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14歳になりました

2005年の11月14日に大きな挑戦が始まりました。

一生「一介のフランス語教師」でいいと思っていたのですが、紆余曲折あり、人生を捧げようと思っていたところで働くなってしまいました。居場所がなくなってしまったわけです。
背に腹は変えられず、最後にたどり着いた(要するに自分で居場所を作った)のは「le Ciel フランス語教室」です。

わたしはフランス語を教えることは天職だと思っていますが、日本人であるわたしもまた、皆さまと同じ学習者なのです。「フランス語学習者の苦悩」はわかっているつもりですし、求められていることもわかっているつもりです。

外国語の学習は1年や2年で大きな結果が出るものではありません。それを理解をして「真面目に取り組んでいる学習者」の力となりたいのです。そのために微力でもお力になれればと思い、FBでの投稿も毎日欠かさずに続けています。
遠くにいる「あなた」が喜んで下れればいいのです、ただそれだけです。

今年は友人のおかけで「全国デビュー」を果たすことが出きました。西川さん、本当にありがとう。
あのNHK「旅するフランス語」で、同じ興味を持つ専門家の友と連載ができるなんて、夢のようです。少しは発音で苦しんでいる方々のお役に立っているでしょうか。

更に一歩進めようかと考えた結果、ある結論に達しました。まだ発表はできないのですが、学習者の皆さまに喜んでいただけると自信を持っています。そんな企画のおかげで、毎日忙しい日々を送っています。来年度中に日の目を見るように、「粉骨砕身」わたしも取り組んでいきます。

また、今年から「教師のための発音講座」も始めました。教える側にいらっしゃる先生と話していると教わることが本当に多いし、教える立場になると、なかなか人に聞きづらかったり、プライドが邪魔をして教えを請う機会も逃してしまうことが多いのです。ちょっとした恩返しのつもりです。

できる限り上からも下からも「フランス語学習」を微力ながら支えていければと考えています。
またわたしも努力を惜しまず、より良い環境づくりと自分の能力を伸ばしていきたいと考えています。
「フランス語のなんでも屋」を目指しますよ!

最後になりましたが、教えること以外はからっきしダメなわたしをいつも支えてくれるスタッフ、ヒロ、西川さんを始めとする仲間の先生方、そしていつも力を貸してくれる曽我先生(←今日くらいは「先生」と呼びます)、心からありがとうございます。

これからもお付き合いいただければ、幸いです。

2019年11月14日
le Ciel フランス語教室 代表

今日覚えたい表現

今日は誕生日です。


Aujourd’hui(,) c’est le 14e anniversaire de l’école.
まずこれはすぐ頭に浮かびますよね。


ただここで気をつけたいのは 、フランス語では aujourd’hui という語は主語として文頭に立つことはできません。
(倒置をして「時の副詞」として文頭に置かれることは、時々あります)

Aujourd’hui(,) c’est…
Samedi prochain,
c’est…

こんな風に使うと自然なフランス語になります。


ただネイティブの多くは、下記の表現のほうが「よりこなれている」と感じるようです。

Aujourd’hui, l’école a fêté ses 14 ans.
L’école a 14 ans aujourd’hui.(← 現在形)
L’école a eu 14 ans aujourd’hui.(← 複合過去形)
下の2文は時制が違うのに、ほぼ同じ文脈に用いられることにも注目です。


じゃあ「今日」なんだから、近い未来を表す「近接過去形 venir de + 原形」でもいいんじゃないの?

残念ながら「間違い文」です。
近接過去形とは名ばかりで、純粋な時制の表現ではなく「直前の過去を表すのに使われる現在形の表現」なのです。
しかも!この表現には「ついさっき、今しがた」という意味を内包するので、「時の副詞の hier, aujourd’hui, il y a…」などを共に使うことはできないのです。


複合過去形には「完了→継続」というニュアンスを持つので、「14歳になって(完了)今の14歳である(継続)」という解釈が整理し、問題なく使えてしまうのです。


さあ15歳の初日です。
来年は高校受験かあ。結構歩いてきましたね。
皆さん、これからもお付き合いの程を!

今日覚えたい語の使い方

QUE

いやあ、「〜がわかりません、説明してください」と言われて、一番困るのが que です。
前置詞 àde もカバーしている意味範囲が広いし、動詞 êtreavoir もいろいろな訳になるのですが、「品詞」が変わることがない(文の中で違う役割で使われることはない)ので、実はそうややこしくはありません。

ただ que ときたら… もう大変です。


Que fais-tu ?(「何」を問う疑問詞)
Que c’est bon !(感嘆文を作る副詞?かな)
Le film que j’ai vu hier était nul.(関係代名詞)
Je trouve qu’il fait moins froid à Osaka qu’à Paris.(比較対象を表す前置詞?かな)
C’est évident qu’il ment.(形式主語構文の意味上の主語)
Qu’il s’en aille.(祈願文を導く接続詞?かな)


まだまだあります。
しかもお分かりのとおり、「品詞」ってよくわからないし気にならないのです。
用法が全てであって、それが副詞であっても接続詞であっても使えればいいのです!
(と、自分に言い訳をしています)


実は、なかなかお目にかからない用法が「もう一つ」あります。

第して「代接続詞」です。
手前で使われた接続詞(quand, comme, parce que, si…)などを、もう一度使わないように que で代用するのです。
特に書き言葉ではよく見られる用法です。


Comme j’étais fatigué et QUE mon mari ne rentrerait pas ce soir-là, j’ai mangé des pâtes instantanées pour le diner.
疲れていたし、旦那もその日は帰ってこないことになっていたので、夕食にインスタントラーメンを食べてやった。

Si tu vois Sarah et qu’elle est(soit もありえます) de bonne humeur, tu lui diras qu’elle vienne me voir, s’il te plait.
サラを見かけて機嫌が良さそうだったら、わたしに会いに来るように伝えてください。


最後の dire à 人 que 直説法 vs 接続法、は今回は説明はしません。興味がある方は、辞書で調べてみてください。
今日も「ほーちぷれー」です。

今日覚えたい綴り

フランス語を正確な綴りで書くって、至難の業です。
仏検などの文字ベースのテストにおいては、その確認のために「書き取り=ディクテ」があるのです。


フランス人の友人と文字でやり取りをしていて、最も多い綴間違いが「動詞の活用語尾、及び過去分詞の一致」だと感じます。
動詞周りが多いようです。


「エッ、フランス人が間違うの?」

わたし!が漢字を間違うレベルで、しょっちゅう綴りを間違っていますよ。
(わたしの周りのフランス人は、サラリーマンだったり、主婦だったり、ミュージシャンで、教育関係者ではありません)


1. er 動詞(第1群規則動詞)+ aller の2人称単数 tu に対する命令形は、s を書かない。ただし、直後に y / en の中性代名詞が続く時は、発音でリエゾンが必要となるために s を書く。

Mange !
Mange tes pâtes.
Mange d’abord ta viande. Sinon, tu n’auras pas de dessert.
N’hésite pas. MangeS-en !
(参考)FiniS d’abord ton assiette et tu auras une bonne glace.

Va dans ta chambre !
Va te cacher dans ta chambre !
VaS-y !


2. 「動詞が複合形(複合過去、大過去…)」「動詞の直接目的語」「目的語が動詞よりも左に(=手前)に位置する」3つの条件が揃った場合は、当該動詞の過去分詞を直接目的語の性数に合わせなければいけない。

Qui a fait cette belle tarte ?
- Merci. C’est moi qui l’ai faitE.

Ma copine ne s’est pas encore lavéE ce matin.
Ma copine s’est déjà lavé les mains, et elle est prête à faire la cuisine.


1. のルールを「ルール」として理解をしているフランス人は、おそらく二人に一人くらいですね(le Ciel フランス語教室調べ)。2. に至ってはルールとして理解をしている人は三人に一人くらいでしょうか。ただ書いている時には音が頭の中で流れているはずなので、「あっ、音が変わるから(faitE のように)e を付けなきゃ!」と思うのではないでしょうか。


仏検が近づいていますね。
最も引っかかりやすいのが「一致」です。形容詞の一致、過去分詞の一致…
そこさえほんの少し気をつければ、後3〜4点は増えるはずです。

そんな「仏検応援のポスティング」でした。

今日覚えたい勉強の仕方

「その綴へのこだわりって、学習に必要?」


もちろんネイテイブのように「読んだり、書いたり、聞いたり、話したり」できるのが理想ですよね。

わたしもそう思いますし、そうなりたいと思ってそれなりの努力をしていますが...

わたしの日々の暮らしでは無理なのです。
音楽も聞きたいし、ギターを弾いて歌いたいし、友人とバカ話はしたいし、ワインも飲みたいし。


という訳で、優先順位を付けませんか?

会話をしたい人は「書くための学習に割く時間を減らして、口に出す時間を増やす」

仏検等の文字ベースの試験に通ることを目標にしている人は「口頭表現に掛ける時間を減らす」

論文を読みたい人は「音声の学習は極力減らす」

メールなどでFranceの友人とコミュニケーションに注目している人は「音声での細かいことを考える時間を減らす」


すべての力(4技能と言われます)が同様に伸びていくことが理想ですし、そうなりたいですし、そうなりたいと思いますよね。


大文字か、小文字か?
L が一個か二個か?
[ø]か[œ]か[ə]?

そこって、自分にとっては大事ですか?


あっ、少し前にも同じようなことを書いていましたね。
まあ「年寄りはくどいし、書いたことを忘れる生き物」なのでご容赦ください。

今日覚えたい表現

Après la pluie, le beau temps.

雨の後は必ず晴れる

苦あれば楽あり
悪いことがあれば、次に必ず喜ばしいことがあるもんだ
明けない夜はない


これに相当する日本語のことわざはあるのでしょうか。
少し考えてみたけど「ぴったり来る」ものは思いつきませんでした。

フランス人も「日々いろいろなことがある」事があると考えているのですね。でなければ、こんなことわざは生まれません。


動詞を付けて、次のように言うこともできます。

Après la pluie vient le beau temps.

フランス語の文は動詞で終わるとどうやら落ち着かない、という傾向にあるようです。


という訳で、le beau temps vient という「主語+動詞」という普段の語順が倒置されて「動詞+主語」という語順で使われている、と考えれば納得できますね。


そう、毎日いろいろあるのです。それでも出口を探して歩いていくと、いつか出口には出られるのです。
さあ、前を向いて歩いていきましょう!

今日覚えたい文法

所有代名詞 le mien / la mienne / les miens / les miennes


文法参考書では、よくこんな例文によく出くわします。

Ce sont mes enfants. Où sont les tiens ?
Ta voiture est en panne ? Alors tu peux utiliser la mienne.

同じ文や流れで一度出てきた名詞を受けて、「わたしの(〜)は」と、自分と関係しているものに目を向けさせる訳です。


ただどうやら、所有代名詞の理解に多少の誤解があるようです。

直前の名詞そのものを受けるのではなく、その名詞が表している「内容」を受けるのです。
名詞で導入されている「モノの内容」を受けるので、単数形で導入されている名詞がその後で複数形で使われていても、何の問題もありません。逆もまたしかりです。


Ton frère est sympa. Mais LES MIENS sont méchants et bêtes.
あなたの「兄」は導入されただけで、その名詞が単数形で使われているから次も単数形でしか使えない、ということはありません。

よく考えたら、当たり前ですね。後半部分は
mais mes frères sont… 
と言えるのですから。


Mes sœurs ne savent pas faire la cuisine alors que LA TIENNE est un cordon-bleu.
ウチの姉ちゃんときたら料理はからっきしだけど、キミんちの姉ちゃんは「玄人はだし」だよね。

この例文も同様に解釈できます。


更に、同じ「内容」を表している名詞であれば、男性名詞女性名詞の入れ替えも可能です。

Ta directrice de recherches me parait plus compétente et efficace que le mien.
キミの指導教授は、ぼくの指導教授より優れていて指導がうまそうですね。


これは指示代名詞でも同じです。

Ce stylo ne me plait pas. Ceux-là sont à combien ?
stylo(単数形)が導入された結果、隣りにある ces stylos の言い換えに ceux-là と言えるのですね。


初級文法書には、ネイティブが使っている文法の「ほんの一部」しか記述してありません。
だって「初級文法」ですから。中級文法も上級文法も存在するということです。

「本に書いていないから…」
学習が進んだ段階に置いては、少し印刷物を疑うことも大切かもしれません。

ダメだ、長い...

今日覚えたい文法

卵とvouloir


お客様、はお召し上がりになりますか?
 - はい、お願いします。。
どのように調理いたしましょう?
 - 目玉焼きでお願いします。


旅行会話ですが、なかなか手ごわいですね。

まず卵の調理方法は、授業でなかなか習う(わたしの立場だと教える)機会はありません。
でもちょっといいホテルに泊まると、上記のような会話が展開しているはずです。← 安ホテルに泊まるので、経験はありません。


確認しましょう。
・目玉焼き:l'œuf au plat
・半熟卵:l'œuf à la coque ← coquetier に入れ、殻の上部を割って食べる
・ゆで卵:l'œuf dur
・スクランブルエッグ:l'œuf brouillé


習わない(教えない)でしょうねえ。
文法事項を優先させるか、「日常使う用語や表現」を優先させるか、悩むところです。

仏検3級以上の人が「目玉焼き」が言えないのは、バランスが悪いですね。こういった「日常会話語」も重要な「会話力」の一つです。


こんな会話が展開されるはずです。

Monsieur (Madame), vous voulez (manger) des œufs ?
- Oui, je veux bien, merci.
Alors, vous voulez vos œufs comment ?
- JE LES VEUX AU PLAT.


最後の Je les veux がキー表現ですね。

Je veux A B(形容詞やそれに準ずる、直前の名詞を説明する表現)
A が B の状態であることを望む


Je les veux durs.
Je les veux à la coque.
とも言えるわけです。


Vous voulez votre steak comment ?
ステーキの焼き加減はいかが致しましょう?


うん、これは見たことありますね。
「焼き加減」の表現は自分で確認してください。
ほーちぷれー、です。

今日覚えたい表現

être à l’ouest(直訳:西にいる)
意味:非常に疲れた状態である、集中力・注意力を欠いている、イッてしまっている


非常に面白い表現ですね。

語源を調べると色々でてくるのですが、どれもはっきりしません。
イギリス兵士が… 昔パリの役者たちは西に住んでいて… 語源が明らかになったところで使えるわけではありませんから、ここは「覚えてしまいましょう」!それが使えるようになるには、一番手っ取り早いですよ。


似たような意味を表す表現に、
être dans les nuages
avoir la tête ailleurs

などがあります。


Coucou, Mathias ! Qu’est-ce que tu as aujourd’hui ? Tu es complètement à l’ouest !!
ヤッホー、マチアス。今日はどうしたの?本当にぼーっとしているね。

Did donc, t’es carrément à l’ouest, toi ce matin. T’as passé la nuit blanche hier ?
今朝は完全にイッちゃってるね。昨日徹夜でもしたの?


使えなくても問題ない表現ですが、聞いてわかるレベルまで学習をしておけば、いつか映画などに「お目にかかる」ことがあるでしょう。

写真の奥に見える Passez à l’ouest も、ここからの言葉遊びと考えられます。

「追記」
今思い出しました。数年前に見た映画 "Cerise"のサブタイトルが "complètement à l'est" でした。
これも一種の洒落でしょうねえ。

今日覚えたい文法

過去を表すのは「複合過去形」だけではない。


Ben, tu es déjà là ? Et en plus, tu commences à manger ! Tu manges quoi ? Des huitres ? J’avais compris que tu détestais les huitres et que tu n’en mangeais jamais.
もう着いてたの?しかももう食べ始め(ようとし)ていたんだね。何食べてるの?牡蠣?たしか、牡蠣は嫌いで食べないって思っていたけど。


遅れてやってきた人が、待ち合わせ相手が勝手に注文をして食べ始めていることに腹を立てているシーンです。
「もう着いていた」
「もう食べ始め(ようとし)ていた」

両方とも「直前」を表すシーンですが、「もう着いていた」は 動詞 arriver を使わなくても、「そこにいる」ということだけで到着済みであることは表せますね。

commencer, arriver, partir… などの「瞬間動詞(こんな文法用語はないかもしれません)」は現在形を使うことで、直前の過去を含む「広い意味での現在」に起こった出来事ことである、と伝えることができるのです。
食べ始めたのは「ほんの今のことだよ」という感じです。

Désolé d’être en retard. - Non, ça va. J’arrive.
(大丈夫、今着いたばかりだから)


J’avais compris que… 
〜って理解していたけど。

いわゆる大過去形で「過去の過去」を表しているはずですよね。
どこに基準となる「一つ目の過去」があるのでしょうか。

時制としての「過去形」は登場していませんね。現在形しかここまでは使われていませんが、聞き手(及び私たち読み手)はすでに過去のストーリであると理解をし、その視点で話を聞いているはずです。「もう食べ始めているところに、話し手が遅れてやってきた」という場面が展開しているので、「過去」はそこで話し手と聞き手の共通認識として、作られているのです。

その時点を基準にしてさらなる過去なので、「大過去(=過去完了形)」を使うことに何の問題もないのです。


J’avais compris que 以下は大過去の世界に連れて行かれるのですが、ここで!おそらく読者の皆さんにとっての「衝撃の事実」を書きます。

心の準備はいいですか?

「半過去形は複合過去の背景にある状態だけを表すのではなく、大過去形の背景も表せる」

要するに、過去時制で表現されているどんな場面の「背景、状態」になりうるのです。
言い方を変えれば、「過去のどこかの時点の現在形のようなもの」と考えればいいのです。

という訳で、J’avais compris que tu détestAIS les huitres et que tu n’en mangeAIS jamais.
と半過去形が使われているのですね。

すいません、今日も長くなってしまいました…

今日覚えたい文法

「大きなホテル」


フランス語ではどういうのでしょう?

日本語で「大きなホテル」と聞けば、「建物として背が高い、規模が大きい、客室が多い...」そんな意味だと捉えますよね。


「大きい」をサイズの表現だと捉えた場合、2つの可能性があります。

人の背が高い場合:un acteur grand
建物の背が高い場合:un hôtel haut

(hôtel が直接建物に言及しない場合は、不自然だと感じるネイティブもいるようです)


Il y a à Abeno une des tours les plus hautes du Japon.
阿倍野に日本有数の高さを誇るビルがあります。


では、人や建物の手前に形容詞 grand を置くことはできないのでしょうか。

もちろん可能なのですが、意味が「大きく」変わってしまいます。

名詞の手前に置かれる形容詞は「話者の(主観的)評価として〜」という意味になることが多いようです。
高さは数字で表わせてしまうので客観的な評価と言えそうですが、では話者の(主観的)評価として「大きな」とはどういうことでしょう。


世界にとっての「大きな」一歩、である。

このニュアンスの「大きな」と解釈ができれば、おわかりいただけるでしょう。
足が長い人の「大きな一歩」とはイメージが違いますね。


un grand acteur(読み方は une grand t'acteur)とは「素晴らしい、優れた、偉大な俳優」と解釈されます。

un grand hôtel とは「素晴らしい、高級なホテル」という解釈が成り立ちます。

haut だと「背が高い」というニュアンスで伝わってしまうので、「規模が大きい、客室が多い」ということを積極的に伝えたい場合はどうすればいいのでしょう。


こんな時には「デカイ(言語レベルはこんな乱暴なイメージではありません。日常語ですよ)」を伝えるのにぴったりな énorme という形容詞がいいでしょうね。

un énorme hôtel(un hôtel énorme)と言えばいいのです。
énorme が名詞の後に置かれることもありますが、個人的には「手前」のほうがなんだかしっくり来ます。

大阪駅の裏に新しいホテルができているので、その報告も兼ねての記事でした。

今日覚えたい文法

導入構文

昨日の記事にも登場した「導入構文」とは、初登場の名詞を話に持ち込むときに使われる表現を指します。← 正式な?文法用語ではないと思いますが、納得できればいいのです。

私の理解では、c'est、voilà(voici)、j'ai... などが日常使える便利な導入構文です。
例文を見ていきましょう。


向こうから先程話していたフランス語の先生がやってきました。話し相手に注目してもらいましょう。

Voilà le prof de français dont je t'ai parlé tout à l'heure.
あっ、さっき話していたフランス語の先生が、ほら。


パリで撮った写真何枚かを、友達に自慢しちゃいましょう。

C'est la tombe de Chirac et celle-là, c'est celle de Gainsbourg.
こっちがシラクのお墓で、こっちがギャンズブールのやつだよ。


なぜフランス語を学習しているか(Pourquoi apprenez-vous le français ?)と尋ねられて。

Euh... J'ai ma fille qui sort avec un Vichyssois.
娘がヴィッシーの人とお付き合いしていてね。


一旦こんなふうに「先生」「お墓」「娘」を導入しておくのです。こうすることで、これ以降の文で新たに「主語」としてなんの問題もなく使えるのです。


何度も申し上げているように「主語は話題」です。
見たことも会ったこともない人や物が話題になると、「???なんの話?」ってなりますよね。


日本語では「昨日母が電話してきてさあ...」って言えるのですが、それを直訳する時の「違和感」は文法ではなく「言語感」と呼ぶべきものでしょうね。

身につけるには、「ネイティブの自然な会話をたくさん聞いて、数多くのフランス語を読む」必要があります。
教科書の会話や授業中に聞くフランス語は「自然」とは呼びにくいですね。作られたフランス語=コントロールされたものですからね。

「映画やお芝居を読む」ことをオススメします。
実は、わたしは映画のシナリオコレクターでもあるのです。
le diner de cons、la Discrète、un air de Famille、Ah, si J'étais riche... 探してみてください。

今日覚えたい文法

「散歩をしていたら、 母から携帯に電話があった。」

フランス語に直してみましょう。

Pendant que je me promenais, ma mère m’a appelé (téléphoné) sur le portable.

うん、良さそうです。

もっといい方法があります。

ヒントは以下のとおりです。
・動詞で表現しようとするから、主語を2種類立てる必要があるのです。
・動詞をやめてみる、ってどうですか?
・ただうまく文を組み立てないと「母が散歩」というふうに理解されてしまいます。


昨日の記事は、こんなふうに終わっていました。

「母から携帯に電話があった」の部分の主語に、なんの前触れもなく突然 ma mère を持ち込むのには若干の違和感があります。


フランス語においては、新しい名詞を話題に持ち込むときには何らかの工夫をします。

voilà, c'est, j'ai... これらの「導入構文(正式な?文法用語ではありません)を使うことが多いようです。

Une amie habite à Paris. ではなく、
J'ai une amie qui habite à Paris. を頻繁に見かけるのは以上の理由です。


突然 ma mère を主語に立てるよりは、話し手であるわたし( je )が主語にいるほうが無理はないのです。

「〜から電話を受ける ≒ 電話がある」 recevoir un coup de fil( ≒ téléphone)de 〜、と言う表現が適切でしょう。


という訳で後半部分は、

j'ai reçu un coup de fil de ma mère sur le portable. となります。

こうすることで「散歩をしているわたし」と主語が共通なので、前半部分はよりシンプルに書くことができるのです。


ここで、一つ覚えておいていただきたい明文化されていない「ルール」があります。

動詞を使わず名詞で済むならば、名詞を優先すべし。
なぜなら、フランス語は「シンプルな構造」を好むので。


「散歩をしていたら」pendant une promenade pendant ma promenade で十分ですね。
どう考えても pendant que je me promenais よりも短いし、動詞の活用がない分、シンプルな構造なのです。


Pendant une (ma) promenade, j'ai reçu un coup de fil de ma mère sur le portable.

と書けば、短くシンプルで、急に主語が変わるという違和感も避けられます。

ご参考までに。

今日覚えたい文法

「散歩をしていたら、 母から携帯に電話があった。」


フランス語に直してみましょう。


↓↓
↓↓↓
↓↓↓↓
↓↓↓↓↓

まず確認です。
誰が散歩をしていたのでしょう?
後半の「電話をする」の行為主は誰でしょう?


この2点を考えずに書き始めることなどできません。

私たち日本語話者が素直に読めば、散歩をしていたのは「わたし」で、電話をかけてきたのは「母」という解釈になります。

ということは、前半と後半で違う動詞を使ったら行為主を変えないといけないのです。

後半部分を
ma mère m’a appelé (téléphoné) sur le portable. と考えた場合は、

“en me promenant” というジェロンディフは… そう、使えないのです。
表題の日本語は、母が散歩をしている最中にわたしに電話をしてきた、とは解釈しづらいからです。

En me promenant, ma mère m’a appelé (téléphoné) sur le portable.
は文法的には全く問題がない文ですが、「母が散歩中に、(母が)わたしに電話をしてきた」と理解されてしまいます。


ではどうしましょう?

前半部分の行為主(=主語)を別に立てる必要があるので、「接続詞」を使います。

この場合は pendant que がいいでしょうね。
わたしが散歩をしている「状態・状況」だったときにということなので、半過去形がぴったりでしょう。

Pendant que je me promenais, ma mère m’a appelé (téléphoné) sur le portable.
うん、良さそうです。


もっといい方法があります。
続きは明日です。

ヒントは以下のとおりです。
・動詞で表現しようとするから、主語を2種類立てる必要があるのです。
・動詞をやめてみる、ってどうですか?
・ただうまく文を組み立てないと「母が散歩」というふうに理解されてしまいます。

A suivre…

今日覚えたい文法

現在形を覚えましょう

「この人、またおんなじことを言っている」

はい、大事なことなので何度でも言わせてください。

(直説法)現在形はすべての活用形に通じるのです。


ほぼそのままの形で「命令形」へ、nous の活用形からは「半過去形」へ、ils / elles の活用形からは「接続法単純形」へ、je の活用形(やその音)からは単純未来形(≒ 条件法単純形)へ。

要するに「すべて」の時制に関与するのが「現在形」なのです。

今日は頑張ってこの動詞の現在形を覚えませんか。


résoudre le problème

=問題を解決する


moudre du café en grain
=コーヒー豆を挽く


coudre un chemisier
=ブラウスを縫う


peindre un paysage
=風景を描く


joindre mon ami
=彼氏に連絡を取る


「あっ」と驚く事実が現在形にはたくさん隠されています。

活用形を覚えるときには、まず「音」から学習を始めてくださいね。

主語代名詞を含めた活用形を、何も考えずに言えるようにって、初めて第1段階クリアーです。

主語代名詞を言わずに動詞の部分だけを繰り返している学習者がいますが、やめましょう。
動詞の活用というのは、命令形を除いて、主語と主に使うものですからね。


普段遣いの動詞だからこそ、使えるように「音声で」学習したいものです。

毎朝コーヒー豆を挽いているし、問題は山積みなので、なんとか解決させたいと思っていますよ。
Pas vous ?

今日覚えたい文法(読解)

https://www.20minutes.fr/…/2640323-20191030-origines-produc…

En 1502, Cristophe Colomb fut officiellement le premier européen à l’avoir goûté. Et il n’a pas aimé. Mais heureusement, Hernando Cortès l’a ramené en Espagne vingt-cinq ans plus tard, sans se douter de l’effervescence qu’il allait provoquer pour les siècles à venir. On parle évidemment du chocolat, dont le salon dédié se tient actuellement à Paris.


コロンブスは le (l') goûter した初のヨーロッパ人であり、 le (l') aimer しなかったが、コルテスにより25年後にスペインに ramener された...

もちろん言うでもなく le (l') le chocolat なのですが、ちょっとした遊びが隠されています。

(タイトルにも使われているし)読み始めるとすぐに代名詞 le (l') が指し示している名詞はバレてしまうのです。
しかも、動詞 gouter の直接目的語が「人」であることはまれなのです。でも次の瞬間に「あれ、 le (l') って誰だろう?」と一瞬悩んでしまいます。


そのまま読み進めると l'a ramené とあります。ここでさらに??となってしまうのです。

慣例では l'aimer le / la が「モノの総称」を受けることはありません。この場合 le / la は直前の「人」を受けてしまうのです。「モノの総称」を受ける場合は ça を使うのが一般的です。

Pierre fait du chocolat et je l'aime.
彼を愛しています。
Pierre fait du chocolat et j'aime ça.
チョコが大好きです。


おそらく意図的に直接目的語を使わないことで、il n’a pas aimé. という箇所で「ひょっとして人だろうか?誰だろう... 」と思わせておいて、l’a ramené でもう一度惑わすのです。


(r)amener などの mener を含む動詞は、直接目的語は「人」を取るのが自然なフランス語です。
(「モノ」は porter を含む動詞です)

ここでも「誰を連れ帰ったのだろう... 」と思う読者が多いのではないでしょうか。そう思ってしまうと、書き手の術中に落ちてしまったのです。一種の「擬人化」をしていると考えます。


ただ最近の話し言葉のフランス語では、モノを mener している例もよく耳にしますよ。

洋菓子(チョコを含む)よりも和菓子のほうが好きなわたしからの、パリのチョコレート情報をお届けしました。

今日覚えたい発音

「出会う」ものと「会わない」もの


いきなりですが、ナゾナゾです。

Je vais changer à Paris. だと一度も出会わない「二人」ですが、
Je vais changer à Londres. だと2度も出会ってしまう「二人」って誰でしょう?


おそらく「何言ってるの?」と毒づいて答えを考えていただけないと想像ができるので、すぐに答えましょう。

それは… 「歯と舌」です。


またバカなことを!と思われた方、もう一度
Je vais changer à Paris.
と言ってみてください。

「正しい発音」ができている方は、舌先がずっと空中に浮いたままです。

一方 Je vais changer à Londres. と言うと、LonDres のところで2回「出会って」しまいます。


jeger の2箇所で「歯と舌」が出会う、すなわち舌先が歯の付け根(もしくは上顎でも特に問題はありません)にあたっている方、その発音は間違いです。


フランス語において je [ʒə], j’ai = ger [ʒe] , cha [ʃa] などの子音は「摩擦音」と呼ばれます。
擦れることで発音されるのです。
日本語の「ジュ」や「ジェ」は舌先が上顎に当たっていますよね。
「破擦音」と呼ばれていることから、何かと何か(この場合は歯と舌)がぶつかって「破れる」音なのです。


「シャ」と「チャ」は全く違う音ですね。
これと全く同じ違いが Japon の Ja [ʒa] と、じゃあね、の [d͡ʒa] なのです。← [d] が見えるように舌先が関与します。


ただ心配はご無用です。
もちろん多くの方が経験しているように、「ジュスュイジャポネ」と思いっきり日本語風に発音しても問題なく通じますし、「ちゃんとしなさい」は「シャンとしなさい」と言い換えが可能なのです。

ただできれば、je, j’ai, changer, chanson…「摩擦音」で発音できるとフランス語らしいですよ。

今日覚えたい文法

ne - pas que


否定を表す ne - pas は文全体をひっくり返してしまいます。唯一の「純粋な否定語」です。
初級文法では学習しませんが、他の否定表現が使われている文でも同じです。
ただし、文法的には問題はありませんが、相手の発言を受けての口頭表現において頻繁に見られます。
書き言葉においては美しい表現とは言い難いです。


Tu n’as rien mangé depuis ce matin ?
朝から何も食べてないの?
- Pas rien.
何も食べていない「ことはない」=何か食べた


Vous n’avez jamais été dans un pays lusophone ?
ポルトガル語圏に行ったことがないのですか?
- Pas jamais.
一度も行ったことがない「訳ではない」=一度くらいはある


Une grosse pluie pareille, ce n’est qu’au Japon ?
こんな大雨って、日本だけかな?
- Malheureusement, ce n’est pas qu’au Japon.
残念ながら、日本だけ「ではない」よ。


pas 以外の否定表現は文法構造が許せば複数使用は可能ですが、pas は唯一の「純粋な否定語」なので、何でもひっくり返してしまうのです。


Rien n’est bon dans ce café.
このカフェにおいしい食べ物はなにもない。
Rien n’est pas bon dans ce café.
少しはある。


気をつけたいですね。

今日覚えたい項目

音節


ここ2〜3年、いくつもの参考書や辞書の間違いを見つけて、丁寧に対応いただきました。

その中で一番多かったのが「音節」についての、捉え方の誤解や思い込みです。


音節とは読んで字の如し「音の節」で、節と節の間には「一つだけ」母音が存在します。

「わかってるよ、a, i, u, e, o でしょ!」
正しいけど正しくありません。


今おそらく読者の皆さんは「文字としての a - o」を浮かべたと想像できます。それは母音ではなく「母音字」です。
普段フランス人が意識下で感じながら「話して」いる時に基準となっているのは、音としての「母音」です。

要するに発音記号で表記できる、細かく分類すればフランス語には16コ存在する、あれです。

一方、文字としての母音(=母音字)は6コ(a, i, u, e, o, y)しかありません。

ややこしいのですが、文字ベースで表記をしたときにも、音の音節とは別の「音節区切り」という考え方があります。
長い単語が行の終わりに来た時、全部を次の行に送ってしまうとなんだかスカスカになってしまうので、途中でハイフォン(-)を挿入し、見た目をスッキリさせるという技です。

想像ですが、コンピューターがない時代に印刷所で(自然発生的に)考え出されたのではないでしょうか。
今ではコンピューター技術の発達により、「字組み」は放っておいても自然にきれいにできますからね。


この音としての「音節区切り」と、文字としての「音節区切り」を混同している例が多く見られるのです。

某有名出版社から出版されている売れている参考書でも、多くの大学で採用されているフランス語教科書でも、同じ「勘違い」が見られました。


J'habite はなん音節でしょう?
という質問に対し「2音節」「3音節」も正解なのです。
音をベースに考えると「2音節」です。最後 te の e の文字を積極的に発音することはまずありません。
あるとすれば、詩の世界か、勢い余って発音してしまったときか。ゆっくり話しているときですね。
(ポチョックはよくこんな風に発音しています。←誰?)

最後の e は書いた時に独立させることができる、という意味では、確かに1音節を作りうるのです。
ただ発音すると、あまり素敵な響きにはなりません。
少なくともみなさんが憧れている「流れているような」フランス語の音には感じられないはずです。


さまざまな出版社の方々、丁寧にご対応いただきありがとうございます。
この秋に出る新刊のフランス語文法教科書にも、手を加えさせていただきました。

誰か、仕事として依頼をしてください!
まあ「ランチ」「ビール」「ワイン」でも請け負いますよ。

今日覚えたい語の使い方

difficilement


Cette question est facile.
この(質問)問題はやさしい。

もちろん反対の意味を表すには、

Cette question est difficile.
この(質問)問題は難しい。
ですね。


少し奥まったところにある友人宅に行くのに、もらっておいた地図を手にやっとたどり着いたところ、友人が、

Tu as trouvé facilement ?
すぐに(簡単に)見つかった?

いやあ、「苦労して」やっと見つけたよ。

「苦労をして」ってどう訳せばいいのでしょう?
これこそ、c'est facile ! です。


facile = やさしい、簡単な
なので、この形容詞の副詞は - ment を付けて
facilement (簡単に)となります。

Trouver la maison, c'était facile ? とほぼ同じ意味ですね。


では Trouver la maison, c'était difficile. という意味で difficile の副詞は存在するのでしょうか?

もちろん、ありますよ!
difficilement です。


「なんて訳せばいいの?」
訳語なんて気にしてはいけません。

確かに「簡単に」の反意語は日本語でしっくり来る語はないですね。「難しく(?)」あまり自然ではないようです。

facilement の反対は difficilement だと覚えておいて、反対のコトガラを伝えたい時に使えばいいのです。

あえて訳語を付けるとすれば「苦労をして、なんとか、やっとのことで(できる)」と言った感じでしょうか。


Je respire difficilement.
呼吸が苦しい(呼吸はなんとかできているのです)


Tu as trouvé facilement ?
- Non, très difficilement !

なんとかたどり着いたよ。


訳語は参考程度にとどめておきましょう。
辞書は「例文が命」です!

今日覚えたい文法

単純未来形


「昨日は楽しかったなあ」
J'ai passé une bonne/belle/superbe soirée.

Je me suis bien amusé と言ってしまうと、なんだか子供のようにはしゃいだ印象を与える可能性が生じます。
大人は passer une bonne soirée のほうがいいでしょうね。


で、今夜も飲み会があるのです。
楽しい仲間なので、きっと素敵な夜になろうこと請け合いです。

Je sais que ce soir aussi je passerai une superbe soirée.


ここは、「単純未来形」が最も自然です。
「近い未来だから近接未来でしょ!」と思われた方、昨日の記事にあるように近い未来でも単純未来形は、何の問題もなく使えるのです。

今と「つながった未来」「純粋に今ではない未来を語っているか ≒ 現在とのつながりを意識しない」の違いです。

「今夜」のイベントと、今現在わたしが行っている行為(FBの記事を書いている)とは何の連続性もありません。

今からそうなる方向に時計を進める、その未来に向かって歩いて行く「(そんな時制があれば)近接未来形=aller + 動詞の原形」とは違うのです。

しかも今夜どんな会になるかは「神のみぞ知る」ので、そうなるように時計を進める「近接未来形」は極めて使いにくいですね。


さあ、一日の始まりです。
Je vais commencer mon premier cours.

今日覚えたい文法(作文)

目の前に階段があって、同行者にこう言います。
「階段を登ると、カフェがあります」(ヒント:階段=l'escalier、登る=monter、あります=trouver または voir)
「先に行って、待っていてください」← ここは訳す必要はありません。

Monte(z) l'escalier, et...



まず、「現在分詞やジェロンディフはダメですか? 」といった趣旨の質問をされたので、答えておきます。

ダメと言い切ることはできないのですよ。

ただ「現在分詞」だけを使うと、言語レベルが2段くらい上がって「文章語」になってしまうように感じられます。
「会話文」で現在分詞を文頭に立てて、何かを言い始めることは皆無です。少なくとも「普段遣いのフランス語」ではありません。


ジェロンディフを使うと「普段遣いのフランス語」にはなるのですが、ここでは「階段を使うという=手段」を伝えたいわけでも、「階段を登るとという=仮定・条件」を伝えないわけでもないように感じられます。

待ち合わせをするカフェへの道(行き方)を伝えているのですね。他に方法はなく「この階段を登ってね」というのは、「この道を真っ直ぐ行くと右手に市役所があります」と道案内をしているのと同じなのです。


優しい言い方ですが「階段を登るしか手はない」のです。
従って「命令形」がふさわしいとわたしは考えます。


さて「カフェがあります」の部分です。

ここは「単純未来形」がふさわしいですね。
現在形や近接未来形ではなく「単純未来形」です。


階段を登ってすぐなのに近い未来を表す「現在形や近接未来形」ではないの?

そんな疑問を持たれた学習者の方は数多くいらっしゃると思います。

誰がいつ「単純未来形は近い未来に使えない」と言ったのですか?少なくともわたしはそうは思いません。

現在の時点で起こっていることや展開中のコトガラの「次」にありえることは、「近接未来形」で表現するのが自然だとは思います。

ただこの場合は「階段を登る」というのが今の「次」の行動ですね。
カフェが目に入るという現象は、またその次=未来の未来(なんか映画のタイトルみたいですね)なのです。


今と切り離された未来のコトガラは、通常「単純未来形」で表現します。

近い未来かどうか、は基本的に「近接未来形」と「単純未来形」の選択に関与をしません。


という訳で、わたしの考えた「正解」です。

Monte(z) l'escalier, et tu verras (trouveras) un café.

そんな作文を考えるヒントになったカフェがある、東京神田の出版社の編集者との soirée arrosée を楽しみに、今日一日頑張りましょう。

また長い…

今日覚えたい文法(作文)

目の前に階段があって、同行者にこう言います。
「階段を登ると、カフェがあります」(ヒント:階段=l'escalier、登る=monter、あります=trouver または voir
「先に行って、待っていてください」← ここは訳す必要はありません。


では制限時間3分でフランス語に直してしてみましょう。


↓↓
↓↓↓
↓↓↓↓
↓↓↓↓↓

ところで、読みっぱなしになっていませんか?
ちゃんと3分計って練習問題をやってみてくださいね。

さて、辞書は使う必要はなかったはずです。
ただここでの問題は「単語を知っているから、正解に必ずしもたどり着くわけではない」ということなのです。
ここで問われるのは「文法力」ですね。


1. 階段を登る
2. と
3. カフェがあります


まず 1. の「階段を登る」の部分です。
目の前にある階段を素直に登ってほしいわけです。階段とエレベーターの選択を迫っているわけではありませんね。
階段「で」行くとカフェが見えて、エレベーターだと遠回りでたどり着きません、という話ではないのです。
従って「登るという対象(=目的)を階段にする」ので直接目的語を l'escalier にすればいいのです。
「通過や経過」を表すのに使われる par (l'escalier) は必要ありません。

monter l'escalier が正解です。


階段を登る「と」はどうしましょう。
登ったら〜で、登らなかったら〜で… そんな場面分けをしているわけではないですよね。
明日晴れたら、雨が降ったら... とも違うし、宝くじに当たったら、などという絵空事を伝えたいわけでもありません。

「登ってね!」と言っているのと同じなので、命令文=命令形がピッタリですね。
「命令形」は必ずしも「命令」をしているわけでもありません。
ベッドの中からきれいなお姉さんに優しい声で "Viens !"と言われたら、メロメロになってしまいます。
かわいい弾くんを紹介してくれるという人が楽屋口で躊躇しているわたしに "Viens !"と言ったら、それは命令ではないですよね。しっぽを振って付いて行ってしまいませんか?

という訳で「命令形」がふさわしいのです。

Monte l'escalier.
もしくは
Montez l'escalier.


また長くなってしまいました。
続きの tu または vous で始まる文を考えておいてください。
「どんな時制を選択するか」が問題です。

現在形?
近接未来形?
単純未来形?
それとも?

続きは明日です。
A suivre...

今日覚えたい動詞の活用

基本動詞の現在形を言う反射神経


今から基本動詞の原形(不定形)を書きます(言います)。
それを1秒以内に「え〜っと」なしに、je (一人称単数形)の(直説法)現在形に活用して言ってください。
書くのではなく「発音」してくださいね。

ではスタートしますよ。


oublier


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étudier


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↓↓↓↓
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créer


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↓↓↓↓
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jouer


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↓↓↓
↓↓↓↓
↓↓↓↓↓


できましたか?
一秒以内がポイントです。

何秒も考えたり、綴りを考えて空中で書いた文字を読んでみたり、何回か言い直しているうちに「正解」にたどり着くのでは、それは「できない=使えない」のです。

一回目に発した音と掛かった時間が、残念ながら今の実力ということです。


oublier, étudier, créer, jouer… これらの動詞に共通することは、- er の直前が「母音」ということですね。気づいていましたか?
活用語尾の最後の文字 e は発音しないため、直前のその母音で現在形の活用の音は終わらなければいけません。


oublier [bli]
étudier [di]
créer [kre]
jouer
[ʒu]


最後に無駄な「エ」の音を付けてしまった方は、「半過去形」の活用を言ってしまったのです。


Je joue au tennis tous les weekends.
[ʒə-ʒu] であって [ʒə-ʒwe]でないということです。


(昔)やってましたあ。
(以前)フランス語を少し話していました。
(かつて)大阪に住んでいました。

最後の母音を「エ」で言っちゃうと、上記のような理解になります。
いやあ、よく耳にします。


現在形が正しく俊敏な反射神経で活用できれば、他の活用形は簡単です。
特に「単純未来形」や「条件法単純形」なんてお茶の子さいさいです。

今日覚えたい表現

ça va ②


もったいない表現 "ça va" に一工夫を加えることで、更に便利で豊かな表現に変わりますよ。

とこんなふうに「おととい」の記事は終わっていました。


今日オススメしたいことはたった一つです。

間接目的語を加えて「誰に」ça va であるかを明確にすることです。


le prochain cours ? Le samedi 26 à 15 heures, par exemple ?
- Le samedi 26 à 15 heures, ça ME va parfaitement.
26日土曜日の15時ね、完璧です。


Vous vous êtes fait couper les cheveux, non ? Ça VOUS va très bien. ← Ça の代わりにより具体的に Votre nouvelle coiffure と言えれば尚良しですね。
髪を切りましたね。よくお似合いですよ。


Je sais que ce resto ne va pas À ma copine, qui est végétalienne.
彼女はこのレストランは嫌がるだろうなあ。ベジタリアンだからね。


ça va à 人
= 〜(の予定、スタイル、ライフスタイル)に合っている、OK である


たったこれだけですが、対象が明らかになるだけで表現が締まるのです。

たかが te/vous/lui... ですが、表現対象が明確になる分コミュニケーションがスムーズに進みますよ。

今日覚えたい表現

A:一日中寝ていた
B:ので、
C:ずいぶん良くなりました。


A
Je suis resté(e) au lit toute la journée 
J’ai dormi toute la journée 
J’ai passé la journée au lit
J’ai passé la journée à dormir
Je n’ai fait que dormir.


B
Comme A, C
A, et donc C
A. C’est pour ça que C


C
Je vais beaucoup mieux.
Je vais bien mieux.
Je vais nettement mieux.
Je vais vraiment mieux
Je me sens beaucoup mieux.


大体意味が同じ表現を並べてみました。
これらの表限を適当に選び並べるだけで、「表現力」があるように見えます。

「どこが違うか気になります!」

だいたい同じ
ほとんど同じ
ほぼ同じ
おおむね同じ…

「同じ」です。

外国人が日本語を習っていたとして「どこが違うか分からないので、話せません」と皆さんに相談をしてきたら、どう答えますか。

ご自分に問いかけてみましょう。

こうやって表現力が付いていくのです。
細部を気にするのは、あとでいいですよ。

今日覚えたい表現

Ça va.


もちろんおなじみの「元気?」って表現ですよね。

それだけ?
もったいないですよ。

しかも Ça va ? 
この表現は大して何も伝えていないですから。


会った瞬間に使う Ça va ? に至っては、「いい天気ですね」とほぼ変わりません。

その他の場面では、ça が表していると状況から判断をして、話者と聞き手と感じる「それ」が「うまく運んでいるか」ということを「なんとなく」尋ねているに過ぎないのです。


仕事中の Ça va ? 仕事がはかどってますか?
勉強中の Ça va ?
勉強進んでる?


これらのことを真面目に確認するのであれば、もっとふさわしい違う表現があるのです。
se passer bien avancer の方が相手のことを気遣っているように聞こえます。


元気であるかどうかを「きっちリ」話し相手に確認したければ、

Tu es en forme ?
の方が100倍効果があるように感じます。


もったいない表現 "ça va" に一工夫を加えることで、更に便利で豊かな表現に変わりますよ。

続きは明日です。
A suivre...


Ça va, moi ?
- Moi, ça ne va pas. Je n'ai pas de voix depuis hier soir. Je vais rester muet comme une carpe toute la journée.

今日覚えたい文法

それ、ひとパックください。


Alors madame, qu'est-ce qu'elle veut aujourd'hui ?
- Bonjour. Je voudrais des fraises, s'il vous plait.
Je vous en mets combien ?
- ひとパックください。


市場でこんな会話が繰り広げられています。
「目の前」の女性に対してお店の人が elle を使うことがあるのです。
他のお客さんを意識して「お芝居」をしているかのように elle というのでしょう。もちろん、
Qu'est-ce que vous voulez, madame ? 
と尋ねられることもありますよ。


- イチゴください。
どれくらいですか?
「ひとパック」ください。

あまり教室では学習しないようですが、イチゴを始めとするやわらかい果物は「キロ単位」では買わないですよね。
「パック単位」で購入するはずです。

こんな場合のパックは une barquette という語が使われます。お惣菜屋さんでも同じですよね。


今「あれ、お惣菜屋さんってなんというのだろう?」と思った学習者の皆さん、いいところに気づきました。語彙を増やすチャンスを逃しませんでしたね。
調べてみましょう!


「ください」
は色々な言い方が考えられます。

J'en prends une barquette.
Donnez-m'en une barquette.
Vous m'en mettez une barquette.


ただ中性代名詞を使った表現は、ネイティブにとってもひと手間多いと感じられるようです。
ちょっと面倒くさい...

そんな時には donnez-moi を言ってから「しまった、en を言うのを忘れてしまった。後から付けちゃえ!」と思うかどうかは別にして、

Donnez-moi-z'en une barquette. 
なんて表現もよく耳にします。


何じゃそりゃ!
わかりません。

あまりに donnez-moi が日常表現すぎて、口が勝手に言っちゃったんでしょうね。そこで慌てて修正する...

まあ「間違い」ですが、ネイティヴっぽくなることは間違いありません。

でも、間違いですよ。
でも、よく耳にするのです。
でも、間違いなのです。
でも...

今日覚えたい文法

強調構文②


誰に電話しているの?彼氏?
- 彼氏じゃありません。父親です!


Tu téléphones à qui ? A ton copain ?
(または Tu téléphones à ton copain ?)
Non... ここ部分を訳してみましょう。

こんな風に昨日の記事が終わっていました。


Non, je ne lui téléphone pas, mais (je téléphone) à mon père.

う〜ん、何だか変です。

昨日書いたように、原則的に否定表現の ne - pas は最後の項目を「否定」するのです。
je ne lui téléphone pas の最後の文法項目は動詞 téléphone ですね。
ということは、「彼に」電話をしているか否かではなく、「電話をしている」か否か、を伝える文になってしまうのです。


ではどうすればいいのでしょう。
1つの解決方法は、代名詞化しないで à mon copain が間接目的語として使われている元の文を否定することですね。
そうすることで、文構造の最後に à mon copain が来るので、「彼氏ではなくて」という理解に繋がるのです。

「必ず代名詞を使わないといけない、なんてルールはありません」
必要な場合は代名詞化はしなくていいのです。
代名詞化をするということは、文の中で動詞より左側に持ってくる=重要度を下げる、ことになるのです。


Je ne téléphone pas à mon copain mais (je téléphone) à mon père.


更にいい方法があります。
ここで伝えたいことは「〜に」ということなので、そこにスポットライトを当ててやる(「焦点化」と呼びます)構文「強調構文」を持ってくることですね。


C'est 強調したいこと que 残りの文の構造.


強調したいことは「文構造の中の意味単位」で置かれます。
この場合は動詞の間接目的語 "à + 人" ですね。

A ではなく B である=pas A mais B
という構造も使いこんなふうに書く(話す)と、(読み手)聞き手にわかりやすく明確に伝わりますよ。


C'EST (Ce n'est) pas à mon copain mais à mon père QUE je téléphone.

長文にお付きありくださり、ありがとうございました。

今日覚えたい文法

強調構文


誰に電話しているの?彼氏?
-
彼氏じゃありません。父親です!


Tu téléphones à qui ? A ton copain ?

(Tu téléphones à ton copain ? ← ここから考えても問題はありません)
この後の返事の部分はどうなるのでしょうか。


この問題を考える前に次の文に「否定」で答えてみてください。

Tu téléphones à ton copain tous les jours ?
- Non, ???

自然で文法的にも正しい答えは、
-Non, je ne lui téléphone pas tous les jours.
でしょうね。


ここでの解釈は「毎日電話しているわけではない」ということです。
「彼氏」に「電話」はしている。← どちらも否定されているわけではありません。
「毎日」ではない。← 文の最後にある tous les jours が否定されているわけです。


こっちはどうでしょう?

Hé, qu'est-ce que tu fais là ? Tu téléphones encore à ton copain ?
また彼氏に電話しているの?

Non, je ne lui téléphone pas. Je lui écris un message sur Whatsapp.
電話しているんだじゃなくて、Whatsapp でメッセージを書いているんだ。


そうなのです。
否定の ne - pas は(絶対的なルールではありませんが)原則的に文の最後に置かれている「項目・要素」を否定して、それ以外には関与しないのです。


Je ne lui téléphone pas tous les jours.
電話はしているけど「毎日」ではない。


Je ne lui téléphone pas.
「電話」をしていない。


明日まで冒頭の日本語を、フランス語に訳しておいてください。

誰に電話しているの?彼氏?
- 彼氏じゃありません。父親です!

Tu téléphones à qui ? A ton copain ?
(または Tu téléphones à ton copain ?)
Non...
この部分です。


続きは明日です。
A suivre...

今日覚えたい発音

半母音=半子音②


昨日の記事はこんな風に終わっていました。

biais billetpied piller を辞書で引いてお待ち下さい。」



そうなのです。
あえてカタカナで書いてしまうと「同じ(ビエ)(ピエ)」になってしまう語ですが、音節数が違うのです。


ということは!
そう、音節の区別をしないと「通じない」可能性が十分にあるということです。


1音節で発音をしなければいけない biais [bjɛ] と pied [pje]
2音節で発音をしなければいけない billet [bi.jɛ] と piller
[pi.je]


ペアになるわけではありませんが、
fière [fjɛʀ](1音節) - fillette [fi.jɛt](2音節)
joyeux [ʒwa.jø] (2音節)- joaillier (joailler) [ʒɔ.a.je](3音節)


発音するのはそんなに難しい音ではありません。

ヤ行を発音してみましょう。
ヤ、ユ、ヨは簡単にできますね。


では次にある程度ゆっくり「イヤだ!」と言ってみましょう。
「イヤ」の部分がくっついて一息で発音され、「ア」の直前に小さな「ィ」がくっついている音がわかりますね。
「ィア」≒「ヤ」ということです。

これが「1音節」で発音した「イヤ」という音で、最初の小さな「ィ」が今日のポイントの半母音 [j] の正体です。


その小さな「ィ」の後に続けて「ィイ」「ィ」のあとに続けて「ィエ」と発音してみましょう。

ヤ・イィ・ユ・ィエ・ヨ
役には立たないけど、「ヤ行」が発音できるようになりましたよ。


実際に使う語で練習するべきなので、
crier [kʀi.je]
bibliothèque [bi.bli.jɔ.tɛk] 
oublier [u.bli.je]
accueillir [a.kø.jiʀ]

このあたりから始めてみましょう。


この半母音 [j] は、個人的に大好物なのです!

今日覚えたい発音

半母音=半子音


以前こんな記事を書きました。
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足を意味する pied とピアノ piano という単語を考えてみましょう。
素直に発音すれば、[i] という母音の次に [e] という母音が続いて [pie] となってしまいますね。
同じく[piano]となってしまい、[i] の後に [a]という母音が続いてしまいます。


そこで考えられた(自然発生だと思いますが、説明上の表現です)のが半母音です。

左側の母音 [i] を母音だと感じさせないように極限まで短く発音して、直後の母音を目立たせる。
イメージで言えば、[i] と言った瞬間に次の母音に向かって全力疾走をし、音節を作らないようにするということです。

カタカナ書けば(本当は書きたくないのですが)「pィエ」「pィア・ノ」でしょうか。
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ただし[i] の後に /E/ [a] が来るからと言って、必ず半母音になるわけではありません。

半母音化するものとしないもので、別単語として使い分けている「ペアー」が存在するのです。


(le) pays [pe.i] - (il) paye [pej]
l'abbaye [a.be.i] - l'abbeille [a.bej]
si elle [si.ɛl] - ciel
[sjɛl]

左側が [ei] と母音をきっちり2つとも発音するもの、右側が [i] が半母音して、音節を作ることができない [j] と発音されるもの。(音節を作ることができないから「半子音」と呼ばれることもあるのです)


続きは明日です。

biais billetpied piller を辞書で引いてお待ち下さい。
引いただけで発見がありますよ。

今日覚えたい文法

rendez-vous


頻繁に使っている表現から「冠詞」がなくなってしまう、と言う現象は度々見られます。

代表的な表現は rendez-vous でしょう。


頻度の高い rendez-vous の表現の中で、不定冠詞 un はあってもなくてもいいのです。ということは、言うのをやめちゃいましょう!
面倒くさいことはやらなくてもいいのです。

わたしには冠詞が「ある時」と「ない時」の違いは感じられません。


・avoir (un) rendez-vous avec
誰か「人」と会う約束がある。

J'ai (un) rendez-vous avec le notaire.
公証人と面談の約束がある。


・prendre (un) rendez-vous avec
誰か「人」と(面談などの)会う約束を取り付ける
主に、役所や病院などの「そこに行けば人がいる」場合に使われる

J'ai pris rendez-vous avec mon entraineur à 17 heures.
トレーナーと(ジムでプライベートコース)の予約をした。


・donner (un) rendez-vous à 
(外で)誰か「人」と会う約束を(積極的に働きかけて)取り付ける
主に、個人的に「外で会う約束」を取り付ける

J'ai donné rendez-vous à mon entraineur à 17 heures.
トレーナーに(お茶でも飲もうかと)待ち合わせをした。


ただし形容詞をつけると、不定冠詞が必要になります。

J'ai un rendez-vous important à la mairie.
J'ai donné un rendez-vous amoureux à ma copine chez Bocuse.

冠詞がなくていいって、楽ですねえ。

今日覚えたい表現

après 5 heures


多くの学習者が無意識に使ってしまう時の前置詞 après ですが、今から未来を見て「〜後に」という用法はありません。
使われてたとしても emploi critiqué(避けたほうがよい、間違いだと判断されることが多い)です。 
未来の
「〜後に」 dans が使われますよ。


Je dois revenir à la mairie dans 3 mois.
Je dois revenir à la mairie après 3 mois.

après 3 mois de 〜 という表現は全く問題ありません。


J'ai toujours du mal à me faire comprendre en français même 3 mois DE stage linguistique à Paris.
3ヶ月もフランス語をパリで学んでいるのに、なかなか言いたいことがわかってもらえない。


Tu pars à Toulouse avec ton mari pour 3 ans? Je suis sure et certaine qu'après plusieurs années DE vie toulousaine tu auras appris à te débrouiller en français.
3年もトゥールーズで暮らしたら、きっとフランス語では不自由しなくなるよ。


Je suis revenue vivre chez mes parents après un an DE vacances parisienne.
一年パリでゆっくりした後、実家に戻りました。


Je compte retourner vivre chez mes parents après une année DE vacances parisienne. 
一年パリでゆっくりした後、実家に戻りつもりです。


過去でも未来でもいいのです。
ポイントは「数字の表現 + de + 行動、内容」です。


ただし、"après 〜"という表現はこんな風に使えば問題ありません。


Je suis rejoignable après 19 heures.
7時以降は電話をいただければ出られますよ。


Moi, qui suis né après le décès de mon grand-père paternel, (je) ne le connais que sur les photos.
おじいちゃんが亡くなってからわたしは生まれたので、写真でしか知りません。


Après la naissance d'Internet, notre vie a complètement changé.
インターネットが登場してからは、わたしたちの生活は一変した。


J'ai l'impression que je suis encore bourré ce matin après 5 heures de "discussion" arrosée.
アルコール付きの会議を5時間もやったもんだから、まだ今朝も酔っている気がする...
← これを言いたかったのです。

今日覚えたい発音

できない(→ 通じない、通じにくい)なら発音するのをやめちゃいましょう!


- tre って語は山程ありますよね。
しかも [tʀ] という発音に苦労をされて、通じなかったり通じにくい学習者が少なからずいるようです。

もういっそのこと「最後の [ʀ] の音を発音するのをやめちゃえばいい」のです。


えっ、r の音って大事なんでしょ?更に通じなくならない?
 → ご安心ください。何度も書いているように、言語というのは「音」だけでコミュニケーションを取っているのではありません。イントネーション、リズム... 様々な要素を複雑に使い「会話」をしているのです。

その中の重要な要素が「リズム」なのですが、 [ʀ] を無理やり発音しようとすると直後に謎の母音が入り、リズムが崩れて「違和感」を感じてしまいます。


じゃあ、取っちゃいましょう!
発音するのを止めてしまいましょう。


quat(re) fois
dans le cent(re)-ville
un mèt(re) 50
ent(re) Kyoto et Osaka


後天的に学習している私たちは(例外はあるかもしれませんが)「絶対」にネイティブと同じように発音したり話したりすることなどできないのです。
無駄な完璧主義は意味がありません。


できるだけ通じるように、コミュニケーションに誤解が生じないように、ネイティブの気持ちに寄り添うということ、学習する時に必ず心に留めておきたいことです。


その大きな要素が「リズム」なのです。

NHK「旅するフランス語」10月号にも「発音ブラザーズ」で同じようなことを書いています。

今日覚えたい文法

"être en 〜" を考えてみよう。


être en vie
être en pyjama
être en avance
être en couple
être en vacances
être en cours...


列挙してみると、止まらなくなりそうです。
それだけ数多くの表現があるということです。


On n'entend plus parler du chanteur X, mais il est en vie.
あの歌手の噂は聞かなくなっちゃったけど、まだご存命だよ。


On frappe à la porte, mais je ne réponds pas. Je suis en pyjama.
ドアがノックされているけど、パジャマだから出ないでおこう。


Je suis en vacances jusqu'à la fin du mois.
月末まで休みをとっています。


Je suis en couple avec un homme plus jeune que moi de 10 ans.
10歳年下の彼と付き合っているよ。


わたしはこう考えます。

en という前置詞は、元々は dans だったのです。ということは「〜の中」という意味ですね。
「中にいる」ということは、時間や状態を伝える前置詞と捉えた場合、「いつか終わりがある」ということだと考えられますね。


反対の表現を考えてみましょう。(言語学の研究でよくやる手法です)

être en vie  être mort(こちらは終着点がありません)
être en pyjama(いつか着替えますね)
être en vacances  travailler tous les jours(定年まで、「際限なく」働かなければいけません)
être en couple  être séparé
(もしくは)être marié(終わりはこない予定ですね)


こんな表現の違いでも説明ができる様な気がします。

Mon père est en blanc et ma mère et en noir.
父は白い服を来て、母は黒い服を着ています。


Mon père est blanc et ma mère et noire.
父は白人で、母は黒人です。


一時的な状態・状況を表す表現には en が登場して、「変わらない」状態・状況を表す場合には「形容詞(過去分詞)」が使われることが多いようですね。

ご参考までに。

今日覚えたい…

「常識を疑え!」②


「動詞の活用は書いて覚えましょう!」
って、誰が言ったのですか?

中学校の時の英語の先生ですか?
信頼に足る英語力を持った先生ですか?
いまフランス語を習っているネイティブの先生ですか?
大学の時の日本人のフランス語の先生ですか?


一度「常識」を疑ってみましょう。

フランス語は綴が読みにくいから学びにくい。
 → じゃあイタリア語やスペイン語は学びやすいのでしょうか。


フランス語は発音が難しいから学びにくい。
 → じゃあ「百歩譲って」英語の発音がやさしいとしましょう。で、英語は話せるようになりましたか。


フランス語は活用語尾が難しいので、なかなか書けるようにならない。
 → 活用語尾が正確に書けることに、何か「重大な意味」はあるのでしょうか。音にはほとんど影響しないし、テストで1点引かれるくらいです。


フランス語がなかなか正確に書けるようにならないので、したがってうまく話せない。
 → これに至っては、何の因果関係もありません。わたしにとっては「文字は音をメモするためのもの」なので、音を先に覚えてしまったほうが話すことに繋がりやすいと考えています。
綴を覚えてそれを読む、のではなく、音を覚えてそれを綴るのです。その時のルールが少しややこしいだけだと思いますよ。


動詞の活用は「口(声)に出して覚えましょう」
机にしがみついていても、言葉の学習は楽しくないでしょ!



なかなか自分の力が伸びないと思っている学習者の皆さん、一度「常識」を疑ってみてください。
常識は言いかえると「思い込み」ということもできます。

自分の常識は、他人の非常識であるかもしれません。
バスタオルは何日に一回替える?
一人一枚?一家で一枚?

今日覚えたい…

「常識を疑え!」


TGVには自由席はない
赤信号を警察官も市民と渡る
観光地だからといって、都合のいい交通手段はない
日曜日だからといって全ての商店が開いているわけではない
開いていても一日中、とは限らない
チップは、払う必要はない
ホテルに冷蔵庫は... 殆どない
マヨネーズは赤いキャップではない
12歳だからと言って必ずしも中学生ではない
キッチンに必ず包丁があるわけではない。
フランス人は全員バカンスを取るわけではない

雨の「中」ではなく sous la pluie(雨の下)
目の「前」ではなく sous les yeux(目の下)
階段で転ぶ時は dans l'escalier(階段の中)
ホテルに泊まる時は、rester ではなく descendre
半母音は「母音」ではない
友達は visiter しない
友達の家も visiter しない
「もらう」というフランス語の動詞はない
主語は「伝えたいこと」ではない
動詞の後に主語が置かれることもある。


マツコさんへ
ぼくも 7:3 がいいと思います。

今日覚えたい表現

動詞 devoir


「〜しなければならない」
この意味は有名ですよね。


Je dois partir en voyage d'affaires à Paris.
出張でパリに行かなければいけません。
(羨ましいですね)


他の用法も確認してみましょう。


Ton père doit être en colère.
きっとお父さんは怒っているね。


Il a finir.
終わっていると思うよ。


Elle ne doit pas tarder à arriver.
もうまもなく来るんじゃないかな。


ここでの devoir の訳は「〜のはずだ」「〜にちがいない」でしょうか。


ここまでは(助)動詞(devoir + 他の動詞の原形)としての用法ですね。


(レジで)
Je vous dois combien ?
おいくらになりますか?


Je dois mille euros à ma mère.
母に1000€の借金がある。


devoir
の本質は「必然、そうなってしなう、ならざるを得ない、避けられない」ということですね。

出張も、お父さんの怒りも、終わってしまったことも、まもなくの到着も、支払うことも、「避けられない」のです。

訳をつけすぎてしまうと、その語や表現を使えなくなってしまうことがあります。
「トータルイメージ」を持つことも大切です。

今日覚えたい語

verrouiller


えっ、何この単語?
見たことないです。あまり使わないでしょ!

いえいえ、英語に直せば中2レベルの頻出単語ですよ(le Ciel フランス語教室調べ)。


Chéri, tu as bien verrouillé la porte ?
ねえ、ドアに鍵をかけてくれた?


毎朝使えそうな重要語ですね。
他にもこんな用法もあります。


Tu dois absolument verrouiller la carte SD pour ne pas effacer les photos.
写真が消えないように、しっかりSDカードにロックをかけておいてね。


Pour pas que les enfants y jouent, on peut verrouiller la machine à laver.
子供が遊ばないように、洗濯機にもロックがかけられます。


そう「ロックをする」という意味だと捉えておけば間違いないと思います。


ではこんな基本単語なのに、なぜ聞いたことがないのでしょう?

大きな理由は「旅行では使わない」からでしょう。
旅行会話を習っている限り、必要ない動詞かもしれません。


もう一つは違う表現で代用できるからでしょうね。

verrouiler fermer 〜 à clé


Chéri, tu as bien verrouillé la porte ?
= Chéri, tu as bien fermé la porte à clé ?

より簡単な語との組み合わせですが、長くなってしまいますね。


どっちが「楽なのか」はご自分でお決めください、
ただネイティブの中では「超基本単語」ですよ。

習わないから知らなくていい、訳ではないのです。


La police a verrouillé le quartier
地域が閉鎖された

le compte est verrouillé
アカウントが閉鎖された


新聞でもよく見かけますね。
この機会に、覚えてみませんか?

今日覚えたい文法

C'est moi, ...
Moi, c'est ...

先日ついに始まったNHK「旅するフランス語」の新シリーズ!

#旅するフランス語


カフェで待ち合わせをしていた Tino と弾さんのセリフはこうでした。

Tino: C'est moi, Tino.
Dan:
Moi, c'est Dan.


語順が違いますね。
伝わることは違うのでしょうか?

弾さんのほうは写真を見て Tino を探しに行ったのです。
ということは「こういう顔の Tino という名の男性」に会うことは想定していたわけです。


そこで Tino が弾さんに向かって「あなたが探しているその男は、わたしですよ、その Tino ってのは。」
C'est moi, Tino.


弾さんは、まあ教えられたとおりに発言をしたのでしょうが、解説をすると次のようになります。

(あなたは Tino なのですね。)「わたしの方はと言えば」弾です。
Moi, c'est Dan.



二人がステーキを食べていた le marché Victor Hugo の二階にあるレストラン "le Louchebem"
https://www.lelouchebem-toulouse.fr/

色々な思い出があります。

今日覚えたいカタカナ(ルビ)

音声を文字で正確に表記することは「絶対に」できません。
私たち人間が音声を通じてコミュニケーションに利用している言語を、「文字で正確に表記」などできないのです。


書くと長くなるので省略しますが、フランス語であっても日本語であっても、話している言語の音を「正確」に書き表せてはいないのです。

「音」も正確には表記ができない上に、その他の要素「強・弱」「高・低」を表記する方法は編み出されていないのです。


「きょうもあついですね」
このひらがなをコミュニケーションに使える発言にしようとすると、長母音化した「う」、母音が無声化している「つ」や「す」、全体の中で一段と高く発音されている「きょ」と「つ」... それに加えて「強・弱」を意識しないと「通じる」発言にはならないです。
日本人だから「だいたい」同じように発音できているのです。


IPA(国際音声記号や国際音声字母と呼ばれる)いわゆる発音記号を持ってしても「ほぼ正確」にしか表記できないのですから、日本語の表記方法である「カタカナ」や「ひらがな」を使って外国語を表記するなんて、不可能なのです。


vont - vent - vin
Reims - Lens

まあ無理ですね。


splendide
この2音節の語をカタカナで書こうとすると、
(例えば)「スプランディッドゥ」
と「9文字」も必要になってしまいました。


どうしましょう?
(母音や子音の話はいずれ書きたいともいますが)いずれにしても正確に書き表せないのですが、カタカナで唯一正確に「区別ができる」音声の要素があります。


「音節」です。

発音が正確に表記できないのであれば、せめて「音節」は意識をして「メモ」を取ってください。

「スプラン.ディッドゥ」または
「スプラン/ディッドゥ」

こんなふうに書くと、視覚的に「音の区切り」が見えますよね。


「ここで切って発音してください」といっているのではなく、前後は「必ず」ひとかたまりで発音されなければ、通じない可能性が高いのです。

参考書を購入する場合でも、音を軽視している、特に音節を無視しているものはおすすめしません。

発音記号が読めないのであれば、「せめて」音節を意識させてくれるものをオススメします。

今日覚えたい文法

人の名前に不定冠詞


まず認識をしておきたいのは、普段使っている場面では人名には冠詞はついていません。これはどういうことなのでしょうか?

「Cécile がさあ」「Kévinに電話しなきゃ」と誰かに伝えている時は、お互いに世の中に5万といる内のどのCécileか、どのKévinかはわかって話を伝えていますよね。どうでなければ会話になりません。
つまり人名には「定冠詞が隠れている」と考えていいのです。


Cécile est là, s'il vous plait ?
(こういう会話も聞かれなくなりましたが)その家にCécileと言う名前の人物が一人いて、話者と聞き手の共通認識なのです。そのCécileが「今そこにいるか否か」の確認をしているのですね。


Q: では、場面が変われば人名に不定冠詞は付くのでしょうか?
A: はい、共通認識がない場面では不定冠詞が登場します。


大きい(フランス語)学校に「そちらで勉強しているYukio ... の母ですが、急用があります。」と電話がかかってきて、受付のスタッフが新人さんだったらどうなるでしょうか。
急がなければと思い、名簿も見ずにとりあえず目の前の教室に飛び込んで言うのは次のセリフでしょう。

Est-ce qu'il y a UN Yukio dans cette classe ?
- Malheureusement non, Il n'y a pas DE Yukio. Il y a UN Ikuo et UNE Yukiko, mais pas DE Yukio.


自身をなくしたスタッフは、隣のクラスをノックしてこう言うかもしれません。
(自信がない、確信がない時の「条件法」です)

Il y aurait UN Yukio dans cette classe, par hasard ?
(par hasardでさらに「いるという偶然があればいいなあ」と言う不安感が醸し出されます)


「不定冠詞は普通名詞にしかつかない、固有名詞なんかに付くはずがない」と言う先入観を持っていては、解釈を間違えてしまいます。
「固定観念」「先入観」は(特に外国語学習においては)捨てることが大切です。

今日覚えたい言葉遣い

l'office de tourisme で「地図をください」


いかなる場面でも「礼儀」というか「丁寧であること」は大事だと思うのです。それが日本だからフランスだから、というのは関係ありません。
そもそも人間同士のコミュニケーションは「どこでも同じ」であると考えます。



「地図が欲しい」という場合でも、わたしは丁寧であることに、ほんの少しこだわりたいのです。

もちろん文法的には、

Je voudrais...
Donnez-moi...

でも問題はありませんが、「地図はもらえるものだ」という前提で話しているように感じられます。

「商取引」が前提のカフェなどでは十分に丁寧ですが、無料が前提の観光案内所では、もう1段丁寧な表現のほうが好ましいようです。

そんな時に使われるのが「ください」ではなく「いただけますか」の日本語訳に近い、以下の表現です。


Je peux avoir ..., s'il vous plait ?
Je pourrais avoir ..., s'il vous plait ?
←更に丁寧


観光案内所が提供している町の地図は一種類しかないという前提に立てば、le plan de la ville という表現が成立します。
地図は何種類かあるという前提に立てば、 un plan de la ville という表現が成立します。


という訳で、

Je pourrais avoir le (un) plan de la ville, s'il vous plait ?

と、わたしは言いたいですね。

今日覚えたい言葉遣い

l'office de tourisme で「地図をください」


旅行先の l'office de tourisme(観光案内所)へ行って、無料の観光地図を入手したい時に、どんなふうにお願いしましょうか?


最も大事なことは、会話を Bonjour で始めることです。
Bonjour(もしくは Bonsoir)で始まらない会話は「極めて失礼」だということは、必ず頭の片隅においておいてくださいね。

Bonjour. その後です。


あっ、ここで「地図」はフランス語でなんというか考えてみましょう。
辞書をひくと la cartele plan の2単語が書いてありますね。


わたしはこう考えます。
la carte は「地理」の話をする時に使われる地図で、何らかのテーマがあるように感じられます。
「気候」「ワイン生産地」「高低」...
le plan は移動することを前提に作られていて、A地点からB地点にどの道を通ればいいか(どのメトロの路線を通ればいいか)、ということをわかりやすく示した道路地図や路線図ですね。


したがって都市(la ville)や村(le village)に行った時に欲しくなるのが le plan、もう少し広い範囲である県(le département)や地方(la région)の地図は la carte と呼びたくなります。


「地図をください」
どう言えばいいのでしょうか?


あっ、こうこんな時間です。
e-テレがもうすぐ始まるので、続きは明日です。

A suivre...

今日覚えたい発音

- isme をどう発音するか?


どこか見知らぬ土地を訪れた時に真っ先に尋ねたいのが l'office de tourisme(=l'office du tourisme)ですよね。
多くの場合無償で地図ももらえるし、現地でしか手に入らないオトクな情報も入手できてしまいます。


l'office de tourisme をどう発音しますか?

思い込みを捨てるために「辞書」を引いてみましょう。


l'office de tourisme [ɔ.fis də. tu.ʀism]ですね。
そう、tourisme の s の音は濁らないのですよ!
[s] であって [z] ではないということです。


ただネイティブが話しているのを聞いてみると、[z] の人も少なからず存在するようです。
この現象には2つ理由があるのではないかと考えています。


1. 英語からの影響
2. あえて言えば「有声」鼻子音 [m] の直前なので、 [z] のほうが発音しやすいのかもしれません。ただわたしは、「有声鼻子音」 [m] や [n] は直前の子音の発音にほとんど影響をしないのではないか、と感じています。


結論を書けば「どちらでもいい」のでしょうが、わたしは [tu.ʀism] と濁らないで [s] の音のほうがきれいだと感じます。

ただGoncourt 賞作家の Leïla Slimani さんは、racisme は rasiZme、féminisme は féminiZme、égoïsme は egoïZme と、いまのフランス人の流れと同じように [z] の音で発音してたという事実...

今日覚えたい文法

J'écoute Berger vs j'écoute du Berger.


もちろん冠詞も何もつけずに écouter Berger と言えば「Berger(が言っていること)を聞く」と言うおなじみの意味になります。


極論をいいます。
なんにでも冠詞は付くのです。
コンテクストが許せば「動詞」に冠詞が付いていても驚きません。


固有名詞に付く部分冠詞 du は特別な意味を持ちます。
ただ前提は以下のとおりです。

話している二人の間で、部分冠詞を伴って使われる固有名詞が「(広い意味での)芸術家」であるという共通理解があること。


du Berger と言えば、芸術家 Berger に付随する情報(この場合は著名な音楽家)が意味するものを聞く、ということなのです。


Qu'est-ce que tu écoutes comme musique ?
-J'écoute souvent des chansons des années 80, entre autres du Berger.

80年代の音楽をよく聞いているよ。特に Michel Berger をね。


Qu'est-ce que tu lis en ce moment ?
- Je lis du Sagan.

お気づきのことだとは思いますが、女流作家であっても du Sagan となります。気をつけましょう。

今日覚えたい表現

beurre を使った表現 x4


・compter pour du beurre
数に入らない、大した価値はない

Je lui ai prêté 100 euros. Mais à côté de ses dettes, ça compte pour du beurre.
彼(女)に100ユーロを貸してはみたけど、焼け石に水だ。


・ne pas avoir inventé le fil à couper le beurre
あまり賢いとは言えない

Il n'a pas inventé le fil à couper le beurre.
あまり利口ではないね。
≒ Il n'a pas inventé l'eau tiède.


・mettre du beurre dans les épinards
生活を少し楽にする

Merci de m'avoir envoyé du riz. Ça met du beurre dans les épinards.
お米送ってくれてありがとう。ちょっとひと息つけるよ。


・être beurré(e) (comme un petit Lu) ← ビスケットのように
酔っ払っている
≒ être bourré(e)

Regarde-le Il raconte des salades comme d'habitude. Il est beurré.

あいつ見ろよ。またいつもとおんなじこと言ってるよ。酔ってるね。


普段何気なく使っている単語にもいろんな表現が隠れていますよ。探してみましょう!

今日覚えたい文法

laisser を使ってみましょう。


あまり脚光を浴びることがない動詞 laisser ですが、実は「日常会話」では無くてはならないのです。← 「旅行会話」ではないですよ!


髭伸ばしているんだ。
Je laisse pousser la moustache.


(話したそうなので)Nadine に話していただきましょう。
On va laisser parler Nadine.


出かけたいからと言って、娘をこんな時間に出かけさせたの?
Tu as laissé sortir notre fille à une heure pareille ?


「意図を持って行動を取りたがっている人やモノを、そのまま自由にそうさせる。そうさせてあげる」ということを伝えるのに使われる動詞です。


髭は勝手に生えてくるし、Nadine は話したがっているし、娘は遊びに行きたいし、そんな時に「どうぞどうぞ、お好きなように!」ということを伝えているのです。


laisser の後に置かれる名詞は、laisser の直接目的語であると同時に、後続する動詞の原形の意味上の主語でもあるのです。


まず使えるようになるには、後の動詞が「自動詞」の場合から初めてみましょう。(今回の例は全部そうです)

laisser + 助動詞の場合は、「原則的には」以下の語順になります。

laisser + 自動詞 + 名詞
繰り返しますがこの構造で使われる「名詞」は、動詞 laisser の「直接目的語」である同時に自動詞の「意味上の主語」ですよ。


フランス語は「文で動詞で終わりたくない」がために、誤解が生じなければ語順を変えることがあります。

という訳で、名詞を代名詞化すると、

Tu laisses pousser la moustache ?
- Oui, je LA laisse pousser depuis déjà une dizaine de jours.

On va LA laisser parler.
Tu L'as laissé sortir ?

となります。


最後に!
21世紀のフランス語では、この構文においては、 laisser を前置された過去分詞に性数一致をさせる必要はありません。

今日覚えたい文法

「なんか食べ物」
「なんか食べ物買ってくるよ」


Je vais chercher quelque chose à manger.
これでいいです。
実はさらにシンプルな表現が存在するのですが、続きは明日です。


と言う文で昨日の記事は終わっていました。

人間というのは実に「面倒くさがり」な生き物で、わかっていることは言わなくなる事があるようです。


Je vais chercher quelque chose à manger.
quelque chose は長くていいにくいから(というふうに考えれば納得ができますね)省略されることが頻繁にあるのです。


Je vais chercher à manger.
これでいいのです。
いや、これ「が」自然に使われるようです。


パーティーなどで、
Je vais prendre à boire.
なにか飲み物取ってくるよ。


Je vais donner à manger à mon chien.
犬に餌をやるね。


Mon bébé a l'air d'avoir faim. Je dois lui faire à manger.
うちのべべはお腹が空いているみたい。なにかご飯を上げましょう。


Je vais chercher à lire en ville pendant mon voyage.
旅行中になにか読むものを、明日町で買ってこよう。


manger や boire のような動詞との相性が良さそうです。