味の語」を「なにそれ?」と思う事態は避けたいのです。


先生はいつも un frigo と言います!
→ 先生という職業は、生徒に対して必ず「忖度をする」職業なのです。


教科書に書いてありません!
→ 教科書は著者の「好み」で語が選択されるものなのです。
もしくは「汎用性が高く」「正しい」ものしか使われないのです。


un pull(セーター)を習っても un polaire は習わないし、un chapeau は習っても un bonnet は習わないのも、une fenêtre は習っても un vitre を習わないのも、「汎用性」と言った観点からみて、著者が語が選択しているからなのです。


enrichir son vocabulaire にはこんな考えも必要です。
学習は続きます。

今日覚えたい文法

Il fait assez beau pour faire la lessive.


「文法的にどうなっているの?」
って思いませんでしたか?

フランス語の動詞には「必ず」行為者が必要で、想定されるはずなのです。


Je déjeuner avec mon amie.
動詞が1つしかないので、問題はありません。


Je te conseille de visiter Chartres en France.
conseiller するのは「わたし」で、 te と間接目的語をはさむ事よって、直後の visiter の行為者(意味上の主語)が toi であることを伝えるのです。


Il faut toujours remercier ses parents.
両親には感謝をしなければいけません。

parents に付けられる所有形容詞が ses であることを考えても「一般論」であることがわかります。


では、Il fait assez beau pour faire la lessive. はどう理解をすればいいんでしょう。
「誰が」洗濯をするにはふさわしい天気なのでしょ?


il fait beau. という表現は「天気天候の il」なので、行為者としての「主語」は必要ありません。

問題は、次にある faire la lessive なのです。
洗濯をするのは「人間」である必要がありますね。実体のない非人称の il が洗濯をすることなどできないはずです。


わたしはこう考えます。

「文法的」には非文(間違い文)と言い切ってしまうこともできるかもしれません。(「ルール」で言語を捉えるとそんな理解も不可能ではない、といった発言をかつて読んだことがあります)

ただし何度も申し上げているように、「慣用は文法」を超えてしまうことが、頻繁に起こるのです。

「理解できるから、楽な用法を選択しよう」ということです。


天気天候の il が faire la lessive の意味上の主語(=行為者)になるはずはないんだから、だからこそ何も言わなくてもいい。場面で「誰が?」は伝えなくてわからるから、いらない。

こんな考え方に基づいて
Il fait assez beau pour faire la lessive. 
が成立するのです。


「誰が?」は、
発言者や、目の前にいる人や、「みんな」という訳ですね。

文全体を率いている構造必要な「主語」と動詞の「行為者」は、往々にして違うのです。
動詞があれば「誰が?何が?」と考える癖をつけてみましょう。

今日覚えたい表現

J'ai trop bu.


昨日は仲間と「新年会」だったので、つい飲み過ぎてしまいました。

「飲んだ、飲みました」 j'ai bu でいいのですが、「度を超えて」はキーフレーズの通り trop を使います。

ではその trop はどこに置くのでしょう?

一般的には1〜2音節(リズム)の
短い「副詞(句・表現)」は1つ目の(助)動詞の直後に置かれます。

Hier, j'ai trop bu.
Nous avons bien mangé.
On va beaucoup marcher cet après-midi.


長い(3音節以上)は文末に置かれます。

Nous avons mangé abondamment.


trop という語は「限度を超えて」という意味で使われます。
この位置に置かれる他の副詞も確認しましょう。


trop
限度を超えて
bienけっこう
beaucoup大量に
assez
基準に合うレベルで


J'ai trop bu.
飲みすぎてしまったのです。後悔しているかもしれません。

J'ai bien bu.
けっこう飲んだなあ。「満足」しているのです。

J'ai beaucoup bu.
飲んだ量が「大量」だったのです。満足しているかどうかはわからないのです。

J'ai assez bu.
「割り勘の元が取れるレベルまで」「健康診断に引っかかりたくて」「酔っ払いと自覚するまで」...
自分の中の何らかの基準に達しているという訳です。


さあ、連休をどう過ごしましょうか?
Il fait assez beau pour faire la lessive.
(←この文法が気になる人がいたら、明日その解説が記事になります)

洗濯でもしましょう!

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今日覚えたい文法

「孫が年始に来て、忙しかったです。」


フランス語に訳してみましょう。

前半部分だけを取り出すと、

J'ai invité mes petits-enfants à fêter le Nouvel An.
J'ai reçu mes petits-enfants à fêter le Nouvel An.

といった感じでしょうか?


さて「忙しかった」の後半部分です。

以前書いたように「忙しい」という日本語をフランス語に直すと、

être occupé(e)
être très occupé(e) 
ですよ。
(仏和辞典のoccupé「忙しい」という例文には、必ず très が付いていることをご確認ください)


J'ai été très occupé avec / pour mes petits-enfants.
ここでは「場面」ではなく「結果(=事実)」なので、複合過去形が相応しいでしょうね。


ここでは違った考え方をしてみましょう。

「忙しかった」という解釈を「〜して(充実した)時間を過ごした」と考えるのです。

1. s'occuper bien de 〜
Je me suis bien occupé(e) d'eux (=de mes petits-enfants).

2. passer 時間 à 動詞の原形
J'ai passé (tout) mon temps à m'occuper d'eux.
MON temps ということによって「自分の時間はずっと〜していた」というニュアンスが出てきますよ。tout を付けるとさらにそれが強調されます。


おそらくもっと「美しい訳し方」はあると思いますが、話し言葉を中心に考えてしまうわたしの頭に浮かんだのは、これらのフレーズだったのです。

ご参考までに。

今日覚えたい表現

avoir mangé du lion

ライオンを食べた

ライオンという動物は「一般的には」食用ではありませんね。(ライオンを食べる文化が存在するかは調べていません)


例のカルロス・ゴーン氏(敬称は何をつければいいのでしょう?)がレバノンで行った「ゴーン劇場」を報じた、フランスのテレビで使われていた表現です。(残念ながら、その記録をネットで見つけることができませんでした)


Il a mangé du lion.

ライオンの肉を食べるから「部分冠詞」なのですが、どういう意味なのでしょうか?

もちろん実際にライオンの肉を口に入れた、というわけではありません。
こんなイメージで表現ができています。

百獣の王のライオンの肉を食べる

ライオンが持つエネルギーが体に満ちる

元気いっぱいになる

いつにない力を発揮する、すごい馬力を示す


確かに「ライオンの肉を食べてきた」かのように、エネルギッシュで弾けていましたね。

ちなみに「本来は」、動物の lion とフランス第2(または3)の都市の Lyon は音節数が違ったのです。

lion は1音節、Lyon は2音節で発音されていたようです。

今はほとんどの人が両単語を「1音節」で発音しているので、場面および文法構造が「意味」を決めるのです。


Il a mangé du lion.
Il a mangé à Lyon.


あなたに「こうい」を抱いています。
先生の「こうい」で本を借りることができた。
あの「こうい」のせいで、式の開始が遅れた。

日本語においても同じです。